前十字靱帯断裂の「靱帯再建手術」と「保存的修復法」
前十字靱帯断裂とは
前十字靱帯(ACL:Anterior Cruciate Ligament)は、
膝関節の中で太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)を結びつけ、膝のグラつきを防ぐ重要な靱帯です。
スポーツ中の急な方向転換・ジャンプの着地などで断裂しやすく、
「膝の中でポキッと音がした」「ぐにゃっとして倒れた」などのエピソードとともに起こります。
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靱帯再建手術とは
断裂した前十字靱帯は自然には元通りくっつきにくいため、
自分の腱(ハムストリング腱・膝蓋腱など)や人工靱帯を使って新しい靱帯を作る手術が行われます。
- 自分の腱を採取して束状に加工し、新しい靱帯(移植腱)にする。
- 大腿骨と脛骨にトンネルを開けて移植腱を通し、骨の中で固定する。
- 術後は、段階的なリハビリを行い、数か月?1年ほどかけてスポーツ復帰を目指す。
保存的修復法とは
すべての前十字靱帯断裂が手術を必要とするわけではなく、
運動量がそれほど多くない人・高齢者・軽い不安定性などでは、
保存的修復法(手術を行わない治療)も選択肢になります。
- リハビリによる筋力強化・バランス訓練で膝を安定させる。
- 必要に応じて、膝装具(サポーター)を使用する。
- 激しいピボットスポーツ(サッカー・バスケットボールなど)は制限・変更する場合がある。
どちらを選ぶかの目安
- スポーツを続けたい若年者や、方向転換の多い競技では、再建手術が選ばれることが多い。
- 日常生活中心で、激しい運動をあまり行わない人では、保存療法でも十分な場合がある。
- いずれの場合も、放置すると半月板損傷や変形性膝関節症のリスクが高まるため、早めの評価が重要。
この記事の位置づけ
このページは、前十字靱帯断裂に対する靱帯再建手術と保存的修復法の考え方を整理したものです。
最適な治療は、年齢・仕事・スポーツのレベル・膝の状態によって大きく変わります。
膝のグラつきや不安定感を感じた場合は、整形外科、特にスポーツ整形外科で早めに診断を受け、
自分の生活に合った治療方針を主治医と一緒に検討することが大切です。
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九州労災病院(北九州市)スポーツ整形外科
善衆会病院群馬スポーツ医学研究所
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