杜仲茶と高血圧
杜仲茶とは
杜仲(とちゅう、Eucommia ulmoides)は、中国原産の落葉樹で、 樹皮や葉が伝統的な生薬・健康茶として利用されてきました。
日本でも、杜仲の葉を使った「杜仲茶」が、 「血圧が気になる方」向けの健康茶として広く販売されています。
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体の中での主なはたらき(と考えられていること)
杜仲の樹皮・葉には、ゲニポシド酸やピノレシノール配糖体などの成分が含まれ、 次のような作用がある可能性が報告されています。
- 血管を拡張させる方向の作用
- 交感神経の働きをやわらげる可能性
- 抗酸化・抗炎症作用
これらを通じて、血圧の低下や血管の保護に関わるのではないかと考えられています。
杜仲茶と血圧の関係
高血圧の人や血圧高めの人を対象とした試験では、 杜仲葉や杜仲樹皮の抽出物を一定期間摂取することで、
- 収縮期・拡張期血圧が数mmHg低下した
- ストレス時の血圧上昇が抑えられた
といった結果が報告されています。 一方で、
- 試験規模が小さいものが多い
- 長期的な心血管イベント(脳卒中・心筋梗塞など)への影響は不明
といった限界もあり、現時点では「高血圧治療の補助的な健康茶」という位置づけが妥当です。
試してみる前に知っておきたいポイント
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降圧薬の代わりにはならない
杜仲茶だけで血圧をコントロールしようとせず、医師から処方された薬は勝手に中止しないでください。 -
低血圧ぎみの人は飲み過ぎに注意
もともと血圧が低い人が大量に飲むと、立ちくらみなどの症状が出る可能性があります。 -
妊娠中・授乳中の安全性は十分に分かっていない
妊婦さんや授乳中の方は、使用について医師・助産師に相談した方が安心です。
一般的な摂取量の目安
市販の杜仲茶は、ティーバッグやペットボトル飲料として販売されており、 「1日数杯を目安に」と表示されていることが多いです。
薬ではなくお茶とはいえ、極端に大量に飲むのではなく、 表示どおりの範囲で様子を見ながら続けることが大切です。
主な副作用・注意点
- お腹の張りや軽い下痢などの消化器症状
- まれにアレルギー(かゆみ・発疹など)
- 血圧が下がりすぎて立ちくらみ・ふらつきが出る可能性
飲むときのポイント
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普段飲んでいるお茶の一部を置き換えるイメージで
水分補給をかねて、緑茶やウーロン茶の一部を杜仲茶に置き換えるなど、無理のない範囲から始めると続けやすくなります。
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家庭血圧を測りながら様子を見る
飲み始めたあと、数週間は家庭での血圧測定を続け、変化や体調を確認しましょう。
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薬とのバランスは主治医と相談
血圧が下がってきた場合でも、薬の減量・中止は必ず主治医と相談してから行ってください。
この記事の位置づけについて
このページは、高血圧や血圧が高めと言われた方に向けて、 杜仲茶(Eucommia ulmoides)の作用と注意点を整理したものです。
- 特定の商品や治療法をすすめるものではありません。
- 診断・治療・健康茶の利用については、必ず主治医・薬剤師に相談してください。
参考文献・参考サイト
- 杜仲葉・樹皮抽出物の降圧作用に関する臨床試験
- Eucommia ulmoides の血管機能・代謝への影響に関する動物実験・基礎研究
- 高血圧治療ガイドラインにおける生活習慣・飲み物の位置づけ
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