サプリメント事典

-ケール-

ケール

ケールの効果効能

ケールは一般的に、青汁と呼ばれるサプリメントの原材料になっている、キャベツの一種です。ケールの原産地は地中海沿岸で、キャベツやブロッコリーの原型といわれ、アブラナ科のアブラナ属の野菜です。

ケールにはβ―カロテンが豊富に含まれ、ほかにもビタミンB1ビタミンB2、ビタミンC葉酸鉄分カルシウム食物繊維ルテインなどが多く含まれている緑黄色野菜です。 ケールにはビタミンAの前駆体のβ―カロテンが多いためビタミンAの効能が強く発揮され、視力を正常に保ち、皮膚や粘膜などの上皮組織の健康を保つ作用があります。そして妊婦の胎児や幼児の発育にも関係しています。

またケールに含まれているビタミンU(キャベジン)は、胃腸薬に使用されています。ケールは野菜の中で、一番活性酸素を吸収する能力が高い野菜でもあります。



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ケールに含まれるビタミンAの効果

ビタミンAは動物性の食品に含まれる、レチノールという脂溶性ビタミンです。植物性の食品(緑黄色野菜)に含まれるβ-カロテン(ファイトケミカル)はビタミンAの前駆体で、ビタミンAに変わる前の物質です。

ビタミンAは視力を正常に保ち、皮膚や粘膜などの上皮組織の健康を保つ作用があります。またビタミンAは、おなかの胎児や幼児の発育にも関係しています。

ケールに含まれるビタミンB1の効果

ビタミンB1は糖分をエネルギーに変える、糖質代謝に必要不可欠なビタミンです。ビタミンB1が欠乏すると体のエネルギー「アデノシン三リン酸」(ATP)の生産ができなくなり、疲労がたまりやすくなたり、脳のエネルギーであるブドウ糖も不足しますので、精神が不安定になったりもします。

またビタミンB1不足は脚気(かっけ)を招きます。この他、ビタミンB1はアルツハマーの改善や、白内障の予防に役立ちます。

ケールに含まれるビタミンB2の効果

ビタミンB2の化学名はリボフラビンで、ビタミンB群に属していて、水溶性ビタミンです。

ビタミンB2は糖質、脂質、タンパク質の三大栄養素代謝に使われます。特に脂肪の代謝に大きく影響を与えます。またビタミンB2は「発育のビタミン」「美容のビタミン」とも呼ばれていて成長発育や皮膚や粘膜の健康にも関係します。この他にビタミンB2には抗酸化作用があり、老化を防いでくれます。

ケールに含まれるビタミンCの効果

ビタミンC(アスコルビン酸)の最大の仕事はコラーゲンの生成ですが、熱に弱く分解しやすい性質を持っています。ビタミンCは重要な抗酸化物質の1つで免疫力を高める作用があり、風邪には特に効果を発揮します。美容にも重要な働きをするビタミンCは、黒色色素のメラニンを予防して脱色もするといった美肌効果があります。この他ビタミンCは白内障や壊血病(かいけつびょう)、二日酔いを予防します。

ケールに含まれる葉酸の効果

葉酸はビタミンB群の一つで、細胞が生成される時に、細胞の遺伝子DNAを作る補酵素として働きます。葉酸は胎児の神経管欠損症を予防しますので、妊娠前や妊娠中の婦人には必要なビタミンです。

葉酸は活性酸素によって傷ついたDNAを修復する作用があるので、がんの予防効果があります。また葉酸が不足するとホモシステイン血症や巨赤芽球貧血(悪性貧血)になり、エネルギー源のアデノシン三リン酸(ATP)の生産が少なくなるので、元気が無くなり精力不足になります。

ケールに含まれる鉄分の効果

鉄はミネラルで、酸素を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンという、タンパク質の重要な成分です。鉄は肝臓で酵素「P-450」の成分にもなり、毒物の解毒作用の役割も果たしてします。鉄が不足すると疲労、頭痛、顔色が悪い、イライラする、月経血の量が増えるなど貧血の症状が現れます。これはうつ病の症状に似ているため、よくうつ病と誤診されやすいので注意してください。

ケールに含まれるカルシウムの効果

カルシウムは体の中で1番多いミネラルで、99%以上が骨に存在して残りは血液中に存在します。血液中のカルシウムは酵素の活性や血液凝固、心臓の鼓動の調整、筋肉の収縮など体の機能に重要な役割を果たしています。またカルシウムには動脈硬化を防ぎ、ストレスの症状を和らげる作用もあります。

ケールに含まれる食物繊維の効果

食物繊維は五大栄養素に続く、第六の栄養素として注目されています。食物繊維が注目されている理由は、生活習慣病を防ぐ効果が期待されているからです。食物繊維には、水溶性食物繊維と難溶性食物繊維の2種類あります。

食物繊維は腸内の有害物質を掃除して(デトックス効果)、がんを予防して、便秘改善してくれます。さらに食物繊維はコレステロールを減らし、食後の血糖値の上昇を抑制してくれます。このため食物繊維は、ダイエットの効果も期待されています。

ケールに含まれるルテインの効果

ケールに含まれるルテインは、野菜に含まれている色素成分カロテノイドの一種(ファイトケミカル)で、ルテインは体内では網膜の黄班部(おうはんぶ)に多く存在してます。

ルテインは目の網膜の黄班部が太陽光線や加齢などにより酸化して、視力の低下や黄班変性症になるのを防ぐ作用があります。またルテインは白内障や眼精疲労などにも効果があると考えられています。

ケールに含まれるビタミンU(キャベジン)の効果

ケールに含まれるビタミンU(キャベジン)は胃酸の分泌を抑え、胃粘膜の修復を助けて胃潰瘍を防止する作用があります。

キャベジンは、ビタミンUと呼ばれますが、体に必須栄養素ではないので、正式なビタミンとはされていません。キャベジン自体は、アブラナ科の野菜コマツナ、チンゲンサイ、カイワレダイコンなどに、特に多く含まれています。

ケールは野菜の中で、活性酸素吸収能力(ORAC)値が一番

がんや老化の原因になる活性酸素を、吸収して消去する物質を、抗酸化剤とよびます。ビタミンCやアントシアニンなどが抗酸化剤です。

しかし私たちが口にするのは、個々の抗酸化剤ではありません。こんため個々の抗酸化剤の能力よりも、食品が持つ、総合的な抗酸化吸収能力を、知る方が実用的です。

食品が持つ活性酸素を分解する能力を、数値化したのが活性酸素吸収能力(ORAC)値です。そしてケールは野菜の中で活性酸素吸収能力(ORAC)値が一番高く、その数値は1770です。この他ホウレンソが1260、プルーン5770、ブルーベリーが2400などです。

改善が期待できる症状

動脈硬化 がん 胃の痛み 便秘 風邪 ストレス 貧血

ケールの有効成分

βーカロテン(ビタミンA)  ビタミンB1 ビタミンB2  ビタミンC ビタミンU
葉酸 食物繊維  カルシウム ルテイン

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ケールの飲み方

生のケールは日本では売っていません。青汁として粉末や顆粒状で販売されています。ケールの青汁は食事中か食後に服用してください。青汁による、副作用の報告はありません。


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