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-不妊治療の胚盤胞移植(はいばいほういしょく)-

不妊治療に胚盤胞移植(はいばいほういしょく)

不妊治療の胚盤胞移植とは


不妊治療は、採取した精子を子宮に送り込む「人工授精」と、体外で受精させた卵子を子宮に戻す「体外受精」に大別されます。さらに最近では、受精卵を着床直前の状態まで体外で育てて、子宮に戻す胚盤胞移植が登場しました。50%から70%という高い妊娠率です。

胚盤胞は、受精卵を体外で5日間ほど培養したものです。従来の体外受精での培養期間(2日間)より長くしたのは、未熟な受精卵よりも、数千から数万に分割して、着床準備が良く整った胚盤胞の方が妊娠しやすいのではないかと、考えられています。

実際、医療機関で差はありますが、妊娠率は約60%で、従来型の体外受精に約2倍です。体外受精を何度しても妊娠できなかった方でも、この方法で妊娠した人も多いです。胚盤胞まで育つ受精卵は状態が良く、妊娠率も高いです。そうした受精卵を目で見て選ぶことができる、という利点もあり、今ではほとんどに大学病院や専門医療機関で実施され始めています。

しかし受精卵が胚盤胞まで育つのは、患者の半数にとどまるといった、問題点もあります。胚盤胞になる途中で発育が止まり、用意した受精卵全部がだめになると、通常の体外受精の機会も失ってしまいます。

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二段階胚盤胞移植法とは


そこで改良されたのが、胚盤胞移植と普通の体外受精とを組み合わせた二段階胚盤胞移植法です。この方法ですと、少なくとも受精卵1個は、患者の方に戻すことができます。

滋賀医科大学病院では、受精後二日後に受精卵1個を戻し、五日後に胚盤胞を戻すという手法を実施しています。最初に子宮に戻した受精卵から出る物質が着床、妊娠を促進しているとの仮説もあり、患者の方の70%近くが妊娠に成功しています。

しかし、二段階胚盤胞移植法を含めた胚盤胞移植で、全ての患者の方が妊娠できるわけではありません。特に患者の方が高齢で、卵子がわずかしか取れない場合は、胚盤胞まで育つ可能性も低いです。また妊娠率が高いことから、双子以上の多胎が増えてしまう傾向もあります。

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