ビタミンA(β-カロテン、レチノール)とがん・健康
ビタミンAとは
ビタミンAには、大きく分けて2つの形があります。
- レチノール:レバー、卵、乳製品などに含まれる「ビタミンAそのもの」
- β-カロテンなどのカロテノイド:ニンジン、ホウレン草、かぼちゃなど、 体内でビタミンAに変換されるプロビタミンA
ビタミンAは、視力・皮膚・粘膜・免疫などに重要な栄養素ですが、不足だけでなくとり過ぎにも注意が必要です。
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がんとの関係
抗酸化作用や細胞の分化調節などの作用から、 「ビタミンA・β-カロテンでがんを防げるのでは?」という期待があり、大規模な試験が行われました。 しかし、その結果は予想と異なるものでした。
- ATBC試験・CARET試験などで、喫煙者やアスベスト曝露者に 高用量のβ-カロテンやビタミンAを与えたところ、 肺がんの発生と死亡がむしろ増えたと報告された
- 一般的な食事でのβ-カロテン摂取は、がんリスク低下と関連することもあるが、 サプリでの高用量摂取は別問題と考えられている
このため、現在では「ビタミンAやβ-カロテンのサプリでがん予防はすすめられない」 というのが、国際的な専門機関の共通した考え方になっています。
摂取量の目安
成人のビタミンA(レチノール活性当量)の推奨量は、性別・年齢により異なりますが、 おおよそ1日700?900?gRAE前後が目安です。
通常の食事では、レバーの食べ過ぎに気をつければ、欠乏や過剰を防ぎやすいとされています。
主な副作用・注意点
- レチノール(ビタミンAそのもの)の慢性的な過剰摂取:
- 頭痛、吐き気、だるさ、関節痛
- 肝機能障害、骨粗しょう症リスクの増加
- 妊娠初期では、胎児への影響が懸念される
- β-カロテンの高用量サプリ:
- 喫煙者やアスベスト曝露者で、肺がん・死亡が増えた試験結果がある
とり入れるときのポイント
- 基本は「食事から」
緑黄色野菜(ニンジン、ホウレン草、かぼちゃなど)や、卵・乳製品・少量のレバーなどから、 バランスよく摂るのが安全です。 - がん予防目的の高用量サプリは避ける
特に喫煙歴のある方は、β-カロテン高用量サプリを自己判断でとることはおすすめできません。 - 妊娠中・妊娠の可能性がある場合はレチノール量に注意
レバーやビタミンAサプリのとり過ぎは避け、医師・助産師に相談してください。
この記事の位置づけ
このページは、ビタミンA(β-カロテン、レチノール)の働きとがんとの関係、注意点を整理したものであり、 特定のサプリや製品をすすめるものではありません。 がんの予防・治療については、必ず主治医と相談してください。
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