カルシウムと高血圧
カルシウムとは
カルシウムは、骨や歯の材料としてよく知られているミネラルですが、 筋肉の収縮、神経の伝達、血液の凝固、ホルモン分泌などにも関わる重要な栄養素です。
食品では、乳製品(牛乳・ヨーグルト・チーズ)、小魚、緑黄色野菜、大豆製品などに多く含まれます。
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体の中での主なはたらき
- 骨や歯の形成・維持
- 心臓や血管を含む筋肉の収縮
- 神経の興奮・伝達の調整
- 血液凝固やホルモン分泌への関与
カルシウムと血圧の関係
カルシウム摂取量が少ない人では、高血圧になりやすい可能性があると報告されています。 カルシウムをサプリメントで補った臨床試験では、
- 収縮期血圧(上の血圧)が数mmHg下がった
とする結果が多い一方で、
- 効果はごく小さく、誰にでもはっきり効果が出るとは限らない
- 「高血圧治療の主役」として使えるほどの強い根拠はない
とも結論づけられています。
試してみる前に知っておきたいポイント
-
まずは食事から必要量をとることが基本
骨や血圧のためにも、乳製品や小魚、野菜などから適量のカルシウムをとることが大切です。 -
サプリでの「とりすぎ」に注意
高用量のカルシウムサプリは、腎結石リスクや心血管リスクとの関連が指摘されており、 むやみに増やせば良いというものではありません。 -
他のミネラルとのバランスも重要
カルシウムだけを増やしても、マグネシウムやビタミンDなどとのバランスが悪いと、 かえって骨や血管への影響が心配されます。
一般的な摂取量の目安
日本人の食事摂取基準では、成人でおおよそ600~700mg/日程度のカルシウム摂取が目安とされています。
サプリメントを含む耐容上限量は、年齢や条件によって異なりますが、 むやみに1,000mgを大きく超えるような摂取は避けた方が無難です。
カルシウムを多く含む食品
- 牛乳・ヨーグルト・チーズなどの乳製品
- 小魚(いわしの丸干し、ししゃも、しらす干しなど)
- 小松菜、チンゲン菜、モロヘイヤなどの青菜
- 豆腐、納豆、厚揚げなどの大豆製品
主な副作用・注意点
- 高カルシウム血症(吐き気、便秘、口の渇き、倦怠感など)※主にサプリのとりすぎ
- 腎結石のリスク上昇(高用量サプリ時)
- 特定の心血管疾患リスクとの関連が議論されている
とり入れるときのポイント
-
乳製品が苦手なら、他の食品を組み合わせる
小魚や大豆製品、青菜などを組み合わせれば、乳製品が少なくても補うことは可能です。
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サプリは不足が明らかな場合や、医師にすすめられた場合に検討
骨粗しょう症などで医師から指示がある場合を除き、自己判断で高用量サプリを長期間続けるのは避けましょう。
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血圧を下げる「特効薬」ではないと理解する
カルシウムはあくまで全身の健康の土台の1つであり、高血圧の治療は減塩や体重管理、運動、薬物療法が中心です。
この記事の位置づけについて
このページは、高血圧や骨の健康が気になる方に向けて、 カルシウムの役割と注意点を整理したものです。
- 特定のサプリや食品をすすめるものではありません。
- 診断・治療・サプリ利用については、必ず主治医・薬剤師に相談してください。
参考文献・参考サイト
- カルシウム補充と血圧に関するランダム化比較試験・メタ解析
- 日本人の食事摂取基準(カルシウム)
- 高血圧治療ガイドラインにおけるカルシウムの位置づけ
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