ブラックコホシュ
ブラックコホシュの効果効能
ブラックコホシュは北米原産のキンポゲ科の多年草で、アメリカでは古くから女性特有の症状をやわらげるハーブとして使われてきました。ブラックコホシュの研究は現在ドイツを中心に行われて、月経前の腰痛や腹痛、吐き気などに効果があり、更年期に特有なほてり、頭痛、めまいなどに有効であることが判明してます。以前はブラックコホシュにエストロゲンに似たホルモン作用があると考えられていましたが、現在はホルモン作用はないことが確認されています。
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女性特有の症状に効果があるブラックコホシュ
ブラックコホシュは北米の先住民によって生理痛や生理前症候群(PMS)に用いられてきた重要なハーブであり、1820年から1926年まで公式の植物性医薬品として米国薬局方に収載されていました。近年、商用のブラックコホシュの大半が野生種の収穫で、乱獲により絶滅の危機にありました。
使用部位は根茎、つまり「根」です。秋に枝枯れしたら掘り起こし、早く乾燥させるため根茎は半分の長さに切ります。ヨーロッパで用いられているメディカルハーブの中には、北米原産のものが少なくありません。
ブラックコホシュのホルモンバランスを調整する働きの詳細は、わかっていません。1996年以前はファトエストロゲン様作用や黄体ホルモンの減少作用としての働きを持つと考えられていましたが、現在はこの説は否定され、ホルモン様作用が無いことが確認されています。有効成分は完全には明らかになっていませんが、アクテインと呼ばれる「トリテルペン配糖体」と現在は考えられています。
ブラックコホシュはとりわけ女性の生殖器官の調整能カがよく知られています。生理痛を和らげると同時に、出産の緊張や痛みを鎮めます。
生理痛や生理前症候群(PMS)、リウマチ痛や関節痛、坐骨神経痛、神経痛、神経性頭痛、動悸、不眠症を和らげるすばらしい効果あり、際立った鎮頸作用があるので、喘息や発作的に出る咳に有用です。
また更年期の症状のホットフラッシュ(ほてり、のぼせや発汗異常)の緩和にもすばらしい効果を発揮します。このため欧米では更年期のホルモン補充療法の代替法としてブラックコホシュの内服が行われています。
改善が期待できる症状
頭痛、片頭痛 肩こり 生理痛、生理不順 更年期ブラックコホシュの有効成分
アクテイン(トリテルペン配糖体)スポンサードリンク
ブラックコホシュの飲み方
総トリテルペン配糖体で1日2mg、乾燥ハーブで40mgを食後に服用してください。ただし6ヶ月以上の服用はしないでください。また妊娠中や授乳中の女性の方、肝臓疾患のある方は使用は避けてください。ブラックコホシュは強力な薬用ハーブですが、味は苦く、非常に刺激が強いです。そのため、心地よいハーブティーを作るのには使用されていません。
煎じて飲む場合は、水750ミリリットルに対して乾燥したブラックコホシュを1.5グラムいれます。鍋に蓋をし、沸騰したら火を弱め、15分間煎じます。飲用量はティーカップ1杯を1日3回です。
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