サプリメント事典

-物忘れ-

物忘れ

「人の名前がすぐに出てこない」「物を取りに行って、何を取りに来たか忘れてしまう」──。
年齢とともに増えてくる物忘れは、多くの場合は加齢に伴う自然な変化ですが、なかには認知症の初期症状や、
うつ病・脳血管障害などの病気が隠れていることもあります。

ここでは、一般的な物忘れの原因と対策、サプリメントの位置づけ、
生活の中でできる予防・改善の工夫についてまとめます。
※以下は一般的な情報であり、診断や治療の最終判断は必ず医師の指示に従ってください。


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物忘れの原因

ひと口に「物忘れ」と言っても、加齢に伴うもの・生活習慣によるもの・病気に伴うものなど、背景はさまざまです。
特に重要なのは、加齢による物忘れと認知症の違いを意識することです。

1)加齢に伴う「年相応の物忘れ」

  • 体の他の機能と同じように、脳の情報処理速度や記憶力も、年齢とともにゆるやかに低下していきます。
  • 特徴としては、
    体験したことの一部を忘れる(例:昨日の夕食のメニューを思い出すのに時間がかかる)
    ・ヒントがあれば思い出せる(例:「昨日は魚だったよね」と言われると「ああ、サバの味噌煮だった」と思い出せる)
    といったパターンが多く、日常生活はほぼ自立しているのが一般的です。

2)認知症に伴う物忘れ

  • 認知症の物忘れでは、
    「体験そのもの」を忘れてしまう(例:食事したこと自体を覚えていない)
    ・同じことを何度も繰り返し聞く
    ・財布や通帳などを置いた場所を忘れ、「盗られた」と疑う
    などの特徴があります。
  • 時間・場所・人の認識があいまいになったり、服薬・金銭管理・家事などの日常生活に支障が出てくることもあります。
  • アルツハイマー型認知症・脳血管性認知症など、背景となる病気によって進み方や症状は異なります。

3)生活習慣・心身の状態による物忘れ

  • 睡眠不足・昼夜逆転
    ・脳を休める時間が不足すると、集中力や記憶の定着が低下し、「うっかり」が増えやすくなります。
  • ストレス・うつ状態・不安
    ・強いストレスやうつ病では、考えがまとまりにくくなり、「覚えられない」「思い出せない」と感じることが増えます。
    ・本人は「自分は認知症ではないか」と不安を強く抱えがちです。
  • アルコール・薬の影響
    ・過量の飲酒や、一部の睡眠薬・抗不安薬・鎮痛薬などは、記憶や注意力に悪影響を及ぼすことがあります。

4)その他の病気に伴う物忘れ

  • 脳梗塞・脳出血などの脳血管障害
  • 甲状腺機能低下症・ビタミンB12欠乏・低栄養など
  • 頭部外傷後・てんかん・一部の神経変性疾患 など

次のような場合は、「年のせい」と決めつけず、早めに医療機関(もの忘れ外来・神経内科・精神科など)に相談することが大切です。

  • ここ数か月で物忘れが急に悪化した。
  • 日付や場所、人の顔・名前がわからなくなることがある。
  • 料理・金銭管理・服薬など、日常生活に支障が出てきた。
  • 性格が急に変わったように感じる・怒りっぽくなった・抑うつが強い。

物忘れの対策

1)まずは医療機関で原因を確認する

  • 物忘れが気になり始めたときは、問診・血液検査・画像検査・認知機能検査などで原因を調べてもらうことが第一歩です。
  • 認知症・うつ病・甲状腺機能低下症・ビタミン欠乏など、治療・対処が必要な病気が見つかることがあります。
  • 「まだ早いかも」と思っても、早めの相談ほど、進行を緩やかにしたり生活の工夫を始めやすいと言われています。

2)薬物療法(医師の指示のもとで)

  • アルツハイマー型認知症などと診断された場合には、
    認知機能の低下を少しでも緩やかにすることを目的とした抗認知症薬などが用いられることがあります。
  • うつ病・睡眠障害・甲状腺の病気などが原因であれば、それぞれの病気に対する治療が優先されます。
  • 薬の調整(眠くなりすぎる薬・記憶に影響しうる薬の見直し)も、医師と相談しながら行うことが大切です。

3)生活環境の工夫とリハビリ

  • メモ・カレンダー・チェックリストを活用し、「忘れても思い出せる仕組み」をつくる。
  • 必要に応じて、作業療法士・言語聴覚士などによる「認知リハビリテーション」が行われる場合もあります。
  • 家族や周囲の人は、「できないこと」だけを見るのではなく、「できていること」「まだできること」に目を向けて支援することが大切です。

物忘れに関するサプリメント

物忘れや認知機能の維持を目的としたサプリメントとして、
当サイトのサプリメント事典では、例として以下のような成分を取り上げています。

  • EPA・DHA
    ・青魚などに含まれるオメガ3脂肪酸で、血流や脳の健康との関連が研究されています。
    ・動脈硬化や血管性リスクを減らすことで、間接的に脳の健康維持に役立つ可能性があると考えられています。
  • イチョウ葉エキス
    ・末梢循環や脳血流の改善を目的にサプリとして用いられることがあります。
    ・一部の研究で軽度の認知機能低下に対する効果が検討されていますが、
    結果は一定ではなく、「飲めば認知症が治る・必ず予防できる」というものではありません。
    ・抗凝固薬・抗血小板薬との飲み合わせに注意が必要とされます。
  • ビタミンEビタミンB群葉酸など
    ・細胞の酸化ストレス対策やホモシステイン代謝などとの関係から、脳の健康との関連が研究されています。
    ・不足がある場合には補う価値がありますが、過剰摂取はかえって害になる可能性もあるため注意が必要です。
  • ローヤルゼリー高麗人参カンカなど
    ・疲労感の軽減や全身状態の改善を目的としたサプリメントとして利用されることがあります。
    ・体調が整うことで、結果的に集中力・やる気が改善する場合もありますが、
    エビデンスは限定的であり、薬の代わりになるものではありません。

いずれのサプリメントも、

  • 認知症や脳の病気を治療する薬ではないこと
  • 他の薬との相互作用や、持病(心臓病・糖尿病・腎臓病など)との関係に注意が必要なこと
  • 複数のサプリを同時に増やすと、何が効いているのか・副作用の原因が何か分からなくなること

などを踏まえ、「体調管理の補助」程度の位置づけで使うのが安全です。
新たなサプリメントを始める際は、主治医や薬剤師に相談しておくと安心です。

物忘れその他のサプリメント



サプリメント選びのワンポイント・アドバイス

イチョウ葉とビンポセチンは血管を拡張して脳を覚醒させて記憶力を高めます。

レシチンは脳の伝達神経のアセチルコリンの原料になります。


サプリメント以外での予防・改善

物忘れの予防・進行を遅らせるためには、
「脳を直接鍛えること」+「脳にとって良い生活習慣」の両方が大切です。

1)脳を使い続ける習慣

  • 読書・日記・計算・パズル・手作業など、少し頭を使う作業を毎日の習慣にする。
  • 料理・買い物・家計の管理・趣味の会の運営など、役割と責任のある活動も、良い刺激になります。
  • 完璧を目指すより、「ちょっと難しいけれど、頑張ればできそう」くらいの課題を続けることがポイントです。

2)人とのつながりを保つ

  • 家族・友人・地域の集まりなど、人と話す機会は、脳にとって大きな刺激になります。
  • 電話・オンライン・趣味のサークルなど、自分に合ったスタイルで人との関係を維持することが大切です。

3)運動習慣と生活習慣病の管理

  • 散歩・体操・筋トレなどの有酸素運動や筋力トレーニングは、脳血流を良くし、認知機能の維持に役立つとされています。
  • 高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙などの生活習慣病は、脳血管性認知症のリスクを高めます。
    定期検診・服薬・生活習慣の見直しで、しっかり管理することが重要です。

4)睡眠とストレスケア

  • 記憶は睡眠中に整理・定着されるとされています。
  • 夜更かし・不規則な生活を見直し、できるだけ一定のリズムで眠るよう心がけましょう。
  • ストレスが強いと、「覚えられない」「集中できない」と感じやすくなります。
    深呼吸・ストレッチ・入浴・趣味の時間など、自分に合ったリラックス法を見つけておくことも大切です。

5)環境を整える(「工夫」でカバーする)

  • カレンダーやホワイトボードに予定を書き出し、目に見えるところに情報を置く
  • 財布・鍵・眼鏡など、よく使う物は置き場所を「一つ」に決め、そこ以外には置かない習慣をつける。
  • 薬は曜日ごとのケースにセットしておくなど、「忘れにくくする仕組み」を作る。

物忘れは、誰にでも起こりうる自然な現象ですが、
「年のせい」と決めつけずに原因を確認し、できるところから生活を整えていくことが、将来の安心にもつながります。
サプリメントはあくまで補助的な存在と考え、医師による評価・適切な治療・日々の生活の工夫を組み合わせていくことが大切です。


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