肝機能障害・難治性C型肝炎のペグインターフェロンとリバビリン併用治療法
現在のC型肝炎治療との関係
C型肝炎の治療は、このページを作成した当時と比べて大きく変化しています。
現在(2020年代)は、直接作用型抗ウイルス薬(DAA)と呼ばれる飲み薬が中心で、
多くの患者さんで治癒率(ウイルス排除率)が95%以上と報告されています。
一方、ここで紹介するペグインターフェロンとリバビリンの併用療法は、
DAAが登場する前に標準治療だった方法で、現在は特殊な場合を除いて選択されることは少なくなっています。
このページでは、歴史的な治療法としての位置づけと、当時の考え方を整理しておきます。
スポンサードリンク
ペグインターフェロン+リバビリンとは
- ペグインターフェロン:もともと体内で作られる抗ウイルス物質「インターフェロン」を長時間作用型に加工した注射薬
- リバビリン:ウイルスの増殖を抑える飲み薬
この2つを組み合わせて投与することで、ウイルス量を減らし、最終的にウイルスを排除することを目標にしていました。
難治例に対する意味
DAA登場前は、次のような「治りにくいタイプ」のC型肝炎に対して、
ペグインターフェロン+リバビリン療法の工夫が行われてきました。
- HCV genotype 1 などインターフェロン抵抗性の遺伝子型の患者さん
- 肝硬変に近い進行例
- 過去のインターフェロン治療で再燃・無効だった症例
投与期間を延長したり、早期のウイルス反応をみて治療期間を調整する「レスポンスガイド療法」などが行われていました。
主な副作用
ペグインターフェロンとリバビリンの併用療法は、治療効果と引き換えに副作用が多い治療でもありました。
- インフルエンザ様症状(発熱・倦怠感・筋肉痛)
- うつ症状・不眠・イライラなどの精神症状
- 白血球・血小板減少、貧血などの血液検査異常
- 甲状腺機能障害、脱毛、皮膚症状 など
これらの副作用のために途中で治療を中止せざるを得ない患者さんも少なくありませんでした。
現在この治療が検討されるケース
現在では、ほとんどの患者さんでDAAによる治療が第一選択です。
ペグインターフェロン+リバビリン療法は、たとえば
- 特殊なウイルス型や合併症のため、DAAが使用できないケース
- 保険適応や薬剤相互作用などの事情で、インターフェロン以外の選択肢が極めて限られる場合
など、ごく限られた症例で検討されることがあります。
この記事の位置づけ
このページは、C型肝炎に対してかつて主流だった「ペグインターフェロン+リバビリン併用療法」を解説したものです。
現在の治療方針や最新の薬剤については、必ず消化器内科・肝臓内科の専門医にご相談ください。
スポンサードリンク
関係医療機関
虎ノ門病院
スポンサードリンク