ビタミンB6と高血圧
ビタミンB6とは
ビタミンB6は、水溶性ビタミンB群の一つで、たんぱく質・アミノ酸の代謝や、 神経伝達物質(セロトニン、ドーパミンなど)の合成に関わる重要なビタミンです。
食品では、まぐろ・かつおなどの魚類、レバー、肉類、バナナ、じゃがいも、豆類などに多く含まれています。 通常のバランスのとれた食事をしている限り、重い欠乏症はそれほど多くありません。
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体の中での主なはたらき
- たんぱく質・アミノ酸の代謝を助ける
- ヘモグロビン(赤血球)の合成に関わる
- セロトニンなどの神経伝達物質の合成に関わり、気分や睡眠にも影響する
- ホモシステイン代謝に関与し、動脈硬化リスクに影響する可能性がある
ビタミンB6と高血圧・血管の関係
ビタミンB6は、血管の健康に影響するホモシステインというアミノ酸の代謝に関わっています。 ホモシステイン値が高いと、動脈硬化や心血管疾患のリスクが高まるとされており、 ビタミンB6・葉酸・ビタミンB12は、その代謝を助ける栄養素として注目されてきました。
研究では、
- ビタミンB6を含むB群ビタミンの補充によって、ホモシステイン値が下がった
- 血管内皮機能(血管のしなやかさ)に良い影響を示したとする報告もある
などの結果がある一方で、
- 高血圧そのものを大きく下げる「決め手」となるほど強い効果は確認されていない
- 心筋梗塞や脳卒中などのイベントを減らす効果についても、はっきりしない研究が多い
といったことから、ビタミンB6は血管の「土台づくり」を支える栄養素の一つではありますが、 高血圧治療の主役にはなりません。
試してみる前に知っておきたいポイント
-
通常の食事で不足しにくいビタミン
極端な偏食やアルコール依存症などを除けば、重いビタミンB6欠乏はまれです。 -
高用量サプリを長期間とると「神経障害」のリスク
ビタミンB6は水溶性ですが、非常に多い量(数十~数百mg/日)を長期間摂取すると、 しびれや感覚異常などの末梢神経障害が起こることが知られています。 -
高血圧薬の代わりにはならない
ビタミンB6サプリを飲んでいるからといって、降圧薬を自己判断でやめるのは危険です。
一般的な摂取量の目安
日本人の食事摂取基準では、成人でおおよそ1.2~1.5mg/日程度が目安量とされています。
サプリメントでは、これより多い量(数mg~数十mg)を含む製品もありますが、 長期間、50mg/日を超えるような高用量を続けると神経障害のリスクが指摘されています。
ビタミンB6を多く含む食品
- 魚類:まぐろ、かつお、さけ など
- 肉類:鶏肉、豚肉、牛レバー など
- 野菜・いも類:にんにく、ピーマン、じゃがいも など
- 果物:バナナ など
- 豆類:ひよこ豆、大豆製品 など
主な副作用・注意点
- 高用量(数十~数百mg/日)を長期間摂取した場合の末梢神経障害(しびれ、感覚異常など)
- ごくまれにアレルギー様症状(発疹・かゆみ)
とり入れるときのポイント
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まずは食事から必要量を確保する
魚・肉・豆類・野菜をバランスよく食べていれば、多くの場合は必要量を満たせます。
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サプリは「不足ぎみ」を補う程度に
高用量を「多ければ多いほど良い」と考えるのは危険です。表示量の範囲内で使用しましょう。
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しびれや感覚異常が出たら使用を中止して受診
手足のしびれ・感覚鈍麻などが続く場合は、ビタミンB6の高用量摂取も含めて医師に相談してください。
この記事の位置づけについて
このページは、高血圧や血管の健康が気になる方に向けて、 ビタミンB6の役割と注意点を整理したものです。
- 特定の商品や治療法をすすめるものではありません。
- 診断・治療・サプリの利用については、必ず主治医・薬剤師に相談してください。
参考文献・参考サイト
- ビタミンB6とホモシステイン・血管機能に関する研究・レビュー
- 日本人の食事摂取基準(ビタミンB6)
- ビタミンB6高用量摂取による末梢神経障害の報告
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