サプリメント事典

-栄養素の基本知識-

三大栄養素

このページは、健康やサプリメントを考える前提として、栄養素の基本をやさしく整理した「入門ガイド」です。 難しい専門書のような説明ではなく、日常の食事やサプリ選びで迷ったときに役立つ“基礎知識”をまとめています。

三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)をはじめ、ビタミンとミネラル、食物繊維、ファイトケミカル(植物由来成分)、 抗酸化物質と活性酸素、代謝、そして酵素と補酵素の関係まで、「体の中で何が起きているのか」をイメージできるように解説します。 サプリに興味はあるけれど、まずは栄養の全体像を整理したい方に向けた内容です。

※ここで紹介している内容は一般的な健康情報であり、病気の診断や治療の最終判断は必ず医師と相談してください。

糖質

糖質は、からだと脳の大事なエネルギー源となる栄養素です。
ご飯・パン・麺類・いも類・果物・砂糖を使ったお菓子や清涼飲料水などに多く含まれています。

私たちの体は、まず糖質からエネルギーを作り出します。特に脳は、主にブドウ糖をエネルギー源としているため、
糖質を極端に減らしすぎると、だるさ・集中力の低下・イライラなどにつながることがあります。

糖質の役割

  • からだの主なエネルギー源
    日常の活動・家事・仕事・運動などのエネルギーとして使われます。
  • 脳や神経のエネルギー源
    ブドウ糖は脳の大切な燃料で、考える・判断する・気分を整える働きを支えています。
  • たんぱく質・脂質を節約する働き
    糖質が不足すると、筋肉などのたんぱく質や脂肪がエネルギーとして分解されやすくなります。

糖質のとり方のポイント

  • 主食は「適量」を、甘い飲み物・お菓子は「控えめ」に
    主食(ご飯・パン・麺)は、生活や活動量に合わせた量を目安にします。
    一方で、砂糖の多い清涼飲料水やお菓子は、血糖値の急上昇や摂りすぎの原因になりやすいため控えめに。
  • 食物繊維も一緒に
    精製された白いご飯やパンだけでなく、玄米・雑穀・野菜・海藻・豆類など、
    食物繊維の多い食品も組み合わせることで、血糖値の急上昇を抑え、満腹感も得やすくなります。
  • 「極端な糖質制限」は自己判断で行わない
    持病のある方・高齢の方・妊娠中の方などは、自己流の極端な糖質制限は危険なことがあります。
    必要な場合は、必ず医師や栄養の専門家に相談しましょう。

脂質(脂肪)

脂質(脂肪)は、少量で大きなエネルギーを生み出す栄養素です。
肉や魚の脂身、油を使った料理、バター・マーガリン・マヨネーズ、ナッツ類などに多く含まれています。

「脂肪=悪いもの」というイメージがありますが、実際にはホルモンの材料になったり、細胞膜をつくる重要な役割も担っています。
大切なのは「量」と「質」のバランスです。

脂質の役割

  • 効率のよいエネルギー源
    脂質は、糖質やたんぱく質の約2倍以上のエネルギーを持っています。
    長時間の運動や、空腹時のエネルギー源として利用されます。
  • 細胞膜・ホルモン・胆汁酸の材料
    からだの細胞を包む膜や、一部のホルモン・胆汁酸などの材料として欠かせません。
  • 脂溶性ビタミンの吸収を助ける
    ビタミンA・D・E・Kなどは脂質と一緒にとることで吸収がよくなります。

脂質のとり方のポイント

  • 「とりすぎ」に注意
    揚げ物・脂身の多い肉・お菓子・ジャンクフードなどで脂質をとりすぎると、
    エネルギー過多による肥満や、生活習慣病(脂質異常症・動脈硬化など)のリスクが高まります。
  • 「質」を意識する
    動物性の飽和脂肪酸(肉の脂・バターなど)ばかりでなく、
    青魚の脂(EPA・DHA)や、オリーブ油・菜種油・えごま油などの植物油、ナッツ類などに含まれる不飽和脂肪酸も取り入れるとよいでしょう。
  • 完全にゼロにしない
    脂質を極端に減らしすぎると、ホルモンバランスの乱れ・肌荒れ・疲れやすさなどにつながることがあります。
    「減らす」のではなく、「種類と量を整える」意識が大切です。

タンパク質

タンパク質は、筋肉・内臓・血液・皮膚・髪・爪・ホルモン・酵素・抗体など、
からだをつくり働かせるための材料となる、とても重要な栄養素です。

肉・魚・卵・大豆製品(豆腐・納豆・味噌など)・乳製品(牛乳・ヨーグルト・チーズ)などに多く含まれています。

タンパク質の役割

  • からだの構成成分
    筋肉・臓器・骨の一部・皮膚・髪・爪など、多くの組織はタンパク質からできています。
    毎日少しずつ壊されては作り替えられており、その材料補給が必要です。
  • 酵素・ホルモン・免疫の材料
    食べ物を消化・代謝する酵素、血糖値を調節するインスリンなどのホルモン、
    ウイルスや細菌から身を守る抗体などもタンパク質から作られています。
  • エネルギー源としても利用される
    糖質や脂質が足りないときには、筋肉などのタンパク質が分解されてエネルギーとして使われてしまうことがあります。

タンパク質のとり方のポイント

  • 毎食、主菜に「タンパク質源」を
    肉・魚・卵・大豆製品・乳製品などを、毎食の「主菜」として取り入れると、自然に必要量に近づきやすくなります。
  • 「量」だけでなく「種類」のバランスも
    動物性タンパク質(肉・魚・卵・乳)と、植物性タンパク質(大豆製品など)を組み合わせることで、
    アミノ酸バランスがよくなり、脂質のとりすぎも抑えやすくなります。
  • 不足にも、とりすぎにも注意
    少なすぎると、筋力低下・疲れやすさ・免疫力低下・肌や髪のトラブルなどにつながることがあります。
    一方で、肉類や加工肉ばかりでとりすぎると、脂質過多やエネルギー過多になりやすくなります。

糖質・脂質・タンパク質は、いずれも生きていくために欠かせない「三大栄養素」です。
どれか1つを極端に悪者にしたり、ゼロに近づけるのではなく、「自分の体格・年齢・活動量に合ったバランス」を意識することが大切です。
持病がある方や特別な食事制限が必要な方は、主治医や栄養の専門家と相談しながら調整していきましょう。

ビタミンとミネラル

ビタミンの全体像

ビタミンは、体の中でエネルギーを作ったり、皮膚や粘膜を守ったり、免疫や骨の健康を支えたりするために必要な栄養素です。 多くは体内で十分に作れないため、基本は食事からとることが大切です。

主な働き

  • 糖質・脂質・タンパク質を「使える形」に変える手助け(代謝を支える)
  • 皮膚・粘膜・目などの健康を保つ
  • 免疫の働きを支える
  • 骨や血液など、体の土台づくりを助ける

脂溶性ビタミン(A・D・E・K)の役割・とり方の注意

脂溶性ビタミンは、油(脂質)と一緒にとると吸収されやすいビタミンです。 体にたまりやすい性質があるため、サプリでの「とりすぎ」に注意が必要です。

  • ビタミンA:目や皮膚・粘膜の健康を支える
  • ビタミンD:カルシウムの利用を助け、骨の健康を支える
  • ビタミンE:体を酸化ストレスから守る働きがある
  • ビタミンK:血液や骨に関わる働きがある

水溶性ビタミン(B群・C)の役割・こまめに摂る必要性

水溶性ビタミンは水に溶けやすく、余分な分は尿に出やすい性質があります。 そのため、一度に大量にとるよりも、食事で「毎日こまめに」補うのが基本です。

  • ビタミンB群:エネルギーを作る流れを支える(糖質・脂質・タンパク質の利用に関わる)
  • ビタミンC:皮膚や血管の健康、抗酸化の働きなどに関わる

とり方のポイント・サプリ利用時の注意

  • 基本は食事(主食・主菜・副菜)を整えて、自然にとる
  • 脂溶性ビタミンは体にたまりやすいので、サプリの高用量を自己判断で続けない
  • 水溶性でも「超高用量」を長期で続けるのは避け、用量を守る

※ここでの内容は一般的な情報です。持病がある方、妊娠中・授乳中の方、薬を服用中の方は、最終判断は医師に相談してください。


ミネラルの全体像

ミネラルは、骨や血液など「体の材料」になったり、体の働きを動かす「スイッチ役」になったりする栄養素です。 体内で作れないため、食事からとる必要があります。

主な働き(代表例)

  • カルシウム:骨や歯の材料、筋肉や神経の働きに関わる
  • :血液(ヘモグロビン)に関わり、全身に酸素を運ぶ
  • 亜鉛:免疫、皮膚・髪、味覚などに関わる
  • マグネシウム:エネルギー産生、筋肉や神経の働きに関わる
  • カリウム:体の水分バランスや血圧に関わる

とり方のポイント(不足・過剰の両方に注意)

  • 不足すると、疲れやすさ・貧血・筋力低下などにつながることがある
  • 一方で、サプリで高用量をとると「とりすぎ(過剰)」になることがある
  • まずは食事(肉・魚・卵・大豆・乳製品・野菜・海藻・豆・穀物など)で幅広くとる

サプリ利用時の注意

  • 鉄や亜鉛などは、自己判断で高用量を続けると体に負担になることがある
  • 複数サプリ(マルチミネラル+単品など)で成分が重なると過剰になりやすい
  • 体調不良がある場合は、検査で原因を確認してから補うのが安全

※ここでの内容は一般的な情報です。持病がある方、妊娠中・授乳中の方、薬を服用中の方は、最終判断は医師に相談してください。


ビタミンB群

ビタミンB群とは

ビタミンB群は、ビタミンB1・B2・B6・B12・ナイアシン・パントテン酸・葉酸・ビオチンなど、 エネルギー代謝や神経の働きに関わる水溶性ビタミンの総称です。
糖質・脂質・タンパク質をエネルギーに変えるために欠かせない存在です。

疲労との関係

ビタミンB群は、

  • 糖質をエネルギーに変える(主にB1)
  • 脂質の代謝を助ける(B2・ナイアシン・パントテン酸など)
  • 神経伝達物質の合成に関わる(B6など)

といった働きがあり、不足するとだるさ・倦怠感・食欲不振・しびれなどを感じやすくなります。
逆に言えば、偏った食事でB群が不足している人では、B群を補うことで 「前より疲れにくくなった」と感じることもあります。

「ビタミンBで疲れが吹き飛ぶ?」

ただし、十分な量をとれている人が、さらに大量のB群サプリを飲んでも、 劇的に疲労が消えるわけではありません。
慢性的な疲労の背景には、

  • 睡眠不足
  • 過労・ストレス
  • うつ病・不安障害
  • 貧血・甲状腺機能低下症

など、別の原因が潜んでいることも多く、サプリだけでは解決できません。

主な注意点

  • 水溶性のため余分は尿に出やすく、安全性は高いとされるが、極端な高用量サプリは避ける
  • ナイアシン高用量など、特定のB群を大量にとると皮膚の紅潮や肝機能異常の原因になることがある

とり入れるときのポイント

  1. まずは主食・主菜・副菜をそろえた食事で、自然にB群を摂ることを基本にする
  2. 「食事がどうしても偏る」時の補助として、マルチビタミンBなどを考える
  3. 長く続く強い疲労感がある場合は、血液検査や診察を受けて原因を確認する

この記事の位置づけ

このページは、ビタミンB群と疲労との関係を整理したものであり、 病気による疲労や心の不調の治療をサプリで代用することをすすめるものではありません。

マルチビタミン・ミネラル

マルチビタミン・ミネラルとは

マルチビタミン・ミネラルは、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、亜鉛、鉄など、 不足しやすい栄養素をまとめて補うサプリメントです。

胃腸との関係

  • 食欲不振や偏食が続くと、ビタミン・ミネラル不足で疲労感が増し、さらに食欲が落ちる悪循環になることがある
  • 不足しがちな栄養素を補うことで、胃腸だけでなく全身のコンディションをサポートする
  • 胃腸が弱って固形物がとりづらいとき、一時的に栄養の「保険」として使われることもある

注意点

  • 鉄や亜鉛など、一部の成分は飲んだときに気持ち悪くなる・胃がムカムカすることがある
  • 脂溶性ビタミン(A・D・E・K)は摂り過ぎると害になることもある
  • 長引く食欲不振の原因が胃潰瘍・がん・うつ病などの場合、サプリだけでは対処できない

とり入れるときのポイント

  1. まずは「食事から必要量をとる」が基本、サプリは足りない部分の補助
  2. 胃が弱い人は、食後すぐに飲むとムカつきにくいことが多い
  3. 体重減少や強い倦怠感を伴う食欲不振は、必ず医師に相談

食物繊維

食物繊維の全体像

食物繊維は、人の消化酵素では分解されにくい成分で、腸の健康を支える大切な栄養素です。 「水溶性」と「不溶性」があり、それぞれ働きが少し違います。

主な働き

  • 便通を整える(便のかさを増やす、やわらかくする)
  • 腸内環境を整える(腸内細菌のエサになりやすい)
  • 食後の血糖値の急上昇をゆるやかにする
  • コレステロールのコントロールを助ける

水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の違い

  • 水溶性:水に溶けてゲル状になり、血糖やコレステロールの上がり方をゆるやかにしやすい
  • 不溶性:水に溶けにくく、便のかさを増やして腸を刺激し、便通を助けやすい

食品例(とり入れやすいもの)

  • 野菜:葉物、根菜、きのこ類(例:キャベツ、にんじん、きのこ)
  • 海藻:わかめ、昆布、もずく
  • 豆類:大豆、納豆、豆腐、レンズ豆
  • 穀物:玄米、雑穀、オートミール、全粒粉パン

とり方のポイント・サプリ利用時の注意

  • いきなり増やしすぎず、少しずつ増やす(お腹が張る原因になることがある)
  • 食物繊維を増やすときは、水分も一緒にとる
  • サプリ(難消化性デキストリン、イヌリンなど)を使う場合も、用量を守り、体調を見ながら調整する

※ここでの内容は一般的な情報です。持病がある方、消化器症状が強い方、治療中の方は、最終判断は医師に相談してください。

ファイトケミカル

ファイトケミカル(フィトケミカル)は、植物に含まれる色・香り・苦み・渋みなどを生み出す成分の総称です。
ビタミンやミネラルのように「不足すると欠乏症が起きる」というものではありませんが、
抗酸化作用・抗炎症作用・解毒酵素のサポートなど、健康維持に役立つ可能性がある成分として注目されています。

主に野菜・果物・豆類・穀類・海藻・ハーブ・香辛料などに含まれ、
色の濃いもの・香りの強いもの・少し苦みや渋みのあるものほど、ファイトケミカルを多く含む傾向があります。

代表的なファイトケミカルの例

  • カロテノイド類
    ・β-カロテン(にんじん・ほうれん草・かぼちゃ など)
    ・リコピン(トマト・すいか など)
    ・ルテイン・ゼアキサンチン(緑黄色野菜) など
    抗酸化作用があり、目や皮膚の健康との関連が研究されています。
  • ポリフェノール類
    ・フラボノイド(玉ねぎ・そば・大豆・柑橘類 など)
    ・カテキン(緑茶)
    ・アントシアニン(ブルーベリー・なす・紫いも など)
    ・レスベラトロール(ぶどうの皮・赤ワイン など)
    抗酸化作用や血管の健康との関連が検討されています。
  • イソチオシアネート類
    ・スルフォラファン(ブロッコリー・ブロッコリースプラウト など)
    解毒酵素の働きを高める可能性があるとされ、研究が進められています。
  • イソフラボン・リグナン類
    ・大豆イソフラボン(大豆・豆腐・味噌・納豆 など)
    ・ゴマリグナン(ゴマ) など
    ホルモン様作用や抗酸化作用が知られています。
  • 含硫化合物
    ・アリシン(にんにく・玉ねぎ など)
    ・アリルスルフィド類(ねぎ類 など)
    特有のニオイ成分で、血流や代謝との関連が研究されています。

ファイトケミカルのとり方のポイント

  • サプリだけに頼らず「色のバランス」を意識
    ファイトケミカルは、いろいろな色の野菜・果物・植物性食品を「まんべんなく」食べることで、自然ととり入れることができます。
    「赤・緑・黄・紫・白」など、色を意識して選ぶとバランスがとりやすくなります。
  • 食事全体のバランスが大切
    特定の成分だけを大量にとっても、効果が頭打ちになったり、かえってリスクになる場合もあります。
    主食・主菜・副菜・果物・乳製品など、食事全体のバランスを第一に考えましょう。
  • 「病気を治す薬」ではない
    ファイトケミカルは健康維持に役立つ可能性がある一方で、
    「がんが必ず予防できる」「病気が治る」といった決定的な効果が証明されているわけではありません
    あくまで、バランスの良い食事の一部として、長く付き合う栄養成分と考えることが大切です。

抗酸化物質と活性酸素

私たちの体では、呼吸で取り入れた酸素の一部が活性酸素と呼ばれる、反応性の高い物質に変わります。
活性酸素は、細菌やウイルスと戦うなど、本来は防御に必要な役割も持っていますが、
増えすぎると細胞や遺伝子を傷つけ、老化や生活習慣病のリスク上昇に関わると考えられています。

活性酸素が増えやすい要因

  • 喫煙
  • 大量の飲酒
  • 過度の紫外線(強い日焼け)
  • 強いストレス・睡眠不足
  • 激しすぎる運動
  • 大気汚染・有害物質 など

これらが重なると、活性酸素が過剰になり、体内の「酸化ストレス」が高まるとされています。

抗酸化物質とは?

抗酸化物質は、活性酸素やフリーラジカルから細胞を守る働きをもつ成分の総称です。
体内で作られる抗酸化酵素に加えて、食事からとるビタミン・ミネラル・ファイトケミカルなども抗酸化に関わるとされています。

代表的な抗酸化物質

  • ビタミンC
    ・野菜・果物・いも類などに多く含まれます。
    ・水溶性で体に蓄えにくいため、毎日の食事でこまめにとることが大切です。
  • ビタミンE
    ・植物油・ナッツ類・種実類・胚芽などに多く含まれます。
    ・脂溶性ビタミンで、細胞膜の脂質の酸化を防ぐ働きがあります。
  • カロテノイド・ポリフェノール類
    ・前述のファイトケミカルの多くが、抗酸化作用をもつとされています。
  • セレンなどのミネラル
    ・一部のミネラルは、体内の抗酸化酵素の働きをサポートする役割を持っています。

抗酸化物質との付き合い方

  • 「多ければ多いほど良い」わけではない
    抗酸化物質は大切ですが、大量のサプリメントで一気にとることが必ずしも良いとは限りません
    一部の研究では、抗酸化サプリの過剰摂取で、かえってリスクが高まる可能性が指摘されたケースもあります。
  • まずは食事から「バランスよく」
    色とりどりの野菜・果物・豆・海藻・魚・ナッツなどを組み合わせた食事は、
    抗酸化物質を含め、さまざまな成分を自然なバランスでとることができる方法です。
  • 生活習慣そのものを見直す
    抗酸化物質をとることも大切ですが、
    ・禁煙
    ・飲酒を控える
    ・十分な睡眠
    ・無理のない適度な運動
    ・バランスの良い食事
    といった生活習慣そのものが、活性酸素を増やしすぎないための基本になります。

酵素と補酵素

私たちの体の中では、食べたものを分解したり、エネルギーを作ったり、体の材料を作り替えたりと、たくさんの「化学反応」が毎日行われています。 その反応をスムーズに進めるのが酵素で、酵素の働きを支える小さな助っ人が補酵素です。 たとえば「代謝(体の中で物質を作ったり分解したりする働き)」は、酵素と補酵素がうまく連携することで成り立っています。 以下は一般的な情報であり、診断や治療の最終判断は医師に相談してください。

酵素とは?

酵素は、主にタンパク質でできた触媒です。 触媒(しょくばい)とは「反応を早く進める手助けをするもの」で、酵素があることで体内の反応が効率よく進みます。 酵素は体の中のさまざまな場面で働いています。

  • 食べ物の消化(消化酵素):胃や腸で食べ物を分解し、吸収しやすくする
  • エネルギー産生(代謝酵素):糖質・脂質・タンパク質からエネルギーを取り出す流れを進める
  • ホルモンや神経伝達物質の調整:必要な物質を作ったり、不要になったものを分解したりする
  • 毒素や老廃物の分解:体にとって不要な物質を処理しやすい形にする

補酵素とは?

補酵素は、酵素を助ける小さな相棒のような存在です。 酵素(本体)だけでは反応が進みにくいときに、補酵素が一緒に働くことで反応がスムーズになります。 多くの補酵素はビタミン由来で、いくつかはミネラルが関わることもあります。

ビタミンB群由来の補酵素(エネルギー代謝を助ける)

ビタミンB群は、糖質・脂質・タンパク質からエネルギーを作る流れで活躍しやすい栄養素です。 不足すると、酵素の働きが十分に回らず、代謝の流れが滞ったように感じることがあります。

葉酸・ビタミンB12(血液・DNA合成を助ける)

葉酸やビタミンB12は、細胞の材料づくり(DNA合成)や血液に関わる働きを支えることで知られています。 これらも補酵素として、体の基本的な「作る・入れ替える」働きを助けます。

ビオチン・ビタミンCなど、その他の補酵素

ビオチンは、栄養素を利用する流れに関わることがあります。 ビタミンCは、体を酸化ストレスから守る働きなどに関わることで知られています。 いずれも「酵素の働きを支える材料」として、食事から不足しないように意識することが大切です。

つまり、ビタミン・ミネラルが不足すると、補酵素が足りず、酵素の働きが弱まりやすいというイメージです。 逆にいえば、食事でビタミン・ミネラルをしっかりとることは、酵素が働きやすい環境づくりにつながります。

酵素と補酵素の違いと関係

  • 酵素:主にタンパク質でできた「本体」。体内反応を進める職人。
  • 補酵素:ビタミンやミネラル由来の「道具・部品」。酵素の働きを助ける。

イメージとしては、酵素=職人、補酵素=道具です。職人がいても道具が足りないと仕事が進みにくい、という感じです。

酵素と補酵素を支える食事のポイント

  • 肉・魚・卵・大豆製品・乳製品などで、タンパク質をバランスよくとる(酵素の材料になる)
  • 野菜・果物・海藻・豆類・全粒穀物などで、ビタミン・ミネラルをまんべんなく補う(補酵素の材料になりやすい)
  • 単品ダイエットや極端な糖質制限など、極端な食事は材料不足を招く可能性があるので注意する
  • 「酵素ドリンク」「酵素サプリ」は、体内でそのまま酵素として働くとは限りません(消化の過程で分解されることがあります)。 特定の商品だけに頼るよりも、食生活全体を整えることが基本です。

代謝

代謝とは、体の中で行われているすべての「化学反応」のことを指します。
食べ物を消化してエネルギーを作り出すこと、筋肉や皮膚などを作り替えること、老廃物を分解して排泄することなど、
私たちが生きている限り、24時間休みなく代謝が行われています。

代謝の2つの側面

  • 異化(いか)…分解の代謝
    ・糖質・脂質・タンパク質などを分解して、エネルギーを取り出す過程です。
    ・運動する・体温を保つ・心臓を動かす・脳を働かせるなど、あらゆる活動の原動力になります。
  • 同化(どうか)…合成の代謝
    ・分解して得た材料やエネルギーを使って、筋肉・骨・皮膚・ホルモン・酵素などを作り出す過程です。
    ・成長や修復、免疫の働きなどに関わります。

基礎代謝とは

基礎代謝とは、何もしていなくても生きているだけで消費されるエネルギーのことです。
心臓を動かす・呼吸をする・体温を保つ・脳を働かせるなど、生命維持のために必要なエネルギー消費を指します。

  • 基礎代謝量は、筋肉量・年齢・性別・体格などによって変わります。
  • 加齢とともに筋肉量が減ると、基礎代謝も低下し、太りやすく・やせにくくなることがあります。

代謝を支える栄養素

  • 三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)
    ・エネルギーを作る材料・体を作る材料として、代謝の「元手」になります。
  • ビタミンB群
    ・糖質・脂質・タンパク質がエネルギーに変わる過程で、補酵素として働きます。
    ・不足すると、疲れやすさやだるさにつながることがあります。
  • ミネラル(鉄・亜鉛・マグネシウムなど)
    ・酵素の働きを助けたり、血液やホルモンの材料になったりと、さまざまな代謝に関わっています。

  • ・代謝反応の多くは水の中で行われ、老廃物の排泄にも欠かせません。
    ・脱水は代謝全体の効率を下げてしまいます。

代謝を整えるための生活のポイント

  • 無理なダイエットを避ける
    極端な食事制限は、筋肉量の減少や栄養バランスの崩れを招き、結果として代謝を落としてしまいます。
    「少しずつ・長く続けられる」食事改善を目指しましょう。
  • 筋肉量を保つ・増やす
    筋肉は、基礎代謝を支える大きな「エンジン」です。
    ウォーキングなどの有酸素運動に加え、軽い筋トレや体操を習慣にすると、代謝の維持に役立ちます。
  • 十分な睡眠とストレスケア
    睡眠不足や強いストレスは、ホルモンバランスを崩し、代謝にも悪影響を与えます。
    規則正しい生活リズムと、リラックスできる時間を大切にしましょう。
  • 栄養バランスの良い食事
    特定の栄養素だけに偏らず、主食・主菜・副菜・果物・乳製品などを組み合わせた食事は、全体の代謝を支える土台となります。

代謝は、「太りやすい・やせやすい」といった体重の問題だけでなく、体力・回復力・免疫力・老化のスピードにも関係しています。
特別なことをするよりも、毎日の食事・運動・睡眠・ストレス対策を少しずつ整えていくことが、代謝を健やかに保つ近道と言えます。

バランスのとれた食事

3大栄養素のカロリーバランスを計算したものを「PFCバランス」とよびます。PFCはタンパク質(protein)、脂質(fat)、糖質(carbohydrate)のそれぞれの頭文字からきています。PFCバランスの理想的な食事の栄養バランスはカロリーベースで、タンパク質、脂質、糖質が15:20:65の比率が理想とされています。

ダイエットなどで糖分を極端に減らしたりすると、低体温症や冷え性になったり、脳が「飢餓状態」と判断してかえって脂肪を溜め込む体質になり、隠れ肥満にもなったりもします。また脂質を抜いたダイエットの場合は、肌がカサカサの状態になりますので、偏ったダイエット避けてください。

1日の摂取カロリーを決めたら、この比率でタンパク質、脂質、糖質の食材の量を決めてください。またカロリー制限内の食事量では満腹感を得られない方は食物繊維を豊富に含んだ野菜をたくさん料理に取り入れてください、これにより満腹感を得ることができます。

食べる順番は最初におかずを半分食べてから、糖質のお米やパンを食べてください。これにより血糖値がゆっくり上昇するので、「腹持ち」がよくなります。

1日に必要な摂取カロリーを知りたい方は、コチラのサイトをご利用ください。
「健康見聞録」で摂取カロリー計算

まためんどうなカロリー計算はコチラのサイトで、
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