円形脱毛症の局所免疫療法
局所免疫療法とは
局所免疫療法は、SADBE(スクアレン酸ジブチルエステル)や DPCP(ジフェンシプリン酸ジクロロベンジルエステル)といった薬剤を脱毛部に塗布し、 あえてかぶれ(接触皮膚炎)を起こさせることで、 免疫の働き方を変え、毛根への攻撃を弱めて再発毛を促す治療法です。
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どのような人が対象か
一般的には次のようなケースで検討されます。
- 多発型・全頭型・汎発型など、脱毛範囲が広い
- ステロイド外用や注射など、他の治療で十分な効果が得られなかった
- 発症からの期間が長く、慢性化している
一方で、単発型で自然治癒が期待できる場合には、局所免疫療法を行わないことも多いです。
治療の手順
施設によって細かな手順は異なりますが、一般的には次のように行われます。
- まずごく薄い濃度で感作(アレルギーの準備)を行う
- 1?2週間後、脱毛部の一部に薬剤を塗布し、かぶれの程度を確認
- 適度な赤み・かゆみが出る濃度を見つけ、週1回程度、脱毛部に繰り返し塗布
- 数か月?1年ほどかけて、産毛?太い毛の再発毛を期待する
効果と限界
研究報告では、多発型・全頭型・汎発型の患者さんで、
- 半数前後に有意な発毛がみられた
- 効果が出るまでには数か月以上かかることが多い
という結果が示されています。 ただし、
- 再発することも珍しくない
- すべての患者さんに効くわけではない
など、限界もある治療であることを理解しておく必要があります。
副作用・注意点
- かゆみ・赤み・水ぶくれなどの強い皮膚炎
- 色素沈着や色素脱失(皮膚の色の変化)
- まれにリンパ節の腫れ・全身のだるさなど
治療の性質上、ある程度のかぶれは「治療の一部」でもありますが、 強すぎる炎症は逆効果になることもあるため、 症状に応じて濃度を調整しながら慎重に進める必要があります。
妊娠中・授乳中や、重いアレルギー体質の方では、 局所免疫療法が適さない場合もありますので、必ず事前に医師に相談しましょう。
治療を続けるうえで大切なこと
- 効果が出るまで時間がかかるため、数か月単位での継続が必要
- 「どこまで症状が改善したら終了とするか」をあらかじめ主治医と相談する
- 治療によるストレスが大きい場合は、無理をせず中止・他の方法も検討する
この記事の位置づけ
このページは、円形脱毛症に対する局所免疫療法の概要を紹介したものであり、 実際に治療を受けるかどうか、どの方法を選ぶかは、必ず皮膚科専門医と十分に話し合って決めてください。
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