サプリメント事典

-脱毛、薄毛-

脱毛・薄毛

「最近、髪が細くなってきた気がする」「分け目が目立つ」「シャンプーのたびに抜け毛が気になる」――。
脱毛・薄毛は、多くの人が経験する身近な悩みですが、見た目だけでなく気持ちの落ち込みや自信低下にもつながりやすい症状です。
一方で、原因やタイプによって対策が変わるため、まずは正しい知識を持つことが大切です。

ここでは、脱毛・薄毛の主な原因と対策、サプリメントとの関わり、
そして日常生活でできる予防・改善のポイントについてまとめます。


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脱毛・薄毛の原因

脱毛・薄毛の原因は一つではなく、遺伝・ホルモン・生活習慣・病気・薬など、複数の要因が重なって起こることが多いと考えられています。

1)男性型脱毛症・女性の薄毛(ホルモン・遺伝の影響)

  • 男性型脱毛症(AGA)
    思春期以降、前頭部(生え際)や頭頂部の髪が徐々に細くなり、抜け毛が増えていくタイプです。
    遺伝的な体質と、男性ホルモン(テストステロン)から変化したDHT(ジヒドロテストステロン)の影響が関係すると考えられています。
  • 女性の薄毛(びまん性脱毛など)
    女性では、分け目や頭頂部を中心に「全体的に」ボリュームが減っていくことが多く、
    加齢・出産・更年期・ストレス・ダイエットなどが影響することがあります。

2)休止期脱毛(ストレス・出産・病気など)

髪の毛は「成長期 → 退行期 → 休止期」を繰り返していますが、
強いストレス・高熱を伴う感染症・大きな手術・急激なダイエット・出産などをきっかけに、
多くの毛が一時的に「休止期」に移行し、数か月後に抜け毛が増えることがあります(休止期脱毛症)。

  • 一時的なことが多く、原因が落ち着けば徐々に回復していくケースもあります。
  • とはいえ、貧血・甲状腺の病気などが背景にある場合もあるため、長引く場合は医師の診察が大切です。

3)円形脱毛症

突然、円形や楕円形の境界がはっきりした脱毛斑ができるタイプです。
自己免疫の異常(自分の毛根を攻撃してしまう反応)が関わると考えられており、
ストレスなどがきっかけになることもありますが、詳しい仕組みはまだ研究途上です。

4)頭皮トラブルや物理的な刺激

  • 脂漏性皮膚炎・フケ・かゆみ・かぶれなどの頭皮トラブル
  • きついポニーテール・エクステ・ヘアピン・カツラなどによる長期的な引っ張り(牽引性脱毛症)
  • 度重なるブリーチ・パーマ・カラーリングなどによる髪・頭皮へのダメージ

5)薬や全身の病気

  • 抗がん剤など、毛根の細胞分裂を強く抑える薬
  • 一部の抗凝固薬・向精神薬・ホルモン薬など
  • 甲状腺機能異常・膠原病・重い貧血・栄養障害などの慢性疾患

急に広い範囲で抜け始めた・全身の毛も薄くなっている・発疹やかゆみを伴うなどの場合は、
自己判断に頼らず、皮膚科などで原因を確認することが大切です。


脱毛・薄毛の対策

1)まずは「原因を調べる」ことが最優先

  • 以下のような場合は、早めに皮膚科・頭髪専門外来で相談しましょう。
    • 抜け毛が急に増えた・短期間で目立ってきた
    • 円形・不規則な形で抜けている
    • 頭皮に赤み・かゆみ・フケ・湿疹などがある
    • 疲労感・体重変化・冷え・動悸など、全身症状も気になる
  • 必要に応じて、頭皮の状態の確認や、血液検査(貧血・甲状腺機能・栄養状態など)が行われます。

2)医療による治療

  • 男性型脱毛症(AGA)の治療
    医師の管理のもとで、内服薬(フィナステリド・デュタステリドなど)や外用薬(ミノキシジルなど)が使われることがあります。
    これらは副作用や禁忌(妊娠可能年齢の女性では禁忌の薬もある)があるため、
    必ず医師の指示に従って使用することが重要です。
  • 円形脱毛症・頭皮の炎症
    ステロイド外用・局所注射・光線療法・免疫療法など、症状に応じた治療が選択されます。
  • 貧血・甲状腺異常などが見つかった場合
    原因となる病気の治療や栄養療法を行うことで、脱毛の改善が期待できることもあります。

インターネットや個人輸入で医療用の育毛薬・ホルモン薬を自己判断で使用するのは、
健康被害のリスクが高くおすすめできません。


脱毛・薄毛に関するサプリメン

脱毛・薄毛向けのサプリメントは多数販売されていますが、
「飲めば髪が必ず生える」「医薬品と同じ効果がある」といった期待は禁物です。
サプリメントは、あくまでも不足しがちな栄養素を補う「補助」として考えるのが現実的です。

  • 亜鉛
    たんぱく質の合成やホルモン・免疫機能などに関わるミネラルで、髪・皮膚・爪との関係もよく語られます。
    偏った食生活で不足しやすい場合の栄養補助として利用されることがありますが、
    多量摂取は銅欠乏などの原因になるため、用量には注意が必要です。
  • ビタミンB群ビオチン
    貧血や栄養不足がある場合、髪の成長にも影響します。
    鉄分・ビタミンB群・ビオチン(ビタミンB7)は、エネルギー代謝や毛髪の生成を支える役割がありますが、
    明らかな欠乏があるときには、まず医師の診断と治療が優先されます。
  • 必須脂肪酸・ビタミンDビタミンEビタミンCなど
    血行や抗酸化作用の面から、頭皮や毛根環境のサポートをうたうサプリに配合されることがあります。
  • ノコギリヤシなどの植物成分
    男性型脱毛症との関連で宣伝されることがありますが、
    効果や安全性についてはまだ研究段階の部分も多く、薬の代わりになるものではありません。

サプリメント利用時の注意点:

  • 持病のある方・薬を服用中の方・妊娠中・授乳中の方は、
    新しいサプリを始める前に必ず主治医・薬剤師に相談してください。
  • サプリメントで症状をごまかし続けると、本来必要な治療が遅れる危険があります。
  • 当サイトの「サプリメント事典」では、亜鉛・鉄・ビタミンB群・ノコギリヤシ・フィーバーフューカプサイシンなど、
    脱毛・薄毛との関連で話題になる成分についても個別に解説していますので、参考にしてください。

脱毛、薄毛その他の発毛育毛サプリメント



サプリメント選びのワンポイント・アドバイス

イソフラボン(大豆イソフラボン)とカプサイシンを同時に摂取すると育毛に大きな効果があることを、名古屋市立大医学研究科の岡嶋研二教授、原田直明講師らのグループが実証しました。岡嶋教授は「一日に、小さじ二杯の唐辛子と半丁の豆腐を食べると効果が出る」としています。
髪の毛のもととなる毛母細胞は、ペプチド「IGF-1」によって分裂・増殖が盛んになる。岡嶋教授らは、カプサイシンとイソフラボンが、毛根の中のIGF-1を増加させる働きを持つことを、マウスを使った実験で突き止めました。
実際に薄毛や円形脱毛症の人31人に5ヶ月間、一日カプサイシン6ミリグラム、イソフラボン75ミリグラムを摂取してもらったところ、20人に育毛効果が認められた。実験とは別に12歳の重症円形脱毛症の少年が摂取すると、はっきりと効果が表れました

イチョウ葉とビタミンEは頭皮の血行を促進します。


サプリメント以外での予防改善

脱毛・薄毛の進行を完全に止めることは難しい場合もありますが、
頭皮ケア・生活習慣・ストレス対策を見直すことで、悪化を防いだり、状態を整えたりできる可能性があります。

1)頭皮と髪のケア

  • 自分の肌質に合ったシャンプーを使い、ゴシゴシこすらず、指の腹でやさしく洗う
  • 洗髪後はしっかりすすいで、シャンプー剤を頭皮に残さない
  • ドライヤーは頭皮から離して使用し、熱風を長時間同じ場所に当てない
  • きついポニーテール・おだんご・エクステ・ヘアピースなど、
    髪を強く引っ張るスタイルはなるべく避ける
  • ブリーチや頻回なパーマは、髪と頭皮への負担が大きいため、回数や強さを見直す

2)生活習慣・食事の見直し

  • 良質なたんぱく質(肉・魚・卵・大豆製品など)をしっかり摂る
  • 野菜・果物・海藻・きのこ類でビタミン・ミネラル・食物繊維を補う
  • 極端な糖質制限や無理なダイエットは、髪にも悪影響を与えることがあります
  • 禁煙・節酒を心がけ、血管や全身の健康を守る
  • 睡眠不足を避け、できるだけ規則正しい生活リズムを保つ

3)ストレスケア・心の負担を減らす

  • 脱毛や薄毛そのものが大きなストレスになり、さらに症状を悪化させる悪循環に陥ることもあります。
  • 信頼できる家族・友人・医師に悩みを相談したり、
    必要に応じてカウンセリングなどの専門的サポートを利用することも選択肢です。
  • 適度な運動・趣味・リラクゼーションなど、自分なりのストレス発散法を持つことが大切です。

脱毛・薄毛は、年齢とともに誰にでも起こり得る変化ですが、
「もう手遅れ」とあきらめる前に、原因の確認と生活全体の見直しをしてみる価値があります。
サプリメントはあくまで補助と考え、医療+頭皮ケア+生活改善を組み合わせながら、
ご自身に合ったペースで対策を進めていきましょう。


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