サプリメント事典

-コエンザイムQ10-

コエンザイムQ10と高血圧

コエンザイムQ10とは

コエンザイムQ10(CoQ10)は、体内のほぼすべての細胞に存在する脂溶性の物質で、 ミトコンドリアの中でエネルギー(ATP)をつくる際に重要な役割を果たしています。

同時に、脂質の酸化を防ぐ抗酸化物質としても働き、 心臓・血管・筋肉などエネルギー需要が高い臓器で特に重要とされています。


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体の中での主なはたらき

  • ミトコンドリアでのエネルギー産生(電子伝達系)の補酵素
  • 脂質の酸化を防ぐ抗酸化作用
  • 心臓や骨格筋の機能をサポート

コエンザイムQ10と血圧の関係

高血圧や心代謝疾患の患者を対象とした臨床試験・メタ解析では、 CoQ10サプリメントを一定期間摂取した場合に、

  • 収縮期血圧(上の血圧)が数mmHg低下した
  • 一部の試験では拡張期血圧(下の血圧)もわずかに低下した

と報告されています。 ただし、

  • 効果の大きさは個人差があり、すべての人に明確な改善が出るわけではない
  • あくまで「標準治療に上乗せする補助的な選択肢」と考えられている

という点を理解しておく必要があります。

試してみる前に知っておきたいポイント

  1. 高血圧の薬の代わりにはならない
    CoQ10だけで血圧をコントロールしようとして、降圧薬を自己判断でやめるのは危険です。
  2. 心不全や心筋症など他の心疾患で使われることもある
    心臓病の治療に併用される場合もありますが、必ず循環器専門医の指示に従う必要があります。
  3. 抗凝固薬(ワルファリンなど)との相互作用の可能性
    用量や個人差はありますが、血液をサラサラにする薬の効き方に影響を与える可能性が指摘されています。

一般的な摂取量の目安

臨床試験では、CoQ10として1日60~200mg程度が用いられることが多く、 心不全などではもう少し高用量が使われる場合もあります。

市販サプリでは、1日30~100mg程度を目安とする製品が多く見られます。 脂溶性のため、食後など脂質を含む食事と一緒に摂ると吸収が良くなるとされています。

主な副作用・注意点

  • 胃のむかつき、吐き気、下痢などの消化器症状
  • 頭痛、めまい、不眠感など
  • 抗凝固薬(ワルファリンなど)の作用に影響する可能性

重い副作用は比較的まれとされていますが、 持病や服薬状況によっては注意が必要です。

飲むときのポイント

  1. 必ず主治医に相談する

    特に心臓病や高血圧で通院中、抗凝固薬を使用中の方は、CoQ10を使う前に必ず主治医に相談してください。

  2. 血圧や体調の変化を記録する

    導入後しばらくは家庭血圧を測定し、変化や自覚症状を記録して主治医と共有すると安心です。

  3. 数か月ごとに「続ける価値」を見直す

    効果と費用、飲みやすさなどを見ながら、自分に合っているかどうかを定期的に振り返りましょう。

この記事の位置づけについて

このページは、高血圧や心臓の健康が気になる方に向けて、 コエンザイムQ10の役割と注意点を整理したものです。

  • 特定の商品・治療法をすすめるものではありません。
  • 診断・治療・サプリ使用の判断は、必ず主治医・薬剤師に相談してください。

参考文献・参考サイト

  • コエンザイムQ10補充と血圧・心機能に関する臨床試験・メタ解析
  • 心血管疾患とCoQ10に関する総説論文

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