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-床ずれ(褥瘡じょくそう)の「局所陰圧閉鎖療法」-

床ずれ(褥瘡)の「局所陰圧閉鎖療法」

床ずれ(褥瘡)とは

床ずれ(褥瘡)は、同じ体位で長時間圧迫されることで皮膚やその下の組織の血流が悪くなり、壊死や傷ができる状態です。
高齢の方や長期臥床の方、栄養状態が悪い方などで起こりやすく、
一度できるとなかなか治りにくい難治性創になることもあります。


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局所陰圧閉鎖療法(NPWT)とは

局所陰圧閉鎖療法は、英語でNegative Pressure Wound Therapy(NPWT)と呼ばれ、
専用のスポンジやガーゼを創面に当て、フィルムで密封し、持続的に陰圧(マイナス圧)をかける治療です。

  • 創面の滲出液(じんしゅつえき)を吸い出し、清潔な環境を保つ
  • 創部の血流をうながし、肉芽(にくげ)組織の形成を促す
  • 創の縁を引き寄せて、傷を小さくしていく効果が期待されます

治療の流れ

  1. 壊死組織や感染組織があれば、まずデブリードマン(清創)を行う
  2. 創の大きさ・深さに合わせてスポンジ(フォーム)などを切り、創面にフィットさせる
  3. その上をフィルムで気密性よく覆う
  4. チューブを通じて陰圧ポンプにつなぎ、一定の陰圧を24時間または間欠的にかけ続ける
  5. 数日ごとにドレッシングを交換しながら、創の状態をチェックする

期待される効果

  • 従来のガーゼ交換のみと比べ、治癒までの時間が短縮されることがある
  • 浸出液がコントロールされ、まわりの皮膚のただれ(びらん)を減らす
  • 肉芽形成が促されることで、その後の植皮や閉鎖手術の準備にも役立つ

注意点・適応の限界

  • 壊死組織が多い・強い感染がある場合は、先に感染コントロールが必要
  • 出血しやすい状態や、悪性腫瘍を伴う創などには使えないことがある
  • ポンプやチューブを常時装着するため、日常生活の動きに制限が出る場合もある

全身管理とチーム医療が重要

床ずれの治療は、局所療法だけでは不十分で、

  • 体位変換・マットレス・座面の調整など圧迫を減らすケア
  • 栄養状態の改善・水分管理
  • 基礎疾患(心不全・糖尿病など)のコントロール

などが欠かせません。
医師・看護師・栄養士・リハビリスタッフなどの多職種チームで総合的に取り組むことが大切です。

この記事の位置づけ

このページは、床ずれ(褥瘡)に対する局所陰圧閉鎖療法(NPWT)の概要を紹介したものです。
実際の適応や使用期間は、創の深さ・感染の有無・全身状態によって変わります。
ご家族に床ずれがある場合は、「どのような治療の選択肢があるか」を主治医や看護師に尋ね、
納得のいく説明を受けることが大切です。


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