サプリメント事典

-フェニルアラニン-

フェニルアラニン

フェニルアラニンの効果効能

フェニルアラニンはアミノ酸の一種で、体内で合成できない必須アミノ酸です。フェニルアラニンは脳内伝達物質のドーパミンやノルアドレナリン、アドレナリンの材料になりますが、フェニルアラニンはこれ以外に「フェニルエチルアミン」と呼ばれる、伝達物質の材料でもあります。

この「フェニルエチルアミン」は恋愛中に多量に放出されるので、「恋愛物質」とも呼ばれていて、まれなケースですが、これが不足してうつ病になる人もいます。これによりフェニルアラニンはうつ病治療に重要なアミノ酸であり、欧米で行われた治験で、抗うつ薬としてすでに実証されています。



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フェニルアラニンの抗うつ効果

フェニルアラニンはドーパミンやノルアドレナリン、アドレナリンなどの「カテコールアミン」と呼ばれる、興奮性伝達物質の材料になります。

ノルアドレナリン、アドレナリンなどが不足した場合のうつ病の症状は
  • 無気力
  • 疲労
  • 睡眠の過多
  • やる気の消失
などです。セロトニン不足のうつ病と比べると、睡眠が異なりノルアドレナリンなどの不足の場合は「睡眠の過多」ですが、セロトニン不足のうつ病の特徴として「不眠症」になります。

フェニルアラニンの抗うつ効果に関しては、ドイツやアメリカなどの多くの化学博士による治験で、すでに立証されています。フェニルアラニンは同じく抗うつ効果を持つチロシン(アミノ酸)の、材料でもあることを、考えれば納得できる結果です。


フェニルアラニンとチロシンの比較

フェニルアラニンとチロシンは共に、ドーパミンやノルアドレナリン、アドレナリンなどの「カテコールアミン」と呼ばれる、興奮性伝達物質の材料になります。ただフェニルアラニンは、第三のうつ病の原因になる脳内伝達物質の、「フェニルエチルアミン」の材料にもなりますので、チロシンより優れています。

うつ病では、脳内伝達物質のセロトニンの不足が原因のうつ病と、ドーパミンやノルアドレナリンなどの「カテコールアミン」の不足が原因のうつ病と、二つのタイプのうつ病が知られていますが、この「フェニルエチルアミン」も不足すると、うつ病になります。

「フェニルエチルアミン」は恋愛中にもっとも多く脳内に放出されるので、「恋愛物質」とも呼ばれています。うつ病患者でフェニルエチルアミンの値が低い人に、フェニルアラニンを投与した治験が行われていて、その結果は、フェニルアラニンはフェニルエチルアミンの不足している、うつ病患者に有効であることが立証されています。

改善が期待できる症状

うつ病

フェニルアラニンを含む食品

大豆 チーズ ごま アーモンド ピーナッツ

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フェニルアラニンの飲み方

1回200mgを1日3回、食事の30分前の空腹時に服用してください。これに併せてビタミンB6を1回15mg、ビタ ミンCを1回200mg、それぞれ朝食と夕食の食後、1日2回服用しますと、ノルアドレナリンなどの伝達物質の 合成を促進させます。

フェニルアラニンを服用して、「せき立てられる思い」にかられるようであれば、「フェニルエチルアミン」が十分であると判断して、チロシンに切り替えてください。

高血圧肝臓に障害のある人、妊娠している方はフェニルアラニンの服用は避けてく ださい。この他フェニルケトン尿症や統合失調症の人、抗うつ薬としてモノアミン酸化酵素阻害剤(MAO)を 服用している方もフェニルアラニンの使用は控えてください。

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