メニエール病(めまい)の治療「早期の生活改善」と「薬物療法」
メニエール病とは
メニエール病は、内耳のリンパ液(内リンパ)が増えてむくんだ状態(内リンパ水腫)が関係すると考えられている病気です。
特徴的な症状は、
- ぐるぐる回る回転性めまい発作(数十分?数時間続く)
- 耳鳴り・耳のつまった感じ(耳閉感)
- 聞こえにくさ(難聴)、特に低音域から
などが片耳に繰り返し出ることです。発作のたびに強い不安やストレスを感じる方も少なくありません。
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治療の柱は「生活改善」と「薬」
メニエール病の症状を抑えるためには、早い段階で生活習慣を整え、薬物療法を組み合わせることが大切です。
早期の生活改善
内リンパ水腫や発作の誘因には、ストレス・睡眠不足・過労・塩分過多などが関わると考えられています。
そのため、次のような生活改善がよく勧められます。
- 規則正しい睡眠と休養:夜更かし・過労を避け、睡眠時間を確保する
- 塩分をとりすぎない食事:味付けを薄めにし、加工食品やインスタント食品を控える
- アルコール・カフェイン・喫煙のとりすぎを避ける
- ストレスの強い状況では、上手な気分転換や相談相手をもつ
これらは、薬と同じくらい重要な「治療の一部」と考えられます。
薬物療法
症状や経過に応じて、耳鼻咽喉科では次のような薬が使われます。
- めまいの症状を抑える薬:めまい発作時の吐き気・ふらつきを軽くする
- 利尿薬:内リンパのむくみを減らし、発作の頻度を抑える目的で使われることがある
- 循環改善薬:内耳の血流を改善する目的
- 抗不安薬など:強い不安や緊張が症状を悪化させる場合に検討される
薬の効果と副作用には個人差があるため、自己判断で増減せず、医師の指示に従うことが大切です。
それでもよくならない場合の治療
生活改善と薬物療法で十分な効果が得られない場合には、
- 鼓室内ステロイド注入:鼓膜からステロイド薬を中耳へ注入し、内耳へ届かせる
- 内リンパ嚢手術:内リンパ嚢を開放する手術
- 重症例では前庭機能を抑える処置(薬剤や手術)
など、より積極的な治療が検討される場合もあります。
この記事の位置づけ
このページは、メニエール病に対する生活改善と薬物療法を中心とした治療の考え方をまとめたものです。
同じような「めまい」でも、脳梗塞など別の病気が原因のこともあるため、
繰り返すめまいや難聴がある場合は、早めに耳鼻咽喉科で診断を受けることが大切です。
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