うつ病の診断補助「光トポグラフィー検査(NIRS)」
光トポグラフィー検査(NIRS)とは
光トポグラフィー検査(NIRS:Near-Infrared Spectroscopy)は、 近赤外線を頭部に当てて、大脳表面の血流変化を測定する検査です。
安全性の高い近赤外光を用いて、主に前頭葉の活動パターンを調べることで、 うつ病・双極性障害・統合失調症などの鑑別診断の一助とすることを目的としています。
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なぜ「診断の補助」なのか
光トポグラフィー検査で得られるのは、 「ある課題を行ったときに前頭葉の血流がどう変化するか」というパターン情報です。
- うつ病・双極性障害・統合失調症・健常群では、それぞれ典型的なパターンがある程度異なる
- しかし個人差も大きく、「100%の判定」はできない
そのため、厚生労働省でも「精神疾患の診断を証明する検査ではなく、医師の診断を補助するもの」という位置づけになっています。
検査で分かること・分からないこと
分かることの一例
- 問診や経過から「うつ病」と考えていたが、パターンが双極性障害により近いことが示唆される
- 薬を変えていく中で、前頭葉の活動パターンの変化を客観的に確認できる
- ご本人やご家族が、自分の脳の状態を図として見られることで、説明・理解に役立つ
分からない/できないこと
- 「検査だけで、病名が確定する」こと
- 「今後の経過や治療反応を完全に予測する」こと
- 「職場のストレスチェックや健診で、一律にスクリーニングする」こと
どのように活用されているか
光トポグラフィー検査は、主に次のような場面で利用されています。
- うつ病なのか、双極性障害(躁うつ病)なのか迷うケースの診断補助
- 薬物療法の効果を、症状だけでなく脳血流の変化としても確認したいケース
- ご本人・ご家族への説明資料として活用したい場合
検査は予約制で、対応している医療機関は限られています。
検査を受けるときの注意点
- まずは問診・診察・心理検査・血液検査などをきちんと受けることが前提
- 「この検査だけで診断が決まるわけではない」ことを理解しておく
- 費用(保険適用か自費か)や、検査の目的を事前に確認する
この記事の位置づけ
このページは、光トポグラフィー検査(NIRS)の役割を分かりやすく説明することを目的としたものであり、 診断や治療の最終決定は、あくまで主治医との話し合いに基づいて行われるべきものです。
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