葉酸と血管・心臓・脳の健康
葉酸とは
葉酸は、緑の葉物野菜やレバー、豆類などに多く含まれるビタミンB群の一種で、 DNAの合成や細胞分裂、赤血球の産生に重要な役割を担っています。
妊娠前後の女性の栄養として有名ですが、 血管の健康にも関わるビタミンとして注目されています。
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葉酸とホモシステイン
葉酸は、ビタミンB6・ビタミンB12と一緒に、 ホモシステインというアミノ酸の代謝に関わっています。
- ホモシステインが高い → 動脈硬化・心筋梗塞・脳卒中のリスクが高まると考えられている
- 葉酸やビタミンB6・B12が不足 → ホモシステインが上昇しやすい
そのため、葉酸をしっかりとることで、 ホモシステイン値を下げ、血管への負担を減らす可能性が期待されています。
葉酸と心臓病(虚血性心疾患)
- 観察研究では、葉酸摂取量が多い人の方が、心筋梗塞などのリスクが低い傾向が報告されている。
- ホモシステインを下げることで、動脈硬化の進行に良い影響を与える可能性がある。
一方で、葉酸などでホモシステインを下げる治療を行った大規模試験では、 心筋梗塞の再発予防効果がはっきりしなかった という結果もあり、 「葉酸さえとれば心臓病を防げる」というほど単純ではないことが分かってきました。
葉酸と脳卒中(脳血管障害)
脳卒中に関しては、
- ホモシステインを下げる葉酸治療で、脳卒中の発症リスクがやや低下したとする試験がある
- 特に、葉酸の強化食品が少ない国・地域では、効果が出やすい可能性がある
などの結果が報告されています。
ただし、すべての研究で同じ結果が出ているわけではなく、 「ある程度の期待はできるが、決定的な予防薬ではない」 という位置づけです。
葉酸と動脈硬化
ホモシステインが高い状態は、
- 血管内皮を傷つける
- 血栓をできやすくする
といった形で動脈硬化を進めると考えられています。
葉酸はホモシステインを下げることで、 動脈硬化の進み方を少しゆるやかにする可能性がありますが、 これだけで動脈硬化そのものを止めることはできません。
一般的な摂取量の目安
日本人の食事摂取基準では、成人の葉酸の推奨量は 1日240μg 補給用サプリとしては、1日400μg前後を目安とした製品が多く使われています。
妊娠を希望する女性・妊娠初期の女性では、別途「妊娠前?妊娠初期の葉酸摂取」の推奨があります。 (⇒ 妊娠関連のページで別途説明)
葉酸を多く含む食品
- ホウレン草、ブロッコリー、アスパラガスなどの緑黄色野菜
- 枝豆、納豆、レンズ豆などの豆類
- レバー(鶏・豚など)
- いちご、オレンジなどの果物
主な副作用・注意点
- 通常の摂取量では大きな副作用は少ない
- 高用量(1日1,000μgを超えるレベル)を長期間とると、ビタミンB12欠乏のサイン(貧血など)を隠してしまう可能性がある
- 腎機能が低下している方では、サプリの量に注意が必要な場合がある
とり入れるときのポイント
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まずは食事から葉物野菜と豆類を増やす
緑黄色野菜や豆類を意識して増やすだけでも、多くの場合、葉酸の摂取量は改善します。
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サプリは「不足を補う」イメージで
偏食や少食、高齢などで食事量が少ない方は、1日200?400μg程度のサプリで補うと安心です。
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心臓病・脳卒中の薬の代わりにはならない
葉酸だけで心筋梗塞や脳卒中を防ぐことは難しく、血圧・脂質・血糖のコントロールや禁煙が何より重要です。
この記事の位置づけ
このページは、心臓病・脳卒中・動脈硬化などが気になる方に向けて、 葉酸の特徴と注意点を整理したものです。
- 特定のサプリ製品や治療法をすすめるものではありません。
- 診断・治療・サプリの利用については、必ず医師・薬剤師に相談してください。
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