イチョウ葉エキスと物忘れ
イチョウ葉とは
イチョウ葉エキス(ギンコ・ビロバ)は、イチョウの葉から抽出した成分を標準化したもので、 ヨーロッパでは軽度?中等度の認知症に対する薬として使われている国もあります。
血流や神経伝達物質に影響する可能性があり、物忘れや集中力の低下が気になる人向けのサプリとしても広く販売されています。
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脳への主な作用(と考えられていること)
- 脳の血流を改善する方向に働く
- 抗酸化作用により、脳細胞を酸化ストレスから守る可能性
- 神経伝達物質(アセチルコリンなど)に影響し、情報伝達を助ける可能性
イチョウ葉と物忘れ・認知症の研究
臨床試験やそのまとめ(メタ解析)では、
- 軽度?中等度の認知症の人で、記憶・日常生活動作などがわずかに改善したという報告
- 高齢者の物忘れ(年齢に伴うもの)に対する予防効果は、はっきりしないという報告
があり、全体としては 「プラスの可能性はあるが、劇的な効果を期待するのは難しい」と考えられています。
試してみる前に知っておきたいポイント
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血をサラサラにする方向の作用がある
抗血小板薬(アスピリンなど)や抗凝固薬(ワルファリン、DOACなど)との併用で、 出血リスクが高まる可能性があります。 -
脳出血や手術前後では特に注意
過去に脳出血を起こしたことがある人や、手術前後の方は、使用を控えるべきとされています。 -
製品によって品質に差がある
医薬品として承認されている標準化エキスと、健康食品として販売されているエキスでは、 成分量や品質管理が大きく異なる場合があります。
一般的な摂取量の目安
研究では、標準化イチョウ葉エキスとして1日120?240mg程度が用いられることが多いです。
サプリメントの場合も、この範囲に近い量が設定されていることが多いですが、 含有量や標準化の方法は製品によって異なります。
主な副作用・注意点
- 頭痛、胃の不快感、下痢、めまいなど
- アレルギー反応(発疹、かゆみなど)
- 出血傾向の増加(鼻血、皮下出血など)、まれに重い出血の報告
とり入れるときのポイント
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抗血栓薬を飲んでいる人は必ず主治医に相談
ワルファリンやアスピリン、クロピドグレルなどを服用中の方は、イチョウ葉の自己判断での併用は避けてください。
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物忘れが急に悪化した場合は、サプリより先に受診
数か月で急に悪くなる物忘れは、認知症以外の病気(正常圧水頭症、うつ病、甲状腺の病気など)によることもあります。
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数か月ごとに「続ける意味」があるかを見直す
効果と費用、飲みやすさなどを考えながら、主治医と一緒に継続の是非を検討しましょう。
この記事の位置づけについて
このページは、物忘れや認知症が気になる方に向けて、 イチョウ葉エキスの作用と注意点を整理したものです。
- 特定の商品や治療法をすすめるものではありません。
- 診断・治療・サプリの利用については、必ず医師・薬剤師に相談してください。
参考文献・参考サイト
- イチョウ葉エキスと認知症・軽度認知障害に関する臨床試験・メタ解析
- イチョウ葉エキスの安全性と出血リスクに関するレビュー論文
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