子宮筋腫の集束超音波治療(HIFU/MRgFUS)とは
子宮筋腫と治療の選択肢
子宮筋腫は、子宮の筋肉の一部がこぶのように増殖した良性腫瘍です。
過多月経・貧血・下腹部の痛みや圧迫感・頻尿・不妊など、症状は人によってさまざまです。
治療には、薬物療法、子宮鏡下手術、腹腔鏡・開腹手術、子宮動脈塞栓術(UAE)、そして
集束超音波治療(HIFU/MRgFUS)などの選択肢があります。
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集束超音波治療(HIFU/MRgFUS)の仕組み
HIFU(High-Intensity Focused Ultrasound)/MRgFUSは、皮膚を切らずに体の外から 一点に超音波エネルギーを集中させて筋腫を焼灼(しょうしゃく)する治療です。
- 超音波ビームを一点に集束させ、そこだけを高温にする
- 周囲の正常な筋層や内膜にできるだけダメージを与えないよう設計されている
- 多くの装置ではMRIや超音波で位置を確認しながら少しずつ照射する
この結果、筋腫の組織は時間とともに縮小し、過多月経や圧迫症状などが軽くなることが期待されます。
特徴とメリット
- 皮膚を切らない非侵襲的治療で、出血量がきわめて少ない
- 多くの症例で入院期間や回復までの時間が短い
- 子宮を残す治療なので、将来の妊娠を希望する人にとって選択肢になる可能性がある
対象となりやすい例
装置や施設によって適応は異なりますが、一般的には次のような条件がよく挙げられます。
- 筋腫の数や大きさ、位置が超音波ビームを安全に当てられる範囲にある
- 強い癒着や瘢痕がない
- 金属インプラントなど、検査・治療を妨げる要因が少ない
一方で、筋腫の位置や体格・既往歴などによっては適応外になることもあります。
注意点・限界
- すべての筋腫に有効なわけではなく、症状が残る・再発することもある
- 照射中の疼痛・熱感、治療後の一時的な痛みや発熱などがみられることがある
- 長期的な妊娠・出産への影響については、データが蓄積しつつある段階であり、 症例ごとに慎重な判断が必要
この記事の位置づけ
このページは、子宮筋腫に対する集束超音波治療(HIFU/MRgFUS)の概要と特徴を整理したものです。
実際に治療を受けるかどうかは、
- 筋腫の数・大きさ・位置
- 症状の程度
- 年齢や今後の妊娠希望
- 他の持病や治療歴
などを総合して、婦人科・放射線科などの専門医とよく相談して決めることが大切です。
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関係医療機関
医誠会病院
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