関節リウマチの白血球除去療法
白血球除去療法(LCAP)とは
白血球除去療法(LCAP:Leukocytapheresis)は、血液の中から炎症に関わる白血球などを選択的に取り除く治療です。
関節リウマチでは、関節の中で免疫細胞が過剰に働き、炎症が止まらなくなることが病気の大きな特徴です。
LCAPは、血液を一時的に体外に取り出し、専用のカラムを通すことで、
過剰な白血球・単球・顆粒球などを物理的に除去し、炎症を落ち着かせることを狙った治療です。
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どのような場合に使われるか
関節リウマチの治療は、現在では
- メトトレキサート(MTX)などの抗リウマチ薬
- 生物学的製剤(TNF阻害薬、IL-6阻害薬など)
- JAK阻害薬
が中心ですが、これらで十分な効果が得られない難治性の症例に対して、
LCAPが選択されることがあります。特に日本では、2005年に保険適用が認められ、
再燃例や薬剤の使いにくい症例での選択肢の一つとして位置づけられています。
治療の流れ
- 腕の静脈などから血液を採取し、遠心分離装置に通す
- 白血球を多く含む成分を、白血球吸着カラムに通して除去する
- 白血球を減らした血液を体内に戻す
1回あたりの治療時間は数時間程度で、週1回を数週間続けるといったスケジュールが一般的です。
期待される効果
- 関節の腫れ・痛みが軽くなる
- CRP・血沈などの炎症マーカーが改善する
- 生物学的製剤や他の薬との併用で、病勢コントロールが安定する場合がある
安全性と副作用
- 全体として安全性は比較的高いとする報告が多い
- 治療中の血圧低下・気分不良・めまいなどが起こることがある
- 血管確保が難しい場合には治療が行いにくい
血液透析に似たイメージの治療であり、専門施設での実施が必要です。
この記事の位置づけ
このページは、関節リウマチに対する白血球除去療法(LCAP)の仕組みと位置づけを紹介するものです。
関節リウマチの基本的な治療は、あくまで薬物療法が中心です。
LCAPは、薬物療法だけでは十分に抑えきれない難治症例に対する「追加の選択肢」の一つとして、
リウマチ専門医のもとで検討されます。
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関係医療機関
佐世保中央病院
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