カリウムと高血圧
カリウムとは
カリウムは、体内の水分バランスや神経・筋肉のはたらきを支える重要なミネラルです。 細胞の内側に多く存在し、ナトリウム(塩分)とのバランスをとることで、血圧の調節にも関わっています。
食品では、野菜、果物、いも類、豆類、海藻類などに多く含まれます。
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体の中での主なはたらき
- ナトリウム(塩分)とバランスをとり、血圧の調節に関わる
- 細胞内外の水分バランスを保つ
- 筋肉の収縮や神経の伝達を助ける
- 心臓のリズム(心拍)を安定させる
カリウムと血圧の関係
多くの研究で、カリウム摂取量が多い人ほど血圧が低い傾向があることが示されています。 また、塩分の多い食事をしている人ほど、カリウムをしっかりとることの重要性が高いとされています。
主に次のようなメカニズムが考えられます。
- 余分なナトリウムを尿から排泄しやすくする
- 血管を拡げる方向に働く
- 血管や心臓にかかる負担を軽くする
ただし、これらの効果は食品から適量のカリウムをとる場合に期待されるものであり、 サプリメントで大量のカリウムを追加することは、かえって危険になる場合があります。
試してみる前に知っておきたいポイント
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「食品から」が基本、サプリは原則おすすめしにくい
カリウムは、野菜・果物・いも類などから自然にとることが基本です。 錠剤や粉末で高用量をとると、血液中のカリウムが上がりすぎて危険になることがあります。 -
腎臓の病気がある人は要注意
腎機能が低下しているとカリウムをうまく排泄できず、 心停止など命に関わる「高カリウム血症」を起こす危険があります。 医師から「カリウム制限」と言われている方は、むしろカリウムを控える必要があります。 -
一部の高血圧薬と相性に注意
ACE阻害薬、ARB、カリウム保持性利尿薬などは、血中カリウムを上げやすい薬です。 これらを飲んでいる方は、サプリやカリウム強化食品の自己判断での多用は避けてください。
一般的な摂取量の目安
国際的な目安では、成人で1日3,000~3,500mg程度のカリウム摂取が推奨されています。 実際の食事では、多くの人がこの目標に届いていないとされています。
ただし、腎臓病や特定の薬を飲んでいる方は、主治医の指示に従ってください。
カリウムを多く含む食品
- 野菜:ホウレン草、小松菜、ブロッコリー、トマトなど
- いも類:ジャガイモ、さつまいも、里芋など
- 果物:バナナ、キウイフルーツ、みかん、アボカドなど(糖質にも注意)
- 豆類:大豆、納豆、豆腐など
- 海藻類:ひじき、わかめ、昆布など
主な副作用・注意点
- 高カリウム血症(不整脈、しびれ、脱力、心停止など)
- 腎機能低下のある人、高カリウム血症になりやすい薬を服用している人は特に注意
とり入れるときのポイント
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減塩+カリウム豊富な食事の組み合わせが理想
「塩分を減らす」「野菜や果物を増やす」という基本をおさえるだけでも、血圧には大きなプラスになります。
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腎臓病・心臓病がある人は必ず主治医に相談
自己判断でカリウムサプリやカリウム豊富な加工食品を増やすのは危険です。
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急に極端に増やさない
ゆっくりと、毎日の食事内容を見直しながら増やしていくのが安心です。
この記事の位置づけについて
このページは、高血圧や血圧が高めと言われた方に向けて、 カリウムの役割や注意点を整理したものです。
- 特定のサプリや食品をすすめるものではありません。
- 診断・治療の決定は、必ず主治医と相談してください。
参考文献・参考サイト
- 世界保健機関(WHO)によるカリウム摂取と血圧・心血管疾患リスクに関するガイドライン
- カリウム摂取と血圧低下の関連を検討したランダム化比較試験・メタ解析
- 高血圧治療ガイドライン(減塩とカリウム摂取の推奨)
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