サプリメント事典

-マリアアザミ(ミルクシスル)-

マリアアザミ(ミルクシスル)と肝臓の健康

マリアアザミとは

マリアアザミ(ミルクシスル)はキク科の植物で、 種子から抽出される成分シリマリン(主成分はシリビニン)が 「肝臓を守るハーブ」として世界的に利用されています。

ヨーロッパでは伝統的に、肝臓や胆のうの不調に使われてきた歴史があります。


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肝機能との関係

  • 抗酸化作用・抗炎症作用により、肝細胞を守る可能性
  • 肝細胞膜の安定化や、毒物の細胞内への取り込みを抑える作用が報告されている
  • 非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)で、肝酵素値の改善・肝組織所見の改善を示した試験がある

一方で、

  • C型肝炎・肝硬変などの慢性肝疾患では、明確な有効性が示されなかった試験もある
  • メタ解析でも「改善がみられるが、研究デザインのばらつきや偏りがあり、結論は慎重に解釈すべき」とされている

そのため、現時点では「肝疾患の標準治療を補助する可能性のあるハーブ」という位置づけで、 単独での治療効果に過大な期待をかけるのは避けた方が安全です。

摂取の形

  • サプリメント:ミルクシスルエキス(シリマリン含有)、カプセル・錠剤など
  • ハーブティー:種子や地上部を乾燥させ、煎じたもの

主な副作用・注意点

  • 胃の不快感、下痢、吐き気などの消化器症状
  • アレルギー(特にキク科アレルギーがある人)
  • 一部の薬(糖尿病薬・抗凝固薬など)の作用に影響する可能性

一般には比較的安全性が高いとされていますが、 「肝臓の薬」と思って自己判断で大量・長期に用いることはおすすめできません。

とり入れるときのポイント

  1. 肝疾患の治療は、まず原因に合わせた医師の治療が中心
    ウイルス性肝炎・自己免疫性肝炎・脂肪肝・薬剤性肝障害など、 原因によって治療方針がまったく異なります。
  2. ミルクシスルは「補助的なハーブ」と理解する
    食事療法・減量・禁酒・薬物療法などのベースがあって、その上に補助として検討する位置づけです。
  3. 他の薬との飲み合わせは必ず主治医・薬剤師に相談

この記事の位置づけ

このページは、マリアアザミ(ミルクシスル)の肝臓への影響と注意点を整理したものであり、 特定の製品や治療法をすすめるものではありません。 肝機能障害がある方のサプリ利用については、必ず主治医・薬剤師に相談してください。

参考文献・参考サイト

  • シリマリン(ミルクシスル抽出物)とNAFLD・肝硬変などに関する臨床試験・メタ解析
  • ミルクシスルの安全性と薬物相互作用に関するレビュー

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