歯周病・骨髄液による歯槽骨再生
骨髄由来細胞を使った再生治療とは
重度の歯周病では、歯を支える歯槽骨が大きく失われることがあります。
従来は、自家骨・人工骨・エムドゲインなどを組み合わせて骨の再生を図ってきましたが、
近年、骨髄液(骨髄由来幹細胞を含む)を利用した再生療法も研究・応用されています。
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治療のイメージ
- 患者さん自身の骨髄液(Bone Marrow Aspirate:BMA)を、腸骨や脛骨などから採取
- 遠心分離などで骨髄由来細胞を濃縮(BMAC)することもある
- これを人工骨やコラーゲンスポンジなどと混ぜて、歯槽骨欠損部に移植する
期待される効果
- 骨形成に関わる細胞や成長因子を供給し、骨の再生を促進する可能性
- 歯の動揺を減らし、歯の保存に役立つ可能性
一部の研究では、骨移植材にBMACを加えることで骨再生が向上したと報告されていますが、
症例数や評価期間に限りがあり、長期予後や標準治療としての位置づけはまだ検討中です。
注意点
- 骨髄採取を伴うため、外科的侵襲が増える
- 出血・感染・採取部位の痛みなどのリスク
- 保険適用や実施体制は国・地域・施設によって大きく異なる
この記事の位置づけ
このページは、歯周病に伴う骨欠損に対する骨髄液を利用した再生治療の概要を紹介するものです。
標準的な歯周外科や骨移植と比べたメリット・デメリットは、まだ研究段階の部分も多いため、
適応は歯周病専門医・口腔外科医などの専門家による慎重な判断が必要です。
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関係医療機関
名古屋大学病院
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