子宮筋腫のマイクロ波治療(マイクロ波焼灼術)とは
マイクロ波治療の仕組み
子宮筋腫のマイクロ波治療(マイクロ波焼灼術/マイクロ波アブレーション)は、 細い針状の電極を筋腫の中に刺し、マイクロ波エネルギーで内部から加熱・凝固させる 低侵襲の治療法です。
- 超音波や内視鏡で位置を確認しながら、筋腫の中心に針を挿入
- マイクロ波で周囲を加熱し、筋腫の細胞を変性・壊死させる
- 時間とともに筋腫が縮小し、過多月経や圧迫症状などの改善が期待される
特徴とメリット
- 子宮を残しつつ筋腫だけを治療する、子宮温存・低侵襲の選択肢
- 開腹・子宮全摘に比べ、出血量や入院期間の軽減が期待できる
- 比較的短時間の治療で、日常生活への復帰が早いと報告されている
適応となりやすいケース
詳細は施設により異なりますが、一般的には次のような条件が検討されます。
- 薬物療法で十分な効果が得られない症候性の子宮筋腫
- 筋腫の数や大きさ、位置がマイクロ波針を安全に挿入できる範囲にある
- 子宮を残したい、または妊娠希望があり子宮摘出を避けたい場合
注意点・限界
- 筋腫が多発している場合など、一度の治療で全てをカバーできないことがある
- 治療後も、時間の経過とともに筋腫が再度大きくなったり、新たな筋腫が出てくる可能性がある
- 長期的な妊娠・出産への影響については、エビデンスが蓄積中であり、 症状や希望に応じた慎重な判断が必要
他の治療法との比較
子宮筋腫の治療には、薬物療法、子宮鏡下手術、腹腔鏡手術、子宮動脈塞栓術(UAE)、集束超音波治療(HIFU)など、
さまざまな選択肢があります。
マイクロ波治療はその中で「子宮を残したまま、筋腫内部を狙って焼灼する方法」として位置づけられますが、
- 筋腫の場所・大きさ
- 症状の種類(出血中心か、圧迫中心か)
- 年齢・妊娠希望の有無
などにより、最適な治療法は変わります。
この記事の位置づけ
このページは、子宮筋腫に対するマイクロ波治療(マイクロ波焼灼術/アブレーション)の概要を紹介したものです。
実際に治療を受けるかどうかは、婦人科の専門医と相談しながら、他の治療法との比較・メリットとリスクを十分理解したうえで決めることが大切です。
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関係医療機関
大阪市立大病院
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