サプリメント事典

ビタミンC--

ビタミンC

ビタミンCの効果効能

ビタミンC(アスコルビン酸)の最大の仕事はコラーゲンの生成ですが、熱に弱く分解しやすい性質を持っています。ビタミンCは重要な抗酸化物質の1つで免疫力を高める作用があり、風邪には特に効果を発揮します
。美容にも重要な働きをするビタミンCは、黒色色素のメラニンを予防して脱色もするといった美肌効果があります。この他ビタミンCは白内障や壊血病(かいけつびょう)、二日酔いを予防します。

もしビタミンCを3週間以上摂らないと、壊血病になつたり、筋肉のケイレン、関節の痛み、食欲減退、目まい、下痢、局部的な出血などの症状があらわれ、最終的には死にいたります。このことから、いかにビタミンCが重要か、理解していただけると思います。

(注意:壊血病(かいけつびょう)はコラーゲン不足によって、血管が切れやすくなり、全身から出血する病気です。この病気原因を調査している過程で、ビタミンCが発見されました。)


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ビタミンCのコラーゲン生成

ビタミンCのたくさんある働きのなかで一番重要な役目は、タンパク質のコラーゲンを作ることです。ビタミンCはコラーゲンをアミノ酸から作る酵素を助ける、補酵素として働きます。コラーゲンはタンパク質で、体の骨や軟骨、腱、肌の真皮などの成分になって、組織と組織をつなぐ接着剤の役目をします。ビタミンCが不足して、コラーゲンを作れないと、肌荒れ、関節は痛み、歯の組織は弱くなり、血管の柔軟性が無くなり、血管が切れやすくなり、出血しやすくなります。

ビタミンCによる免疫力向上

感染が起こると、白血球に含まれるビタミンCは急速に減少します。これはビタミンCが免疫系に関係しているため、消費されるからです。この点をまただけでも、ビタミンCが免疫力に重要な役目、果たしていることが判ります。

ビタミンCは白血球の働きを強め、インターフェロンレベルを上げ、抗体の活性を高め、甲状腺ホルモンの放出を促進するなどして、免疫力を高めてくれます。
インターフェロンとは、抗がんと抗ウイルス作用を持つタンパク質ですが、ビタミンCはこのインターフェロンを増やすうえに、インターフェロンに似た働きもするのです。

ビタミンCの風邪に対する効果

ビタミンCは免疫力を高める作用がりますが、特に風邪の予防と治療には、効果を発揮します。一時期、風邪の治験に対する間違った分析結果を発表したことより、ビタミンCは、風邪に対して効果が無いと言われた時期がありますが、現在では多くの治験によって、ビタミンCの風邪への有効性が立証されています。

ビタミンCの強い抗酸化作用

ビタミンCは抗酸化剤としても、重要な役目を果たしています。ビタミンCは水溶性ですが、脂溶性のビタミンEとβーカロチンと協力して、活性酸素を消去してくれます。またビタミンCは、抗酸化酵素のグルタチオンペルオキシダーゼやカタラーゼ、スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)などとも協力し合います。

ビタミンCは脳内にもたくさん存在して、脳の神経細胞や血管の酸化を防止してくれますので、アルツハイマー病や脳卒中の発症率を低くしてくれます。もちろん血管の酸化を防いでくれることは、心臓病の予防にもなります。

ワインはワインに含まれているポリフェノールの抗酸化作用により、動脈硬化を防ぐことは有名ですが、ビタミンCはワインよりも強い抗酸化効果を発揮します。
実際ビタミンCと赤ワインと白ワインを使った、調査が行なわれていて、その結果はビタミンCがワインより、約3倍も抗酸化力が強い事が判りました。

ビタミンCの白内障予防

白内障の原因は、眼球内の水晶体のタンパク質が酸化されて、濁ることです。白内障に関して疫学調査が行なわれて判ったことは、ビタミンCの血液中の濃度が高ければ、白内障が起きずらいことでした。このことからビタミンCが、白内障を予防することが判ります。

ビタミンCは失いやすい

ビタミンCは壊れやすく、切った野菜を3時間放置すると、半分のビタミンCを失います。またストレスに人がさらされるとビタミンCが尿と一緒に排泄されますし、タバコを1本吸うたびに25mgも分解されますから、タバコを1日1箱20本吸うひとは、250mgも失う計算になります。人間の体内には1500mgしかビタミンCが存在しませんから、250mgは大変大きな量です。

この他お酒を飲んだとき、二日酔いの原因になるアセトアルデヒドが作られますが、アセトアルデヒドを酢酸に分解するたびに、ビタミンCは消費されます。

改善が期待できる症状


がん 貧血 ストレス 風邪 美肌 白内障 便秘

躁うつ病(双極性障害)

ビタミンCが含まれる食品

果実や野菜全般

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ビタミンCの飲み方

1日100mg摂れば十分ですが、抗酸化効果を発揮したいのでしたら、1日500mg~1000mgを目安に食後に服用してください。風邪の時は食後または就寝まえに、多めに服用してください。

ビタミンCは水溶性ですので、脂溶性で抗酸化効果を持つビタミンEを、一緒に摂ると効果的です。


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