サプリメント事典

-ストレス-

ストレス

ストレスの原因

ストレスが心身に及ぼす影響についてですが、人がストレスの状況下におかれると人の体はストレスに対処できるような準備状態に本能的に入っていきます。このことは、「闘争・逃走反応」とよばれています。体はストレスに対し総力をあげて、心拍数、筋肉への血液流入量、呼吸数、血圧、エネルギー代謝などを増加させて戦うか又は逃げるかに適した体を作りあげていきます。

ストレスが一時的であれば体は平常の状態に戻りますが慢性的にストレスが続くと、この特殊な状態が持続され、ついには自律神経のバランスがくずれ免疫力を低下させます。

この結果、胃痛便秘肩こり食欲不振下痢など、さまざまな病気が体に起き、感情的にはイライラして攻撃的だったり、落ち込んだり、夜眠れなかったりします。

ストレスが心身に及ぼす影響についてもう少し詳しく説明しますと、人がストレスを感じると副腎からホルモンのコルチゾールとアドレナリンを分泌します。この時、副腎は精子や卵子を刺激するホルモンや成長ホルモンなどの重要なホルモンの生産を少なくします。

コルチゾールは筋肉、リンパ組織、結合組織などからタンパク質をアミノ酸に分解して肝臓に送り。肝臓はアミノ酸をグルコースに変えて、血液にのせて体全体に送りこみます。このようにコルチゾールよって体の細胞が削られ、免疫は弱体していきます。

アドレナリンは「戦うホルモン」と呼ばれて、交換神経を興奮させて心拍数や呼吸数、血圧を高めます、俗に言う「冷や汗をかく」状態です。

こうしたストレスから起きる「闘争・逃走反応」は、さまざまな弊害を体にもたらします。

・タンパク質が分解されると、結合組織からコンドロイチンカルシウムが分解され流失して骨が弱くなります

・タンパク質自身も失われますし、その際遺伝子が酸化して尿酸値が上昇して通風が悪化します。

・コルチゾールを作る時、多量のビタミンCが消費されます。

・コルチゾールの濃度が高まることにより、糖尿病のタイプ2を悪化または発症させたりします。

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ストレスの対策

ストレスの対策としては常にストレスを意識して、ストレスをためない工夫をすることがポイントになります。

ストレスに効果効能があるサプリメント


サプリメント選びのワンポイント・アドバイス

カルシウムとマグネシウムは歯や骨を作ったり、神経の興奮を抑える働きがあります。

キャバは脳の興奮を押さえ、不安を和らげてくれます。
バレリアンはキャバを含み、睡眠を助けてくれます。

黒酢 もろみ酢は必須アミノ酸を含み神経を安定させます。

セントジョンズワートは抗うつ剤ですが、ストレスの緩和にも効果的です。

ビタミンB群のビタミンB1は脳の働きを活発にして、ビタミンB6ビタミンB12は「頭のビタミン」と呼ばれ脳に欠かせないビタミンです。

ビタミンCはストレスで大量に消費されますので補給が必要です。

ビタミンEは自律神経失調症の治療に使われています。

マルチビタミン・ミネラルを服用すること で、三大栄養素代謝を円滑に進める 酵素を十分に働かせることができます。日常の体調を維持す るための、予防として服用してください。

サプリメント以外での予防改善

ストレスからくる体の変調は人によってさまざまです、ストレスが原因であると正確に判断するのは困難ですが、眠れない、不安、食欲がないなどの症状が続いたら、ストレスが原因であると疑ってみる必要があります。

ストレスの要因も人によってざまざまで、その要因も複雑な現代社会では簡単には取り除く事はできませんが、「自分はストレスの状況下にある」と常に意識してストレスをためないように注意して趣味やスポーツなどでじょうずにストレスに対処していきましょう


関連情報

心的外傷後ストレス障害(PTSD)に有効な「眼球運動による脱感作と再処理治療」

心的外傷後ストレス障害(PTSD)とは

心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、自分や他人が危うく死ぬ、あるいは重傷を負うような出来事を体験、目撃したことが心の傷となって起こります。悪夢やフラッシュバック、意欲の低下、不眠などが1か月以上続き、社会生活に支障が出るとPTSDと診断されます。

特効薬はなく、抗うつ薬などで症状を軽くしたり、カウンセリングを受けたりして癒えるのを待ちます。しかし、フラッシュバックの苦痛などに耐えきれず、自殺するケースもあります。

近年、治療法として注目されているのが、1989年に米国で生まれた眼球運動を利用した「眼球運動による脱感作と再処理治療」(EMDR)です。欧米では、すでにPTSDの有効な治療と認められ、広く行われています。

眼球運動による脱感作と再処理治療(EMDR)

医師や臨床心理士らは、患者の心理状態を見極めながら、外傷の原因となった事件や事故を振り返ってもらいます。交通事故や暴行、地震などの場面を生々しく思い出した患者は、恐怖に身を硬くしたり、呼吸が速くなったりします。

医師らは、そのタイミングで1秒に2往復程度の速さで腕を左右に振り、患者に指先を目で追ってもらいます。1セット25~30往復続けます。「どんなイメージが浮かびますか」などと尋ねながら連想を促し、60~90分の治療中に数セット~数十セット繰り返すと、恐怖が薄らいでいきます。

米国などの複数の報告では、治療を数回受けたPTSD患者の84~90%で症状が治まりました。兵庫教育大教授(臨床心理士)の市井雅哉さんは「治療開始が遅れると難航しますが、一度きりの恐怖体験なら数回の治療で克服できることが多いです」と話します。

眼球運動による脱感作と再処理治療の効果

交通事故で重傷を負った男性は、最初、猛スピードで近づく車が浮かんびましたが、眼球運動を繰り返すうちに速度が遅くなり、小さくなって消えました。猛犬に襲われた女性は、イメージが鎖につながれた犬に変わり、最後はぬいぐるみになりました。

なぜ効果があるのか、まだ解明されていませんが、市井さんは「脳がレム睡眠時のような状態になるためではないか」と話します。

眼球が小刻みに動き、夢を見るレム睡眠中は、記憶の整理や取捨選択が行われます。しかし、強い恐怖体験はすぐに処理できず、頭の片隅に生々しいイメージとして残ってしまいます。

治療は、眼球運動で脳にレム睡眠中と似た活動を起こさせ、記憶の整理を促すと考えられています。訓練を受けた医師、臨床心理士の名前や勤務先、技術レベルなどは、「日本EMDR学会」のホームページで調べられます。保険がきかないため、1回1万円前後かかることもあります。


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関連ホームページ

日本EMDR学会


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