歯周病の歯科薬剤到達システム(3DS)
3DS(Dental Drug Delivery System)とは
3DS(Dental Drug Delivery System)は、薬剤をためるスペースを持った専用マウスピースを使って、
むし歯菌や歯周病菌を集中的に殺菌・コントロールする予防的な治療法です。
歯ブラシやうがいでは届きにくい部位にも薬剤を行き渡らせることで、
細菌の数と質をコントロールし、むし歯・歯周病のリスクを下げることを目標にしています。
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3DSの流れ
- 口腔内の検査・細菌リスクの評価
むし歯・歯周病の状態、唾液中の細菌量などを調べます。 - カスタムトレー(ドラッグリテーナー)の作製
型取りを行い、薬剤を保持できる専用マウスピースを作ります。 - 薬剤を入れて装着
トレーの内側にフッ化物や殺菌薬などを入れ、一定時間装着します。 - 定期的なクリーニングと組み合わせる
プロフェッショナルクリーニング(PMTC)と3DSを組み合わせることで、
バイオフィルム除去+薬剤作用をねらいます。
期待される効果
- むし歯菌(特にミュータンス菌)の減少
- 歯周病関連細菌のコントロール
- う蝕・歯周病のリスクが高い人での再発予防に役立つ可能性
研究では、3DSとPMTCの併用で細菌が有意に減少したと報告されていますが、
日常診療での長期的な効果については、今後もデータの蓄積が必要とされています。
注意点
- 3DSは通常の歯みがきや歯科治療の代わりではなく、「追加の予防手段」です。
- 薬剤の種類・頻度は、担当歯科医がリスクに応じて決定します。
- すべての人に必要な治療ではなく、
「リスクが高く通常のケアだけでは再発しやすい方」に検討されることが多い治療です。
この記事の位置づけ
このページは、3DSの目的とおおまかな流れを説明するものです。
実際に3DSが適しているかどうかは、歯周病やむし歯のリスク、全身状態、費用などをふまえて、
担当の歯科医師と相談して決めてください。
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関係医療機関
日本歯科大学病院
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