サプリメント事典

-卵巣がんの新治療薬「ドキシル」(一般名ドキソルビシン塩酸塩)-

卵巣がんの新治療薬「ドキシル」(ドキソルビシン塩酸塩リポソーム製剤)

ドキシルとは

「ドキシル」は、抗がん剤ドキソルビシン塩酸塩をリポソーム(脂質のカプセル)に封入した製剤で、 一般にドキソルビシンリポソーム製剤と呼ばれます。
通常のドキソルビシンに比べ、体内での動き方や分布が変わるよう設計されており、 副作用を抑えつつ、腫瘍への集積を高めることが期待されています。


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卵巣がん治療における位置づけ

卵巣がんの標準治療は、

  • 手術(腫瘍の切除)
  • パクリタキセル+カルボプラチンなどのプラチナ製剤を含む化学療法

が中心です。
しかし、治療後に再発・増悪する卵巣がんも少なくありません。
「ドキシル」は、特にプラチナ抵抗性・再発卵巣がんなどに対する治療選択肢の一つとして用いられます。

リポソーム製剤の特徴

  • リポソームに包むことで、薬がゆっくり放出される
  • 腫瘍血管の性質を利用して、がん組織に薬が集まりやすく、正常組織には届きにくい設計
  • その結果、通常のドキソルビシンに比べて心毒性(心機能への影響)などが少ないとされる

期待される効果と主な副作用

臨床試験では、ドキシルが再発卵巣がんに対して腫瘍の縮小や病勢のコントロールに有効であることが示されています。
一方で、次のような副作用があります。

  • 手足症候群(手のひら・足の裏の赤み、ひりひり感、皮むけなど)
  • 口内炎
  • 悪心・嘔吐・食欲不振
  • 骨髄抑制(白血球・赤血球・血小板が減る)

投与量や間隔を調整することで、多くの場合はコントロール可能な範囲に抑えられるとされていますが、
症状がつらい場合には早めに医師や看護師に相談することが大切です。

他の薬との組み合わせ

再発卵巣がんでは、ドキシル単剤に加えて、

  • 他の抗がん剤との併用療法
  • 分子標的薬やPARP阻害薬などとの組み合わせ

が検討されることもあります。
どのレジメンが適しているかは、

  • 初回治療から再発までの期間(プラチナ感受性の有無)
  • これまでに使った薬と副作用の種類
  • 年齢・心機能・腎機能など全身状態

によって異なります。

この記事の位置づけ

このページは、卵巣がんに用いられるドキシル(ドキソルビシン塩酸塩リポソーム製剤)の役割と特徴を紹介したものです。
再発卵巣がんの治療は、完治を目指す段階だけでなく、症状を抑えながら生活の質を保つことも大切になってきます。
どの薬をどの順番で使うかは、婦人科腫瘍の専門医と相談しながら、自分の体調や希望に合わせて決めていきましょう。


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