乳幼児アトピー性皮膚炎のスキンケア
なぜスキンケアが大事なのか
乳幼児のアトピー性皮膚炎では、皮膚のバリア機能が弱く、乾燥しやすい状態になっています。
その結果、外からの刺激やアレルゲンが入りやすくなり、
かゆみ・湿疹をくり返す悪循環が生じます。
毎日のスキンケアでバリア機能を守ることは、薬と同じくらい重要です。
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基本は「入浴」と「保湿」
1)入浴のポイント
- お湯の温度は38?40℃くらいのぬるめにする
- 石けん・ボディソープは、低刺激・無香料タイプを選び、よく泡立てて手でやさしく洗う
- ゴシゴシこすらず、泡でなでるように洗い、よくすすぐ
- 入浴時間は長くなりすぎないように(目安10?15分程度)
2)保湿のポイント
- タオルでこすらず押さえるように水分を拭き取り、すぐに保湿剤を塗る
- 湿疹のあるところだけでなく、「一見きれいに見える部分」にも全身に塗る
- 1日1?2回、指示された量を続ける(指の腹から第一関節まで出した量=FTUを目安に)
外用薬(ステロイド・タクロリムス)との付き合い方
乳幼児のアトピー性皮膚炎では、多くの場合、
- 保湿剤でバリアを整える
- 炎症の強い部分にはステロイド外用薬やタクロリムス軟膏を短期間しっかり塗る
という組み合わせで治療します。
「ステロイドが怖いから少しだけ塗る」という使い方は、
かえって治りを悪くし、長引かせてしまうことがあります。
日常生活で気をつけたいこと
- よだれ・汗・食べこぼしなどは、こまめにぬるま湯で洗い流すか、濡れタオルでやさしく拭く
- 綿などの肌にやさしい素材の衣類を選び、タグやゴム部分が刺激にならないよう工夫する
- 爪を短く切り、かきこわしを減らす(ミトンや手袋を使うことも)
- ペットやハウスダスト、カビなど環境因子への対策も、医師と相談しながら検討する
いつ受診すべき?
- かゆみで夜眠れない・機嫌が悪い状態が続く
- じゅくじゅく・かさぶた・黄色い汁など、感染を疑うサインがある
- 市販薬や自己判断のケアでよくならない
このような場合は、小児科や皮膚科を早めに受診しましょう。
この記事の位置づけ
このページは、乳幼児アトピー性皮膚炎のスキンケアの基本的な考え方をまとめたものです。
実際の外用薬の強さ・塗る回数・保湿剤の種類などは、年齢や症状により大きく異なるため、
必ず主治医の指示にしたがってください。
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