サプリメント事典

-スイカに性的不能治療薬「バイアグラ」に似た効果-

スイカに性的不能治療薬「バイアグラ」に似た効果

スイカに含まれる「シトルリン」


夏の味覚スイカに、性的不能治療薬「バイアグラ」に似た効果のある成分が含まれていると、米テキサスA&M大学の野菜果物改良研究所が発表しました。

同研究所よると、スイカに含まれる「シトルリン」が体内で酵素の働きによってアミノ酸の一種である「アルギニン」になり、バイアグラを服用したときと同様、血管拡張、血流量の増加などを促す効果があるということです。

同研究所のビム・パティル教授は「スイカはバイアグラと異なり、特定の器官に効果を生むことはないかもしれないが、すばらしい点は副作用が全くないことだ」と説明しています。
同教授は「スイカは研究すればするほど、人間の体力を増進させる驚くべき効用があることが分かる」とも話しており、今後、新たな研究が進むことが期待されています。

アルギニンの効果効能


アルギニンはアミノ酸の1種です、肝臓で他のアミノ酸がモデルチェンジすることで作られるので、必須アミノ酸ではありませんが重要な働きをします。

アルギニンは血管を拡張して血管をうるめて、動脈を軟らかくするので、血流が増えます。このアルギニンの効果が勃起不全(ED)の治療に役立つと思ったイスラエルの学者が1999年に、アルギニンによる勃起不全(ED)の治験を行ないました。その結果アルギニンに、勃起不全(ED)を改善する効果があることが、立証されました。

この他アルギニンはこの血管を拡張して血管をうるめる効果があるため、高血圧や狭心症、心筋梗塞の治療にも使用されています。

アルギニンのその他の効果効能


アルギニンによるアンモニアの無毒化は重要で、これが出来ないと生命が危険になります。タンパク質を代謝すると最終的に残るのは、アンモニアです。このアンモニアは細胞にはかなりの毒物なのです。しかもアンモニアは血液を介して脳に入り、脳内の神経細胞に致命的なダメージを与えるのです。アルギニンはこのアンモニアを毒性の少ない尿素に変換して、そして尿と一緒に排泄させる働きがあります。

アルギニンを静脈注射すると、成長ホルモンが放出されます。この成長ホルモンは子供を背を伸ばすホルモンですが、成長ホルモンが放出されれば、ケガや傷の修復が促進されます。このためアルギニン摂取することで、ケガや傷の修復が早くなることが期待できるのです。ただしこの場合、アルギニンの経口摂取は無効で、静脈注射の場合のみ有効ですので注意してください。

アルギニンは胸にある胸腺を刺激して、白血球を増産させるので免疫力が強化させます。これを「アルギニン効果」と呼び、細菌よる感染症やインフルエンザなどから身を守ってくれます。

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