サプリメント事典

-不妊症-

不妊症

目次
  • 不妊症の原因
  • 不妊症に効果効能があるサプリメン
  • サプリメント以外での改善

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関連情報

不妊症の原因

女性の側の原因

排卵障害、排卵管障害、ホルモン異常、子宮異常などです。

男性の側の原因

乏精子症、無精子症、精子無力症などが挙げられます。

その他に性交障害、射精障害などの原因もあります。

また最近はクラミジアなどの性感染症も不妊の原因にもなりますので注意が必要です。

避妊をせずに普通に夫婦生活をすると約90%の夫婦が2年間で妊娠しますので、2年で妊娠しないと不妊症と診断されます。原因は男性女性共に45%で残りの10%は原因不明です。2年以上妊娠できない夫婦は男性は泌尿器科、女性は産婦人科を受診してください。

不妊症に効果効能があるサプリメント

女性の場合

男性はこちらをクリックしてください

サポリメント選びのワンポイント・アドバイス

ビタミンEは生殖機能を維持する働きがあり「抗不妊ビタミン」とも呼ばれ、不妊治療に使われています。

ビタミンAは不足すると子宮の粘膜を傷付けやすくなります。

亜鉛は妊娠した場合、胎児に必要不可欠なミネラルです。

葉酸は胎児の先天異常を防ぐ作用があります。


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サプリメント以外での改善

男女ともに規則正しい生活をして、バランスのとれた食事を摂るなどして体調を整えてください。アルコールやタバコなどはなるべく控えるなどして健康な体作りに努めてください。

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関連情報


子宮内膜症のロイコトリエン拮抗薬(きっこうやく)を使った治療法

子宮内膜症は、卵巣や腹膜など子宮以外の場所に、子宮内膜のような組織ができる病気です。悪性ではありませんが、ホルモンに対応していますので、強い月経痛や性交痛、そして不妊の原因の一つでもあります。

20代から30代の人に多く、若い女性の深刻な病気の一つです。

原因はまだはっきり解明されていませんが、動物実験ではアレルギーが深く関係していることが、確認されています。実際に子宮内膜症の人の内膜組織で、アレルギー反応にかかわるマスト細胞(肥満細胞)が異常に増えていることが、わかっていますし、子宮内膜症患者には花粉症やぜんそくなどのアレルギーを併せ持つ人が多いです。

このため抗アレルギー薬で、アレルギーを誘発する物質ロイコトリエンの反応を抑制する「ロイコトリエン拮抗薬」が、子宮内膜症に有効であることが判明したのです。ロイコトリエン拮抗薬は、ぜんそく予防薬として使われてきました薬です。

臨床試験として気管支ぜんそくを持つ、子宮内膜症患者約100名の方に、服用してもらった結果、約8割の人が月経痛家や系血量が改善がみられました。服用後、半年から一年で妊娠するひとが多数出て、不妊も改善されます。また服用した人が内膜症の手術をこのなうと、組織がはがれやすくなり、出血も少なく手術時間も短縮されます。

ロイコトリエン拮抗薬は、ぜんそく発作を防止する薬として、数年前から使われ始めています。子宮内膜症治療の場合、患者は毎日、錠剤を飲みます、副作用は少なく、胃がもたれやすくなる程度です。
ロイコトリエン拮抗薬の使用希望の方は、産婦人科の医師と良く相談してから、処方してもらってください。

不妊症の卵管鏡下卵管形成術

卵管は、子宮の端から左右に伸びる管で、卵巣から卵子を受け取り、子宮まで運ぶ役目をします。この卵管の詰まりや癒着(ゆちゃく)による通過障害が、女性に起因する不妊症の原因として最も多く、男子を含めた不妊症原因の約3割を占めていると言われています。

治療には、卵子と精子を採取して受精させる体外受精を勧める医療機関が極めて多いです。しかし本来は、原因となる卵管の解消できれば、自然に妊娠する可能性があります。

そこで卵管の中に、ごく細い管(カテーテル)を入れて、詰まった部分を開通させるのが「卵管鏡下卵管形成術」です。卵管は長さが約10センチ、直径は細いところで約1ミリしかありません。この治療では、内部に卵管鏡の入った細い管を、膣(ちつ)から子宮を通じて卵管に入れます。管は筒状の風船状に膨らんでいますので、卵管の詰まりを広げます。卵管を傷つけないように、管の外側は卵管の壁に密着し、管の内側が外側にめくれ返りながら、ゆっくり伸びて管の詰まりを改善します。

この治療法で不妊が改善すれば、排卵誘発剤による副作用などがある、体外受精をせずにすむうえ、第1子だけでなく、2子、3子も自然妊娠で産める可能性が出てきます。

体外受精ですと保険が使えませんが、卵管鏡下卵管形成術ですと保険が使え、一定額以上は高額医療費の還付があります(最終的な自己負担額は所得によって約35000円から約14万円)。

外来での40分程度の治療で済み、その日のうちに帰宅できます。しかし詰まりが卵巣に近い卵管末端部にある場合などは、腹部に小さな穴を開けて腹腔鏡を入れ、逆側から管を通すことがあります。この場合は全身麻酔での手術となり、4日前後の入院が必要になります。

卵管鏡下卵管形成術は、細く破れやすい卵管を、複雑な装置を使って少しずつ広げていくという難易度の高い治療のため、なかなか普及しません。いきなり体外受精を勧められる、患者が多いのが現状ですので、不妊の原因が「卵管の通過障害」と言われたら、卵管形成術について尋ねてください。

関係医療機関 慶応大学病院

不妊治療の胚盤胞移植(はいばいほういしょく)

胚盤胞移植とは

不妊治療は、採取した精子を子宮に送り込む「人工授精」と、体外で受精させた卵子を子宮に戻す「体外受精」に大別されます。さらに最近では、受精卵を着床直前の状態まで体外で育てて、子宮に戻す胚盤胞移植が登場しました。50%から70%という高い妊娠率です。

胚盤胞は、受精卵を体外で5日間ほど培養したものです。従来の体外受精での培養期間(2日間)より長くしたのは、未熟な受精卵よりも、数千から数万に分割して、着床準備が良く整った胚盤胞の方が妊娠しやすいのではないかと、考えられています。

実際、医療機関で差はありますが、妊娠率は約60%で、従来型の体外受精に約2倍です。体外受精を何度しても妊娠できなかった方でも、この方法で妊娠した人も多いです。胚盤胞まで育つ受精卵は状態が良く、妊娠率も高いです。そうした受精卵を目で見て選ぶことができる、という利点もあり、今ではほとんどに大学病院や専門医療機関で実施され始めています。

しかし受精卵が胚盤胞まで育つのは、患者の半数にとどまるといった、問題点もあります。胚盤胞になる途中で発育が止まり、用意した受精卵全部がだめになると、通常の体外受精の機会も失ってしまいます。

二段階胚盤胞移植法とは

そこで改良されたのが、胚盤胞移植と普通の体外受精とを組み合わせた二段階胚盤胞移植法です。この方法ですと、少なくとも受精卵1個は、患者の方に戻すことができます。

滋賀医科大学病院では、受精後二日後に受精卵1個を戻し、五日後に胚盤胞を戻すという手法を実施しています。最初に子宮に戻した受精卵から出る物質が着床、妊娠を促進しているとの仮説もあり、患者の方の70%近くが妊娠に成功しています。

しかし、二段階胚盤胞移植法を含めた胚盤胞移植で、全ての患者の方が妊娠できるわけではありません。特に患者の方が高齢で、卵子がわずかしか取れない場合は、胚盤胞まで育つ可能性も低いです。また妊娠率が高いことから、双子以上の多胎が増えてしまう傾向もあります。

関係医療機関 滋賀医科大学病院


子宮がんの広汎(こうはん)子宮頸部摘出術


子宮頸(けい)がん

子宮がんには、入り口(頸部)にできる子宮頸がんと、奥の部分にできる子宮体がんがあります。

子宮頸がんには、早期であれば、頸部を円錐(えんすい)状に切り取って子宮全体は残す「円錐切除術」が広く行われています。ただ対象は、がんが子宮頸部の浅い部分にとどまる0期から1a1期に限られ、病巣が広がったり深くなったりした場合、通常は子宮を摘出しなければならない。

広汎(こうはん)子宮頸部摘出術

これに対し、子宮を温存する「広汎子宮頸部摘出術」は、子宮頸部と膣(ちつ)の一部、周囲のリンパ節と子宮をおなかの中で支える組織(基靭帯)を切り取り、残した子宮体部を膣につなぐ方法です。

この治療は、がんがやや進行した1a2期から1b1期までが対象になります。ただし、がんが2センチ以上か、「腺がん」というタイプの場合は転移の危険が高く、この治療を受けられるとは限りません。周囲のリンパ節へ転移がある場合も子宮を摘出します。

ただ、妊娠しても早産しやすい傾向があり、子宮の入り口を縛り直す緊急手術を行う場合もあります。

欧米データでは、がんの再発率は子宮全摘手術と変わりませんが、安全性が確立しているとは言えず、妊娠中も画像診断などで再発していないかチェックが欠かせません。

広汎(こうはん)子宮頸部摘出術は、がん治療にあたる医師と、産科、小児科医が緊密に連携して初めてできる治療と言えます。

子宮体がんの温存治療

子宮体がんでも温存治療が進んでいます。がんの広がりを防ぐため黄体ホルモンを毎日服用して内膜の増殖を抑えながら、内側を覆う子宮内膜を、細い棒状の器具を挿入して定期的にはがし取ります。

がんが子宮内膜にとどまる1a期のほか、将来がん化する可能性が高い「子宮内膜異型増殖症」も治療の対象です。

黄体ホルモンの服薬中は、4週間ごとに超音波で内膜の厚さを確認します。治療は4か月から半年かかります。再発した場合、治療をもう一度繰り返すこともできますが、子宮を摘出せざるを得ないこともあります。十分な経過観察が治療成功のカギになります。

関係医療機関 慶応大学病院


がん治療前の不妊対策「ガラス化法」と「放射線遮断」


不妊対策「ガラス化法」

白血病や悪性リンパ腫などの血液のがんには、骨髄移植などの治療が行われます。その際、事前にがん細胞を退治するため、前処置として抗がん剤治療や全身の放射線照射を行います。その影響で卵巣や精巣の機能が失われ、不妊になることが多いです。

男性の場合、精子を事前に凍結保存する方法が普及してきましたが、女性の場合は卵子の採取や保存が難しく、これまで凍結保存はほとんど行われていませんでした。がんが治っても、「不妊」という後遺症に悩む女性も少なくありません。

未受精卵は受精卵に比べてもろく、低温になると細胞内の水分が氷の結晶構造を作るために膨張し、細胞が壊れやすいです。凍結しても、従来の方法では解凍後の卵子の生存率は約2割にすぎず、体外受精で出産に至る確率はわずか1%程度とされていました。

しかし、未受精卵を凍結保存する従来とは異なる新しい手法が開発され、注目されています。加藤レディスクリニック(東京・新宿)研究開発部長の桑山正成(くわやままさしげ)さんが開発した「ガラス化法」と呼ばれる凍結法です。これまで動物の卵子凍結に使われていましたが、1999年にヒトヘの応用に成功し、解凍後の未受精卵の生存率が98%へと飛躍的に高まりました。

「ガラス化法」は、細胞内の水分を毒性のない特別な溶液に徐々に置き換え、氷の結晶を作らないように凍結させます。この結晶がガラスと似たような構造を持つことからこの名がつきました。

同クリニックでは、ガラス化保存した未受精卵29個を体外受精させ、すでに5人の子供が生まれました。いずれも不妊患者への一時的な措置として凍結されたもので、まだ白血病患者のケースはありませんが、桑山さんは「他の不妊治療施設にもノウハウを伝え、全国の白血病患者の要望に応えていきたい」と話しています。

放射線を遮断して卵巣機能を守る手法

しかし、「ガラス化法」ですと卵子の採取には、月経開始から約10日間、排卵を誘発する薬物治療を続ける必要があり、病状が急激に進行してしまった場合には実施が難しいです。凍結保存した場合でも、体外受精で妊娠に至る確率は一般に2-3割と高くありません。未受精卵の凍結保存で生まれた子供の健康に関する長期データもありませ。

そこで、がん患者には別の方法も試されています。骨髄移植の前処置の全身放射線治療の際、卵巣の部分だけを厚いタングステンで覆い、放射線を遮断して卵巣機能を守る手法です。

東大病院では、無菌治療部と放射線科が共同して、2002年からこれまでに3人の患者に実施、うち2人は治療後に月経が戻り、卵巣機能が回復しました。しかし、残りの1人は白血病が再発しました。再発が起きた部位は卵巣ではなく、卵巣に放射線照射をしなかったこととの因果関係は不明ですが、同部特任講師の神田善伸(かんだよしのぶ)さんは「十分に説明した上で慎重に進めたい」と話しています。

白血病専門医らで作る日本造血細胞移植学会は、治療後の不妊に対処するため、生殖医療の最新情報を患者に提供することになりました。

未受精卵の凍結保存を行う施設はまだ少なく、放射線の遮断も東大でしか実施されていません。

同学会前会長で岡山大教授の谷本光音(たにもとみつね)さんは「不妊対策について、治療前に主治医に相談してほしい」と話しています。

骨随移植の前処置と卵巣機能

抗がん剤のエンドキサンを使った場合の卵巣機能回復率は68%、エンドキサンとブスルファンの組み合わせでは2%、エンドキサンと放射線照射で15%という海外のデータがあります。移植後の妊娠を望むのでしたら、その可能性も含め、早めに主治医に相談してください。

関係医療機関

加藤レディスクリニック

東大病院


双胎間輸血症候群のレーザー治療(胎児治療)



双胎間輸血症候群

胎児を立体的に見ることができる3次元超音波装置やMRI(磁気共鳴画像)装置など出生前診断技術の進歩で、生まれる前の赤ちゃんに病気が見つかるようになりました。そこで、死産などを防ぐため、妊娠中に治療する「胎児治療」が広がっています。

双胎間輸血症候群も、治療の対象になる疾患の一つです。双子の胎児に栄養を送る血管が胎盤でつながっており、血液が過剰に流れ込む胎児は尿量が増え、尿が主成分である羊水もあふれます。圧力がかかり、胎児の体がむくんだり、心不全を起こしたりします。一方、血流が過少な胎児は貧血や腎不全などに陥ります。双胎間輸血症候群は、出産2000~4000件に1回の割合で起こります。

針を刺して過剰な羊水を抜く対症療法により、2児とも亡くなる確率は5割に低下しますが、生後も10~15%に脳障害が残るとされています。

レーザー治療

根本的治療法が「レーザー治療」です。子宮内を見る内視鏡とレーザー装置が一体化した、直径3ミリの器具を腹部から子宮に入れます。体外からも超音波装置で見ながら、胎盤上でつながった数本の血管にレーザーを照射、血管を固まらせて血流を断ちます。治療は1時間ほどで済みます。

国立成育医療センターでは、特殊診療部長の千葉敏雄さん、周産期診療部長の北川道弘さんらの専門チームが治療にあたります。2003年春から、この疾患に同様の治療を21件行い、2児生存が10件、1児のみ生存が9件。2児とも亡くなったのは2件で、全体の1割以下でした。

このほか、胸に大きな腫瘍(しゅよう)ができた胎児に対し、子宮を切開して胎児を取り出したうえ、腫瘍を摘出する手術を行い、再び子宮に戻す手術なども実施しています。

ただし、健康な母親を介した胎児治療は、母体に大量出血などの可能性もあるだけに慎重論もあります。保険はききません。

千葉さんは「内視鏡などの進歩で、さらに母子の身体に負担が少ない胎児治療が今後、普及していくだろう」と予測しています。

胎児治療の歴史
1960年代、欧米で胎児に輸血したのが最初とされています。日本でも胎児輸血のほかに、母親に薬を投与して胎児の不整脈を治す治療などが試みられています。

尿管や尿道がふさがっているため排尿ができず、腎臓機能障害を起こす「閉そく性尿路疾患」に対して、胎児の膀胱(ぼうこう)と羊水を結ぶ管を入れて排尿させる治療法が2004年12月、高度先進医療として初めて、国立循環器病センター(大阪府吹田市)で認められました。

日本産科婦人科学会の周産期委員会によりますと、胎児治療は1996年から4年間に、86施設で584例が行われました。現在は、もっと多くの件数が行われていると見られています。2004年11月には、日本胎児治療学会が発足しました。


関係医療機関

国立成育医療センター

国立循環器病センター(大阪府吹田市)

日本胎児治療学会

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