カプサイシン・カプシエイトと肥満
カプサイシン・カプシエイトとは
カプサイシンは、唐辛子の辛味成分です。舌や消化管のTRPV1受容体を刺激し、 「ホット」な感覚や発汗を引き起こします。
カプシエイトは、唐辛子から見つかった非辛味性カプサイシン類似成分(カプシノイド)で、 辛味は弱いものの、カプサイシンと似た方向の作用があると考えられています。
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体の中での主なはたらき(と考えられていること)
- エネルギー消費量(代謝)をわずかに高める
- 脂肪の燃焼(脂肪酸の酸化)を促す方向に働く
- 食欲や摂取カロリーを少し抑える可能性
これらの作用により、「ダイエット向け素材」として多くの研究が行われています。
カプサイシン・カプシエイトと体重の研究
肥満気味・肥満の人を対象にした試験やメタ解析では、 カプサイシン/カプシノイドを一定期間摂取することで、
- 1日あたりの消費エネルギーがわずかに増加した
- 脂肪燃焼が増えた
- 体重・BMI・ウエスト周囲径がごく控えめに減少した
といった結果が報告されています。 一方で、
- 減少量は数百g~1kg前後と小さく、食事や運動を変えたときほどの効果は見込みにくい
- 辛味が強い製品では、胃腸の刺激症状が問題になることがある
ことから、代謝を少しだけ後押しする「プラスアルファ」として考えるのが現実的です。
試してみる前に知っておきたいポイント
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胃腸が弱い人は特に注意
カプサイシンは胃粘膜を刺激し、胃痛・胸やけ・下痢などを起こすことがあります。 カプシエイトは辛味が弱い分、やや穏やかですが、影響がゼロになるわけではありません。 -
血圧・心拍数への影響もゼロではない
一時的に血圧や心拍数に影響する可能性があり、心臓病や高血圧のある方は注意が必要です。 -
「飲めばやせる」ほどの強い効果は期待しない
体重に対する影響はあくまで控えめであり、食事・運動が変わらないままでは大きな変化は起こりにくいと考えられます。
一般的な摂取量の目安
研究では、カプサイシンとして1日数mg~数十mg程度、カプシノイドとして数mg~十数mg程度が用いられることが多いですが、 市販サプリや飲料では含有量に大きな差があります。
製品の表示量を守り、自己判断で大幅に増量しないようにしてください。
主な副作用・注意点
- 胃痛、胸やけ、下痢などの消化器症状
- 顔のほてり、発汗、動悸など
- 痔・胃潰瘍・逆流性食道炎などがある場合は悪化する可能性
とり入れるときのポイント
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まずは料理の香辛料として少量から
唐辛子入りの料理を少し増やすなど、食事の範囲で試し、体調を見ながら調整すると安心です。
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サプリを使う場合は、胃腸の様子をよく観察する
胃の不快感・痛みが続くようなら中止し、必要に応じて医師に相談してください。
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肥満治療の「主役」は食事・運動・生活習慣
カプサイシン/カプシエイトは、あくまでそれらを補助する位置づけに留めるのが現実的です。
この記事の位置づけについて
このページは、肥満やダイエットが気になる方に向けて、 カプサイシン・カプシエイトの働きと注意点を整理したものです。
- 特定の商品や治療法をすすめるものではありません。
- 診断・治療・サプリの利用については、必ず医師・薬剤師に相談してください。
参考文献・参考サイト
- カプサイシン/カプシノイドとエネルギー消費・体重に関する臨床試験・メタ解析
- カプサイシンのTRPV1受容体を介した作用に関する基礎研究
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