ウコン(ターメリック)と肝臓の健康
ウコンとは
ウコン(ターメリック)はショウガ科の植物で、根茎を乾燥・粉末にしたものが カレー粉などのスパイスとして使われています。黄色い色素成分クルクミンを含み、 抗酸化作用・抗炎症作用がある成分として知られています。
日本では「お酒のあとに」「肝臓に良い」として、ドリンクやサプリとしても広く利用されています。
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肝機能との関係
- 実験レベルでは、肝臓の炎症や脂肪蓄積を抑える方向の作用が報告されている
- 非アルコール性脂肪肝炎(NAFLD)などで、肝機能検査値の改善傾向を示した小規模試験もある
- 一方で、人での長期的な「肝硬変や肝がんを予防する」といった効果は、まだはっきりしていない
つまり、ウコンは肝臓を守る可能性が検討されているが、決定的な治療薬ではない という段階です。
サプリによる肝障害について
近年、海外・日本ともにウコン(クルクミン)高用量サプリによる肝障害の報告が増えています。
- 「吸収率アップ成分(例:黒コショウ成分など)」と一緒になったサプリでの報告が多い
- 数週間?数カ月飲み続けた後に、黄疸・強いだるさ・肝機能値の大幅上昇を起こした例もある
- 重症例では、入院や肝不全に至ったケースも報告されている
一方で、ふつうの料理に使う程度のウコンやカレー粉で問題になることは、現時点ではまれと考えられています。
主な副作用・注意点
- 胃の不快感、吐き気、下痢
- アレルギー症状(発疹、かゆみなど)
- サプリ高用量での肝障害(だるさ、食欲不振、黄疸、尿の色が濃いなど)
- 胆石・胆道閉塞がある人では、症状悪化の可能性があるとされる
とり入れるときのポイント
-
「料理レベル」と「サプリ高用量」は別物と考える
カレーやウコン入り料理を普通に食べることと、濃縮サプリを毎日飲むことでは、 肝臓への負担が大きく異なります。 -
肝機能障害がある人は、自己判断でサプリを始めない
すでに肝臓の病気がある場合、まずは専門医の診断と治療が最優先です。 -
黄疸や強いだるさが出たら、すぐ中止して受診
眼や皮膚が黄色い、尿が異常に濃い、強い倦怠感などが出たときは、 ウコンに限らずサプリを中止して医療機関を受診してください。
この記事の位置づけ
このページは、ウコンの肝臓との関係や注意点を整理したものであり、 特定の製品や治療法をすすめるものではありません。 肝機能障害がある方のサプリ利用については、必ず主治医・薬剤師に相談してください。
参考文献・参考サイト
- ターメリック/クルクミンと肝機能に関する臨床試験・症例報告
- 各国規制当局による「ターメリック・クルクミン製品と肝障害」に関する安全性情報
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