サプリメント事典

-消化管の運動機能低下による機能性胃腸症(FD)-

消化管の運動機能低下による機能性胃腸症(FD)

機能性胃腸症(FD)とは

機能性胃腸症(Functional Dyspepsia:FD)は、内視鏡検査などで明らかな潰瘍やがんが見つからないのに、

  • 食後の胃もたれ
  • すぐお腹いっぱいになる(早期飽満感)
  • みぞおちの痛み・焼ける感じ

といった症状が慢性的に続く病気です。


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診断のポイント

Rome IV基準では、FDの診断にはおおむね次の条件が用いられます。

  • 上腹部の不快な症状(胃もたれ・早期飽満感・痛み・焼ける感じ)が、少なくとも数か月続いている
  • 内視鏡などの検査で、症状を説明できる明らかな病気が見つからない

症状のパターンから、 食後愁訴症候群(食後の胃もたれ・早期飽満感)心窩部痛症候群(みぞおちの痛み・灼熱感)に分けられます。

原因として考えられていること

  • 胃の運動機能低下(食べ物を送り出す力が弱い)
  • 胃が膨らんだときの過敏性(少しの量でも苦しく感じる)
  • ストレスや自律神経の乱れ
  • ピロリ菌感染や除菌後の変化

など、複数の要因が関わると考えられています。

治療の基本方針

日本やアジアのガイドラインでは、次のようなアプローチが推奨されています。

  • 生活習慣の見直し(早食い・食べ過ぎ・夜遅い食事を避ける、禁煙・節酒など)
  • 必要に応じた胃酸抑制薬(PPI・P-CAB)
  • 胃の運動を改善する薬(アコチアミドなど)
  • 漢方薬(六君子湯など)
  • 不安やうつが強い場合には、抗うつ薬や抗不安薬を少量用いることもある

消化管運動低下が目立つタイプでは

「食後にいつまでも胃が重い」「少し食べただけで苦しい」といった症状が強いタイプでは、

  • 少量ずつゆっくり食べる
  • 脂っこい食事を控える
  • 食後すぐに横にならない

といった工夫に加えて、胃の運動を促す薬や漢方薬が用いられます。

この記事の位置づけ

このページは、機能性胃腸症(FD)とその治療の考え方をまとめたものであり、 症状が続く場合や体重減少・貧血などがある場合は、必ず消化器内科で精密検査と治療を受けてください。


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関係医療機関

東北大学病院

埼玉県済生会川口総合病院


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