田七人参と高血圧
田七人参とは
田七人参(でんしちにんじん、Panax notoginseng)は、 中国南部などで栽培されるウコギ科の植物で、 根の部分が漢方やサプリメントとして用いられます。
古くから「血の巡り」を良くする生薬として使われており、 現代ではサポニン(パナックスノトジンなど)を含む成分が、 血液・血管・心臓に対する作用で研究されています。
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体の中での主なはたらき(と考えられていること)
- 血小板の凝集を抑えるなど、血液をサラサラにする方向の作用
- 血管拡張作用や、血流改善作用の可能性
- 抗酸化・抗炎症作用
これらの作用を通じて、血圧や血管の健康、心臓病・脳卒中リスクに対する影響が検討されています。
田七人参と血圧の関係
動物実験や一部の臨床研究では、 田七人参やそのサポニンを含む製剤により、
- 血圧の低下
- 血管の拡張や血流の改善
- 血液中の脂質や血管機能の改善
といった効果が報告されています。 ただし、
- ヒトでの試験はまだ少なく、規模も小さい
- 他の成分との複合製剤が多く、田七人参単独の効果が分かりにくい研究もある
といった限界があり、現時点では「高血圧の標準治療に取って代わる」レベルのエビデンスはありません。
試してみる前に知っておきたいポイント
-
血をサラサラにする方向の作用があるため、出血傾向に注意
抗血小板薬(アスピリンなど)や抗凝固薬(ワルファリン、DOACなど)を使用中の方は、 田七人参を併用すると出血リスクが高まる可能性があります。 -
手術前後や大きなケガのときも注意
出血が心配される状況では、使用を控えるかどうか主治医と相談する必要があります。 -
高血圧薬の代わりにはならない
標準治療(減塩・運動・降圧薬など)を勝手に中止して、田七人参だけに切り替えるのは危険です。
一般的な摂取量の目安
サプリメントや漢方製剤では、田七人参エキスとして 1日数百mg程度を目安とした製品が多いですが、 製品によって含有量や抽出方法が大きく異なります。
服用量や期間は、商品ラベルや医師・薬剤師の指示に従ってください。
主な副作用・注意点
- 胃の不快感、下痢などの消化器症状
- 頭痛、めまい、動悸など
- アレルギー(発疹、かゆみなど)
- 出血傾向の増加(あざができやすい、鼻血が止まりにくいなど)の可能性
飲むときのポイント
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抗血栓薬を服用中の方は必ず主治医に相談
アスピリン、ワルファリン、DOACなどを飲んでいる場合は、事前に相談なしで併用しないでください。
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血圧・脈拍・出血傾向をよく観察する
立ちくらみ、動悸、あざが増えるなどの症状が続く場合は、使用を中止し、医師に相談してください。
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高血圧の標準治療は継続する
田七人参はあくまで補助的な選択肢であり、減塩・運動・降圧薬といった基本治療が土台です。
この記事の位置づけについて
このページは、高血圧や血管の健康に関心のある方に向けて、 田七人参(Panax notoginseng)の作用と注意点を整理したものです。
- 特定の商品や治療法をすすめるものではありません。
- 診断・治療・サプリ使用の判断は、必ず主治医・薬剤師に相談してください。
参考文献・参考サイト
- 田七人参サポニンと血圧・血流・血管機能に関する基礎研究・臨床試験
- 田七人参を含む製剤の安全性・有効性を検討したレビュー・メタ解析
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