顕微鏡を使った新しい硝子体手術
硝子体手術とは
眼球の中には、透明なゼリー状の硝子体(しょうしたい)がつまっています。
硝子体出血・網膜剥離・黄斑前膜・黄斑円孔・糖尿病網膜症など、
網膜や硝子体に関わる病気に対して行われるのが硝子体手術です。
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小切開・顕微鏡手術への進歩
近年の硝子体手術は、従来よりもはるかに細い器具を使い、
白目(強膜)にごく小さな穴をあけて行う小切開・顕微鏡下手術が主流になってきました。
- 23ゲージ・25ゲージ・27ゲージなど、極細の器具を使用
- 切開創が小さいため、縫合が不要な場合も多い
- 術後の痛みや充血が比較的少なく、回復が早いと感じる方も多い
手術のイメージ
- 局所麻酔または全身麻酔のもとで、白目に数か所の小さな穴をあける。
- そこから光源・カメラ・硝子体カッターなどの器具を挿入する。
- 顕微鏡と眼内の照明で患部を拡大しながら、濁った硝子体や膜・出血などを切除する。
- 必要に応じて、網膜をレーザーで固定したり、眼内にガスやシリコンオイルを入れて支える。
新しい工夫
- 高解像度の手術顕微鏡・眼内照明により、細かな膜の剥離や繊細な操作がしやすくなっている。
- 広角観察システムにより、網膜全体の状態を見ながら手術ができる。
- 小切開化によって、負担を抑えつつ再手術にも対応しやすいといった利点もある。
注意点
- 適応となる病気・病状はさまざまで、手術の難易度や予後も症例により大きく異なる。
- 手術により水晶体が濁り、白内障が進行することがある。
- 網膜剥離・感染(眼内炎)・眼圧の変動など、重い合併症のリスクもゼロではない。
この記事の位置づけ
このページは、顕微鏡と極細器具を用いた現代的な硝子体手術のイメージを紹介したものです。
実際の手術内容やリスクは、病名・病期・全身状態などによって大きく変わります。
医師から手術を勧められた場合は、なぜ必要なのか・どの程度の改善が見込めるのかをよく確認し、
不安な点は事前に質問しておくことが大切です。
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関係医療機関
藤田保健衛生大病院(愛知県豊明市)
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