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-腎動脈狭窄症のステント治療 -

腎動脈狭窄症のステント治療

腎動脈狭窄症とは

腎動脈狭窄症は、腎臓に血液を送る動脈(腎動脈)が動脈硬化などで細くなる病気です。
腎臓への血流が減ると、

  • 血圧を上げようとするホルモンが働き高血圧が悪化する
  • 腎臓へ行く血流が不足し、腎機能が低下してくる

といった問題が起こりやすくなります。


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治療の基本方針

腎動脈狭窄症の治療は、

  • 降圧薬・脂質異常症治療薬などの薬物療法(内科的治療)
  • 血圧管理・禁煙・生活習慣の改善
  • 必要に応じた血管再建(バルーン拡張・ステント留置・外科手術)

の中から選択・組み合わせます。

ステント治療とは

ステント治療は、カテーテルを用いて狭くなった腎動脈を内側から広げる治療です。

  1. 足の付け根などからカテーテルを挿入し、腎動脈の狭い部分まで進める
  2. バルーンで中から血管を広げ、金属の網(ステント)を留置して押し広げた状態を保つ
  3. 腎臓への血流を改善し、高血圧や腎機能低下の悪化を抑えることを期待する

近年の研究と現在の考え方

以前は「腎動脈が狭ければ、ステントで広げると良くなる」と考えられていましたが、
大規模研究(ASTRAL試験・CORAL試験など)では、

  • 軽?中等度の狭窄を含む多くの患者さんでは、ステントを追加しても心血管イベントや腎機能の予後はあまり変わらない

という結果が出ています。
そのため、現在はすべての腎動脈狭窄にステントを入れるわけではないという考え方が主流です。

ステント治療が検討されることが多い例

ガイドラインや専門家の意見では、次のようなケースで血管再建を積極的に検討することがあります。

  • 薬を複数使ってもコントロールが難しい重症・難治性高血圧
  • 原因不明の頻回の急性肺水腫(フラッシュ肺水腫)
  • 両側の腎動脈狭窄、または片方の腎臓しかない人で、その側に高度狭窄があり、腎機能が急速に悪化している場合

ただし、これらも一律にステントが必要という意味ではなく
狭窄の程度、腎臓のサイズ、他の病気との関係などを総合して判断されます。

この記事の位置づけ

このページは、腎動脈狭窄症に対するステント治療の役割と現在の考え方を整理したものです。
腎動脈狭窄症と診断された場合も、まずは薬物療法・生活習慣の見直しが基本であり、
ステント治療が必要かどうかは、循環器内科・腎臓内科・放射線科などの専門医とよく相談して決める必要があります。


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