関節痛
ここでは、ひざ・股関節・肩・手指・足指などの関節が痛む症状全般についてまとめています。
階段の上り下りでひざが痛い、朝起きると手指がこわばる、じっとしていてもズキズキ痛む…など、
関節痛にはさまざまなタイプがあり、原因も一つではありません。
多くは加齢や負担による関節のすり減りが原因ですが、なかにはリウマチや感染症、痛風などの病気が
隠れていることもあります。自己判断で放置せず、必要に応じて整形外科・リウマチ科などでの診断が大切です。
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関節痛の原因
関節痛の原因は、大きく分けて「関節そのもののトラブル」と、「関節の周囲の筋肉・靱帯などのトラブル」があります。
- 変形性関節症(加齢・負担によるすり減り)
中高年以降に多くみられ、ひざ・股関節・指の関節などに起こります。
関節のクッションである軟骨がすり減り、骨同士が近づいたり変形したりすることで、
動かしたときの痛みやこわばり、階段の上り下りでの痛みなどが生じます。 - 関節リウマチなどの炎症性疾患
免疫の異常によって、自分の関節を攻撃してしまう自己免疫疾患です。
手指の関節を中心に、左右対称に多くの関節が腫れて痛むのが特徴で、
朝のこわばりやだるさを伴うこともあります。放置すると関節が変形することがあるため、早期治療が重要です。 - 痛風・偽痛風
尿酸の結晶(痛風)や、別の結晶(偽痛風)が関節内にたまり、
突然の激しい関節痛・腫れ・赤みを起こします。足の親指の付け根の関節に起こることが有名ですが、
ひざや足首など他の関節に出ることもあります。 - スポーツや仕事による使い過ぎ(オーバーユース)
同じ動作のくり返し、重い物を持つ作業、長時間の立ち仕事・中腰などにより、
関節まわりの筋肉・靱帯・腱が炎症を起こして痛むことがあります。
例:テニス肘、ジャンパー膝、野球肩など。 - 外傷・ケガ
ひねり・転倒・打撲などによる、靱帯損傷、半月板損傷、骨折なども関節痛の原因になります。
強い痛み・腫れ・歩けない・動かせない場合は、早めの受診・画像検査が必要です。 - 感染症・その他の疾患
関節内に細菌が入る化膿性関節炎、乾癬性関節炎、膠原病の一部、骨壊死、腫瘍など、
まれではありますが、重い病気の一症状として関節痛が出ることもあります。
次のような危険なサインがある場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 関節が急に腫れて熱を持ち、高熱を伴う
- 痛みが強く、体重をかけられない・歩けない・動かせない
- 複数の関節が長期間にわたって腫れて痛む(とくに手指)
- 原因不明の発熱・体重減少・倦怠感を伴う
関節痛の対策
関節痛の対策は、原因に応じた医療機関での治療と、日常生活での工夫を組み合わせることが大切です。
1)医療機関での診断・治療
- 整形外科・リウマチ科の受診
レントゲン・超音波・MRI・血液検査などで、変形性関節症・リウマチ・痛風などの有無を確認します。
痛みの原因を特定することで、治療方針が大きく変わることがあります。 - 痛みや炎症を抑える薬
鎮痛薬・消炎鎮痛薬(NSAIDs)、外用薬(貼り薬・塗り薬)、必要に応じて関節内注射(ヒアルロン酸・ステロイド)などが行われます。
ただし、薬で痛みが和らいでも負担のかけ過ぎには注意が必要です。 - リウマチ・痛風などの専門的治療
関節リウマチには、免疫を調整する薬・生物学的製剤など、早期からの治療が重要です。
痛風では、急性期の痛みを抑えた後、尿酸値をコントロールする薬による長期管理がすすめられます。 - リハビリテーション・運動療法
痛みの程度に合わせて、関節周囲の筋肉を上手に使うトレーニングや、ストレッチ、歩行指導などが行われます。
正しい運動は、痛みの軽減・進行予防に大きく役立ちます。
2)日常生活での工夫
- 体重を減らす
ひざ・股関節・腰は、体重の影響を大きく受けます。
体重が減ると、それだけ関節にかかる負担も軽くなるため、変形性関節症の方には重要な対策です。 - 無理のない範囲で動かす
痛みが怖くてまったく動かさないでいると、筋力低下や関節のこわばりにつながります。
医師や理学療法士の指導のもと、痛みの範囲内で少しずつ動かすことが大切です。 - 冷やす・温める
腫れが強い・熱を持っているときは冷やす、慢性的なこりやこわばりには温めるなど、
症状に応じて使い分けると楽になることがあります(自己判断が難しい場合は医師に相談を)。
- 関節痛(変形性膝関節症)の運動療法
- 関節痛(変形性膝関節症)の三次元培養軟骨移植術
- 関節リウマチの白血球除去療法
- 日本人向け新型人工股関節
- 人工股関節の極小侵襲(しんしゅう)手術
- 「硬膜外腔内視鏡」(エピドラスコピー)による腰痛治療
- 前十字靱帯断裂の「靱帯再建手術」と「保存的修復法」
関節痛に関するサプリメント
サプリメントは、関節痛そのものを直接「治療」する薬ではありませんが、
「関節のクッション」や「軟骨成分」「炎症バランス」を意識した栄養補給として利用されることがあります。
あくまで医師の治療・リハビリ・生活習慣の改善の補助と考えることが大切です。
一般的に、関節痛との関連でよく名前が挙がる成分には次のようなものがあります。
- グルコサミン・コンドロイチン
軟骨成分の材料として知られ、ひざの曲げ伸ばしがつらい中高年向けのサプリなどでよく使われています。
劇的な改善が得られるわけではなく、効果には個人差が大きいとされています。 - コラーゲン・ヒアルロン酸
軟骨や関節液を意識したサプリとして使われますが、
体内で分解されてから吸収されるため、直接「ひざの軟骨に届く」というイメージは正確ではありません。 - MSM(メチルスルフォニルメタン)などの含硫黄成分
関節や軟骨、皮膚などの構成成分に関わるとされ、
一部の関節サポートサプリに配合されています。 - オメガ3脂肪酸(EPA・DHAなど)
炎症バランスや血流に関わる成分として、
関節リウマチなどの炎症性疾患との関連で研究されているものもあります。 - ビタミンD・カルシウムなど
骨の健康維持に必要な成分で、骨粗しょう症予防の観点から利用されることがあります。
「関節の痛み」そのものというよりは、骨・筋肉を含めた土台づくりという位置づけです。
サプリメント利用時の注意点として、
- サプリメントは医薬品ではなく、効果や安全性のエビデンスには限界がある。
- 血糖値・血液凝固に影響する可能性がある成分もあり、糖尿病薬・抗血栓薬などとの飲み合わせに注意が必要。
- 複数のサプリを併用すると、成分の重複や過剰摂取になることがある。
持病のある方、薬を飲んでいる方、高齢の方は、
新しいサプリメントを始める前に、かかりつけ医や薬剤師に相談することをおすすめします。
当サイトの「サプリメント事典」でも、各成分の特徴と注意点をあわせて確認してください。
関節痛のサプリメント
サプリメント選びのワンポイント・アドバイス
サメ軟骨にはコンドロイチンとカルシウムを多く含んでいます。
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サプリメント以外での予防・改善
関節痛の予防・改善には、サプリメントよりも日々の生活習慣と体の使い方が大きく影響します。
1)体重管理
- ひざ・股関節・腰にかかる負担は、体重がそのまま影響します。
- 少しでも体重を減らすことで、痛みが軽くなるケースは少なくありません。
2)適度な運動と筋力強化
- ウォーキング・水中歩行・自転車こぎなど、関節にやさしい有酸素運動がおすすめです。
- 太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)やおしりの筋肉を鍛えると、
ひざや股関節の負担を減らすことにつながります。 - 痛みが強い場合は自己流で行わず、理学療法士などの指導を受けながら行うと安心です。
3)関節を冷やさない・無理な姿勢を避ける
- 冷えは筋肉や関節をこわばらせ、痛みを感じやすくします。
寒い季節や冷房の強い場所では、ひざ・腰・肩を冷やさない服装を意識しましょう。 - 和式トイレ・正座・深いしゃがみ込みなど、
ひざに負担が大きい姿勢は、できる範囲で避ける工夫が必要です。
4)靴・杖・サポーターなどの活用
- クッション性のよい靴やインソールは、歩行時の衝撃をやわらげるのに役立ちます。
- 痛みが強い時期には、杖やサポーターを使うことで関節への負担を減らし、
動くことそのものをあきらめずにすむ場合があります(使い方は医師や理学療法士に相談を)。
5)早めの受診と継続フォロー
- 「年のせいだから」とあきらめず、痛みが続く・悪化している場合は早めに受診しましょう。
- 関節リウマチなどは、早期治療で将来の関節破壊を防げる可能性が高くなっています。
関節痛は、年齢とともに多くの人が直面する症状ですが、
原因をきちんと見極め、治療・運動・生活の工夫を組み合わせることで、
痛みと上手に付き合いながら、日常生活の質を保つことが可能です。
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