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-大動脈瘤の新しい血管内治療「ステントグラフト内挿術」-

大動脈瘤の新しい血管内治療「ステントグラフト内挿術」

大動脈瘤とは

大動脈瘤は、心臓から全身へ血液を送る大動脈の一部がこぶのように膨らんだ状態です。
瘤が大きくなりすぎると、破裂による大出血を起こし、命に関わる危険があります。


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ステントグラフト内挿術とは

ステントグラフト内挿術は、足の付け根などからカテーテルを挿入し、
金属の網(ステント)と人工血管が一体になった「ステントグラフト」を大動脈の中で広げる治療法です。

  1. カテーテルで大動脈瘤のある場所までステントグラフトを運ぶ
  2. 瘤を覆うようにステントグラフトを広げる
  3. 血液はステントグラフトの内側を流れるようになり、瘤の中には流れにくくなる

これにより、瘤の壁にかかる圧力を減らし、破裂のリスクを下げることを目指します。
腹部大動脈瘤ではEVAR、胸部大動脈瘤ではTEVARと呼ばれます。

利点と注意点

利点

  • 胸やおなかを大きく開かない低侵襲治療
  • 開胸・開腹手術に比べて、入院期間や回復までの時間が短くなることが多い
  • 高齢者や持病の多い方でも、治療の選択肢が広がる可能性がある

注意点

  • 大動脈の形や枝分かれしている血管の位置によっては、ステントグラフトが適応にならないことがある
  • ステントグラフトと血管のすき間から血液が漏れるエンドリークなどの合併症
  • 治療後も、CTやエコーでの定期的な経過観察が欠かせない

開腹・開胸手術との関係

最新のガイドラインでは、年齢・瘤の場所と形・手術リスクなどを総合的に見て、
開腹・開胸による人工血管置換とステントグラフト内挿術を症例ごとに選択することが推奨されています。
どちらか一方が常に優れているわけではなく、患者さんごとに向き・不向きがある治療です。

この記事の位置づけ

このページは、大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術の概要と特徴を紹介したものです。
実際の治療方針は、心臓血管外科・血管外科・循環器内科などの専門医と相談のうえ、
現在のガイドラインや自分の全身状態をふまえて決める必要があります。


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