糖尿病の膵島(すいとう)移植
膵島(すいとう)とは
膵臓の中には、インスリンを分泌する「膵島(ランゲルハンス島)」と呼ばれる細胞の集まりがあります。
1型糖尿病では、この膵島のβ細胞が自己免疫により壊され、インスリンがほとんど出なくなってしまいます。
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膵島移植の目的
膵島移植は、ドナー(提供者)の膵臓から膵島を取り出し、患者さんの肝臓などに注入する治療です。
移植された膵島が生着し、インスリンを分泌するようになれば、
- インスリン注射量を減らす
- 重い低血糖を減らす
などの効果が期待されます。
どのように行うか
- ドナー膵臓から専門施設で膵島を分離・精製する
- 患者さんの肝臓に向けて、経皮的に門脈内へ膵島を注入する(開腹手術ではない)
- 移植後は、膵島が拒絶されないよう免疫抑制薬を継続的に使用する
期待される効果と限界
- 一部の症例では、インスリン注射なしで生活できる期間が得られたという報告がある
- 完全なインスリン離脱が難しい場合でも、血糖の安定や低血糖の減少が期待される
- しかし、ドナーが限られることや、免疫抑制薬による副作用などの課題がある
- 長期的には膵島の機能が徐々に低下し、インスリン注射が再び必要になることもある
対象となる患者さん
膵島移植は、まだ限られた施設・限られた症例に行われる高度な医療です。
一般的には、
- 1型糖尿病で血糖コントロールが非常に難しい
- 重い低血糖を繰り返し、日常生活に大きな支障が出ている
などの方が対象として検討されます(詳細な適応は施設ごとに異なります)。
この記事の位置づけ
このページは、糖尿病治療の一つとして研究・実施されている膵島移植の概要を紹介したものです。
現時点では、ごく一部の患者さんしか受けられない治療であり、長期成績や課題についても研究が続いています。
1型糖尿病で治療に悩んでいる場合は、まずは現在標準となっているインスリン療法・自己管理をしっかり行いながら、
必要に応じて専門医に最新の情報を確認することが大切です。
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