サプリメント事典

-食欲不振-

食欲不振

「何となく食べる気がしない」「好きなものを見ても箸が進まない」――このような食欲が落ちた状態を 一般的に「食欲不振」と呼びます。
一時的な疲れやストレスで起こることもあれば、消化器の病気・内科的な病気・心の不調が隠れていることもあります。

ここでは、食欲不振の主な原因と対策、サプリメントとの関係、 そして日常生活でできる予防・改善についてまとめます。


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食欲不振の原因

食欲は、脳・消化管・ホルモン・自律神経・こころの状態などが複雑に関係してコントロールされています。
そのため、原因は一つではなく、いくつかの要因が重なっていることも少なくありません。

1)一時的な生活要因・環境の変化

  • 疲労・睡眠不足
    仕事や家事、介護などで疲れがたまっていると、消化機能が落ち、 「食べること自体が面倒」に感じてしまうことがあります。
  • ストレス・緊張・環境の変化
    引っ越し・転職・人間関係の悩みなどでストレスが強いと、 自律神経のバランスが崩れ、胃腸の動きが悪くなり、食欲が落ちることがあります。
  • 気温・季節の影響
    暑さでバテているときや、風邪気味のときなど、一時的に食欲が落ちることがあります。

2)消化器の病気・内科的な病気

  • 胃炎・胃潰瘍・逆流性食道炎・機能性ディスペプシアなど
    胃もたれ・胸やけ・みぞおちの痛み・膨満感などがあると、 「食べるとつらい」ために自然と食事量が減っていきます。
  • 肝臓・胆のう・すい臓の病気
    倦怠感や吐き気、右上腹部や背中の違和感などを伴い、食欲不振が続くことがあります。
  • 感染症・慢性炎症・がんなど
    風邪や胃腸炎から、貧血・腎臓病・心不全・悪性腫瘍まで、さまざまな病気で食欲低下がみられます。
    特に体重減少・発熱・寝汗・強い倦怠感などが続く場合は、早めの受診が必要です。
  • 糖尿病・甲状腺機能の異常
    血糖のコントロール不良や甲状腺ホルモンの異常も、食欲や体重の変化としてあらわれることがあります。

3)心の不調・薬の副作用など

  • うつ病・適応障害・不安障害など
    気分の落ち込み、興味や喜びの低下、眠れない・起きられないなどの症状と一緒に、 食欲不振や体重減少がみられることがあります。
  • 薬の副作用
    一部の抗生物質・降圧薬・痛み止め・抗がん剤などで、 吐き気・味覚変化・むかつきが出て食欲が低下することがあります。
  • 嗜好の変化・味覚の変化
    加齢や口腔内のトラブル(歯周病・義歯不良など)、嗅覚・味覚の低下なども食欲に影響します。

数日程度の一時的な食欲低下であれば、休養や水分補給で回復することもあります。
しかし、1?2週間以上食欲不振が続く・体重が明らかに減ってきた・他の症状を伴う場合は、
早めに医療機関で原因を調べてもらうことが大切です。


食欲不振の対策

食欲不振の対策は、(1)危険なサインがないか確認することと、 (2)原因に応じた治療・生活調整が基本です。

1)まずは医療機関で原因を確認

  • 次のような場合は早めの受診をおすすめします。
    • 食欲不振が1?2週間以上続く
    • 急な体重減少(数か月で数kg以上)がある
    • 発熱・強い倦怠感・息切れ・胸の痛み・黄疸(皮膚や白目が黄色い)などを伴う
    • 黒い便・血の混じった便や吐物がある
    • 気分の落ち込み・不安・不眠が強く、「何をする気にもなれない」状態が続いている
  • 内科・消化器内科などで、問診・診察・血液検査・必要に応じて内視鏡検査などを行い、 胃腸・肝臓・全身状態を確認します。
  • 心の状態が主な原因と考えられる場合は、心療内科・精神科への相談が勧められることもあります。

2)原因に応じた治療

  • 胃炎・胃潰瘍・逆流性食道炎・機能性ディスペプシアなど
    胃酸を抑える薬・消化管運動を整える薬・胃粘膜を保護する薬などが使われることがあります。
  • 感染症・内臓の病気
    原因となっている感染症や肝臓・胆のう・すい臓・腎臓・心臓・内分泌の病気に対する治療が優先されます。
  • 心の不調
    カウンセリングや薬物療法など、精神科・心療内科での専門的な治療が行われます。
  • 薬の副作用
    服用中の薬が原因と考えられる場合は、自己判断で中止するのではなく、 必ず処方医・薬剤師と相談し、用量調整や薬の変更を検討します。

食欲不振に関するサプリメン

サプリメントは、食欲不振そのものを直接治す治療薬ではありませんが、
栄養が偏りやすいときの不足しがちなビタミン・ミネラルを補う目的で利用されることがあります。
ただし、きちんと原因を調べずにサプリだけで済ませてしまうと、 重大な病気の発見が遅れてしまう危険もあります。

  • ビタミンB群
    エネルギー代謝に関わるビタミンで、疲労感・だるさが強いときに補助的に使われることがあります。
    食事が偏っている場合の栄養サポートとして考えると良いでしょう。
  • 亜鉛などのミネラル
    貧血や亜鉛不足は、味覚異常や食欲低下の一因となることがあります。
    ただし、鉄や亜鉛は過剰摂取による副作用もあるため、 検査結果や医師の指示に基づいて補うことが望ましい成分です。
  • 乳酸菌・ビフィズス菌などのプロバイオティクス
    腸内環境を整えるサプリとして利用されることがあります。
    便通の乱れ・腹部の張りなどが食欲低下に関係している場合、
    補助的な役割として使われることもあります。
  • 消化酵素をうたうサプリ
    市販の消化酵素サプリは、食事の消化を補助することを目的に販売されていますが、
    製品ごとの内容・エビデンスには差があり、過信は禁物です。

サプリメント利用時の注意点:

  • 数日以上続く食欲不振・体重減少があるときは、まず原因の確認が最優先です。
  • 持病がある方・複数の薬を飲んでいる方・妊娠中/授乳中の方は、
    新しいサプリを始める前に必ず医師や薬剤師に相談してください。
  • 「これで食欲が出る」「何でも治る」といった誇大広告には注意が必要です。

当サイトの「サプリメント事典」では、ビタミンB群・鉄・亜鉛・乳酸菌など、
栄養バランスや腸内環境と関わる成分についても個別に解説していますので、参考にしてください。

食欲不振その他のサプリメント



サプリメント選びのワンポイント・アドバイス

梅は食欲を増進して疲労を回復する作用があります。

ショウガは食欲を回復させる健胃効果があります。

ニンニクには滋養強壮、健胃効果があります。

マルチビタミン・ミネラルを服用すること で、三大栄養素代謝を円滑に進める 酵素を十分に働かせることができます。日常の体調を維持す るための、予防として服用してください。


サプリメント以外での予防改善

軽い食欲不振であれば、生活リズム・食事環境・ストレスケアを見直すことで、 少しずつ改善していくこともあります。
ただし、長く続く場合や体重減少を伴う場合には必ず医師の診察を受けてください。

1)食事の工夫

  • 少量を回数多く
    1回の食事量を無理に増やすのではなく、 少量の食事を1日4?5回に分けてとるなど、負担を減らす工夫が有効です。
  • 食べやすい形・味・温度にする
    おかゆ・スープ・煮物・具だくさんの味噌汁など、
    消化しやすく、香りの良いメニューから少しずつ試してみましょう。
  • たんぱく質とエネルギーを意識する
    肉・魚・卵・豆腐・ヨーグルトなどを取り入れ、 少しでも筋肉や体力を維持できるように心がけます。
    食欲がないときは、栄養補助飲料を利用することも一つの方法です(医師・栄養士と相談すると安心です)。
  • 水分補給
    食べられない状態が続くと脱水になりやすいため、
    水・お茶・経口補水液・スープなどでこまめに水分をとることが大切です。

2)生活リズム・睡眠の調整

  • 夜更かしや不規則な生活は、自律神経のバランスを乱し、食欲にも影響します。
  • 朝起きる時間・食事の時間・就寝時間を、できる範囲で毎日ほぼ同じタイミングに揃えると、 体内リズムが整いやすくなります。
  • 睡眠時間が短すぎたり、睡眠の質が悪いと感じる場合は、 寝る前のスマホ・カフェイン・アルコールを控えるなど、
    睡眠環境の見直しも重要です。

3)ストレスケア・こころのケア

  • 悩みや不安を一人で抱え込むと、食欲不振が長引くことがあります。
  • 家族や友人に話を聞いてもらう・趣味の時間を作る・軽い運動で気分転換するなど、
    心身をゆるめる時間を意識的にとりましょう。
  • 「何をしても気分が晴れない」「何を食べてもおいしく感じない」状態が数週間続く場合は、
    うつ病などの可能性も含めて、医師に相談することをおすすめします。

4)口腔ケア・味覚のチェック

  • 歯周病・むし歯・合わない入れ歯・舌の痛みなどがあると、食事が苦痛になり、 結果として食欲が低下することがあります。
  • 歯科医院での定期的なチェック・クリーニングを受け、口の中を清潔で快適に保つことも大切です。

食欲不振は、単なる「好き嫌い」や「年のせい」のこともありますが、
ときには病気のサインであることもあります。
サプリメントだけに頼らず、原因の確認・生活習慣の見直し・適切な治療と栄養管理を組み合わせて、
無理のないペースで改善を目指していきましょう。

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