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-歯周病・骨髄液による歯槽骨再生-

歯周病・骨髄液による歯槽骨再生 

歯周病菌について


歯周病菌には、組織を破壊する「たんぱく質分解酵素」ももっているものや、白血球などを破壊する毒素を持っているものがいます。歯周病菌が口の中に住み着くと、歯肉などに炎症をお引き起こします。

炎症がひどくなると、歯と歯肉の間の隙間に歯周ポケットができ、その部分にプラーク(歯垢)がたまりやすくなります。プラークがたまると、歯周病菌が増え、毒素が強くなり、歯槽骨を溶かすため、歯が抜けやすくなります。これが歯周病です。

また、歯周病菌は、歯だけではなく、全身にも影響を及ぼすこともわかっています。組織や白血球などを破壊する歯周病菌の毒素や、炎症によってできる物質などが、全身に広がる危険性があるのです。具体的には動脈硬化の促進、誤嚥性肺炎、糖尿病の悪化、低体重児出産・早産などのリスクが生じます

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骨髄液による歯槽骨再生


歯槽骨が失われた場合、これまで骨を移植するなどをしていましたが、名古屋大学では、患者本人の骨髄から採取した細胞を使って、歯槽骨をなど歯の周囲の組織を再生させる治療法を開発し、2002年に同大学病院に「再生歯科外来」を開設しました。

培養した細胞などを利用して、様々な臓器や組織をよみがえらせる再生医療の中で、最も実用化が進む分野の一つです。治療では、まず患者の腰骨にごく細い針を刺して、骨髄液を2ミリリットルほど採取します。全身麻酔や入院などの必要はなく、15分ほどで済みます。骨髄には、骨や筋肉、血管などに分化する幹細胞が含まれていて、4週間かけて培養し、約10万倍に増やします。

培養した幹細胞に、骨などへの分化を効率よく促すために、患者の血液から取り出した血小板を加えて、注射器で歯槽骨の患部に流し込みます。幹細胞は歯槽骨や歯根膜など、歯を支える組織に成長していきます。3ヶ月ほどで患部は、ほぼ完全な状態になるといいます。

骨髄も血液も、患者自身のものを使いますので、拒絶反応の心配もなく、患者さんの負担も比較的少ないのが特徴です。この治療を受ける前に、歯垢を除去するなどの処置を受けて、歯周病自体の進行は止めておかなければなりません。

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