性器ヘルペスの再発を減らす抑制療法
性器ヘルペスとは
性器ヘルペスは、主に単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)、一部は1型(HSV-1)が
性行為などを通じて感染し、外陰部や肛門周囲に水ぶくれ・びらん・痛みを生じる病気です。
初感染後、ウイルスは神経節に潜伏し、疲労・ストレス・月経・体調不良などをきっかけに
再発をくり返すことがあります。
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2つの治療の考え方
性器ヘルペスの抗ウイルス薬治療には、大きく分けて2つの方法があります。
- エピソード治療:再発の兆候が出た時だけ短期間内服する方法
- 抑制療法(サプレッシブ療法):毎日少量の抗ウイルス薬を続けて再発自体を減らす方法
抑制療法(サプレッシブ療法)の目的
抑制療法は、次のような目的で行われます。
- 再発回数・症状の頻度と重さを減らす
- 無症状のウイルス排出(シェディング)を減らし、パートナーへの感染リスクを下げることが期待される
- 「またいつ出るか」という心理的な不安を軽くする
ガイドラインでは、再発が年に数回以上あり、生活の質が大きく下がっている人などが 抑制療法の対象として検討されています。
治療に使われる薬と期間
抑制療法には、通常の発症時治療と同じ抗ヘルペスウイルス薬(アシクロビル系など)を、
低用量で継続的に服用します。
具体的な薬の種類・量・回数・期間は、症状の頻度や腎機能などを踏まえて医師が個別に決定します。
多くの場合、まず数か月?1年程度続けてみて、再発状況を見ながら継続するかどうかを判断します。
抑制療法を検討するタイミング
- 年に6回以上など、再発が頻繁に起こる
- 再発するたびに仕事や学校、家庭生活に支障が出る
- パートナーが未感染で、感染をできるだけ防ぎたいカップル
- 妊娠を考えており、妊娠中の再発や新規感染のリスクを減らしたい場合など
注意点とセルフケア
- 抑制療法を行っても、感染リスクがゼロになるわけではないため、 コンドームの使用や発症時の性行為を避けることが大切です。
- 腎機能障害のある方は、薬の用量調整が必要になることがあります。
- 長期内服中は、定期的な通院で副作用・再発状況・パートナーの感染状況などを 主治医と一緒に確認していきます。
この記事の位置づけ
このページは、性器ヘルペスに対する抑制療法(サプレッシブ療法)の目的と考え方をまとめたものです。
再発がつらいと感じたら、一人で悩まずに皮膚科・婦人科・泌尿器科などで相談し、
生活スタイルやパートナーとの関係を含めた治療方針を一緒に考えてもらうことをおすすめします。
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