ビオチン(ビタミンB7/ビタミンH)
ビオチンとは
ビオチンは、水溶性ビタミンB群の一種で、 糖質・脂質・アミノ酸の代謝に関わる酵素の補酵素として働きます。 皮膚や髪の健康、神経機能にも関係があると考えられており、 サプリメントでは「肌・髪」「爪」のサポート成分として知られています。
食品では、レバー、卵黄、ナッツ類、大豆製品、魚介類などに含まれています。 通常の食生活をしている限り、重いビオチン欠乏はまれです。
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体の中での主なはたらき
- 糖質・脂質・アミノ酸の代謝に関わるカルボキシラーゼ酵素の補酵素
- エネルギー産生に関与
- 皮膚・粘膜・神経系の健康維持に関与
ビオチンが不足すると、皮膚炎・脱毛・抑うつ・しびれなどの症状が出ることがありますが、 重い欠乏は特殊な病気や極端な偏食の場合を除くとまれです。
ビオチンと糖尿病・血糖の関係
ビオチンは糖質代謝に関わるビタミンの一つであり、 糖尿病患者や高血糖の人において、
- ビオチンと他の成分(クロムなど)を組み合わせたサプリで血糖指標が改善した
- ビオチン単独や高用量で、血糖・脂質代謝に影響した可能性を示す研究
が報告されています。 しかし、
- ビオチン単独の効果ははっきりせず、エビデンスは限定的
- 通常食でビオチンが不足している場合は少ない
ことから、現時点では糖尿病の主な治療手段として使えるレベルではないと考えられます。
試してみる前に知っておきたいポイント
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血液検査の結果を狂わせることがある
比較的高用量のビオチンを摂取していると、一部の血液検査(ホルモンや心筋マーカーなど)の結果が 正確に出なくなることが知られています。
定期的に血液検査を受けている人は、必ず主治医にビオチン摂取の有無と量を伝えてください。 -
基本的には通常食で不足しにくい
極端な偏食や特殊な病態でなければ、食事から必要量をとれていることが多いビタミンです。 -
高用量サプリは自己判断で長期使用しない
高用量を長期間続ける前に、必ず医師に相談してください。
一般的な摂取量の目安
日本人の食事摂取基準では、成人で1日 50μg程度 が目安量とされています。 サプリメントでは、この数倍~十数倍の量が含まれていることもあります。
高用量のサプリを継続する必要性があるかどうかは、医師とよく相談してください。
主な副作用・注意点
- 通常量では大きな副作用は少ないと考えられる
- 高用量摂取で血液検査の誤判定につながることがある
- ごくまれにアレルギー様症状が報告されることがある
飲むときのポイント
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血液検査前には必ず医師に申告する
特にホルモンや心臓関連の検査を予定している場合は、ビオチン摂取を事前に伝えましょう。
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糖尿病の治療目的ではなく、あくまで栄養補助として
ビオチンだけで血糖コントロールを改善しようとせず、食事・運動・薬物療法が基本になります。
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高用量を長期間とる前には、主治医に相談
他の薬や検査との関係も含めて、安全かどうか確認することが大切です。
この記事の位置づけについて
このページは、糖尿病や代謝に関心のある方に向けて、 ビオチン(ビタミンB7)の役割と注意点を整理したものです。
- 特定の商品・治療法をすすめるものではありません。
- 診断・治療・サプリの使用判断は、必ず主治医・薬剤師に相談してください。
参考文献・参考サイト
- ビオチンと糖・脂質代謝に関する臨床研究・レビュー論文
- ビオチンによる検査値干渉(免疫測定法)に関する医学的報告
- 日本人の食事摂取基準(ビオチン)
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