サプリメント事典

-疲労-

疲労

目次
  • 疲労の原因
  • 疲労回復の対策
  • 疲労回復に効果効能のあるサプリメント
  • サプリメント以外での予防改善

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疲労の原因

疲労には肉体的疲労と精神的疲労があります。

まず肉体的疲労の原因ですがスポーツや肉体労働によって筋肉のグルコースや肝臓のグリコーゲンなどのエネルギーが消費され、筋肉に乳酸が蓄積されることにより疲れを感じるのです。

精神的疲労の原因も脳が働く時に、エネルギー源のグルコースが消費され乳酸が蓄積され疲れを感じます。

この「疲労物質」の乳酸が溜まると脳がそれを感知して、人は「疲れた」と疲労感を感じるのです。ですので乳酸はけっして、やっかい物でなく私たちに「休息」しなさいと警報を鳴らしてくれる大事な物質なのです。

この疲労感を無視して働き続けると、慢性疲労になり限界を超えると人は倒れてしまいます。

疲労回復の対策

疲労回復の対策としては、食事から取り入れた栄養素を効率的にエネルギー代謝することがポイントになります。

疲労回復に効果効能のあるサプリメント


サプリメント選びのワンポイント・アドバイス

ビタミンB1、コエンザイムQ10、マグネシウム、はエネルギー代謝に必要な物質で特にビタミンB1は中心的な役割をはたします。

カルニチン(Lーカルニチン)は脂肪をエネルギー代謝します。

ビオチンは乳酸を再びブドウ糖に戻す働きがあります。

クエン酸はエネルギー代謝と、乳酸を二酸化炭素と水に分解する作用があります。
梅とカムカムはクエン酸を含んでいます。

ニンニクはビタミンB1の効力を高め、アドレナニンを放出してエネルギー生産を高めます。

高麗人参は成分のサポニンが血行を良くして、エネルギー代謝を促進します。

ビール酵母はビタミンB1を含むビタミンB群を豊富に含んでいます。

ローヤルゼリーは豊富なアミノ酸によりエネルギー代謝を促進します。

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サプリメント以外での予防改善

なによりも十分な休息とバランスのとれた食事を摂ってください。

栄養学的な三大栄養素の理想的なバランスとは、カロリーベースで計算してタンパク質、脂肪、糖類の比率を15:20:65にすることです、そしてたくさんの食物繊維を取り入れてください。


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慢性疲労症候群(CFS)

慢性疲労症候群(CFS)の症状

がんや甲状腺疾患、更年期障害などの病気はないのに、日常生活が困難になるほど強い疲労感が半年以上続く場合を、慢性疲労症候群と呼びます。

疲労感だけでなく、微熱や頭痛関節痛、思考力の低下、睡眠障害といった症状を伴い、寝たきりになることもあります。単なる過労で疲れが取れない状態とは、全く異なります。

ところが、原因となる病気や検査での異常が見当たらないだけに、なかなか病気とは認知されませんでした。91年に厚生省(当時)研究班が設けられ、診断基準を作ったものの、医師の間に広く認識され、専門外来が増えてきたのは、ここ数年のことです。患者数は明らかではないが、国内で1000人に2人程度に発症するという推定もあります。

慢性疲労症候群(CFS)の原因

原因はよくわかっていません。風邪症状から始まった患者は多く、欧米では集団発生した例が、かなりあります。このため、ヘルペス、インフルエンザなどのウイルスとの関連が指摘されています。ただ、感染症だけでは説明のつかない点が多く、最近はストレスの影響が注目されています。

ストレスを受けると、脳の視床下部などの反応で、様々なホルモンのバランスが崩れます。病原体から体を守る免疫系にも影響し、免疫細胞のNK(ナチュラルキラー)細胞の活動が低下します。すると、体内に潜んでいたウイルスが勢いづきますので、それを攻撃する免疫物質が作られますが、調節がうまくいかず、かえって神経系や内分泌系(ホルモン)にダメージを与えてしまいます。

悪循環の結果、体中から神経を通して脳に信号を伝える各種の神経伝達物質が減り、脳の細胞が変調をきたして異常な疲労感が生じる、とみられています。

患者の血液中では、神経伝達物質の合成に必要な「アセチルカルニチン」という物質が少なく、特に脳内の自律神経系をつかさどる部位で減っていることが最近わかっています。体のだるさといった症状が現れる理由も説明できます。

過労や対人関係など身体的、精神的な要因だけでなく、化学物質や紫外線まで、生活環境のあらゆるストレスが発病の引き金になります。

慢性疲労症候群(CFS)の治療

確立した治療はありませんが、ストレスを和らげ、免疫機能を元へ戻すことが主眼になります。

大阪市立大では、生体防御機能を回復させる漢方薬「補中益気湯」とビタミンB12ビタミンCの服用を勧めています。うつ病などと重なっている場合もあるので、効果が乏しい時は抗うつ剤などを処方し、必要に応じてカウンセリングも行います。

関係医療機関 大阪市立大病院


「男性ホルモン」の低下による男性更年期障害「LOH症候群」



LOH症候群の症状

40歳を過ぎてから「なぜだかわからないけど、元気が出ない」、「会社に行っても、やる気がでない」などの症状に悩んでいる方、もしかするとそれは男性更年期障害のLOH症候群かもしれません。

男性更年期障害のLOH症候群とは、男性ホルモンの低下に伴う諸症状からなる症候群です。LOH症候群(Late-onset hypogonadism )は正式には「加齢性性腺機能低下症候群」と呼ばれています。

40代以降の男性に多く見られるLOH症候群は、実に多様な症状が起こります。

1.精神 心理症状

抗うつ 苛立ち 不安 神経過敏 意気消沈 疲労感

2.身体症状

筋力の低下 発汗 ほてり めまい 不眠 記憶や集中力低下 骨粗しょう症

3.性機能症状 

精力減退 勃起障害(ED)

LOH症候群の症状を鑑別するのに、よく使われるのが、ハイネマンの質問票です。各症状について、どれだけ当てはまるか、5段階で点数をつけます。合計点数が50点以上の場合は、LOH症候群の疑いがありますので、一度専門医に相談することをおすすめします。

ハイネマンの質問票

1. 総合的に調子が思わしくない。
2. 関節や筋肉の痛み
3. ひどい発汗
4. 睡眠の悩み
5. よく眠くなる。しばしば疲れを感じる。
6. イライラする
7. 神経質になった
8. 不安感
9. 体の疲労や行動力の減退
10.筋力の低下
11.憂うつな気分
12.絶頂期は過ぎた」と感じる
13.力尽きた、どん底にいると感じる
14.ヒゲの伸びが遅くなった
15.性的能力の衰え
16.早朝勃起の回数の減少
17.性欲の低下

ない=1点、軽い=2点、中程度=3点、重い=4点、非常に重い=5点

診断基準
17点~26点=なし
27点~36点=軽度の疑い
37点~49点=中度の疑い
50点以上  =重度の疑い


LOH症候群の治療を専門としているのは、泌尿器科や男性更年期外来などが中心となります。(すべての泌尿器科で対応しているわけではないので、事前に調べてから受診されることをおすすめします。)


LOH症候群の原因

LOH症候群の原因は「男性ホルモン」の低下です。男性ホルモンの代表は、主に精巣で作れられるテストステロンです。

テストステロンは、男性の体の中で様々な働きをしていることがわかってきました。

テストステロンの主な働きは性機能や筋肉の維持ですが、その他に脂肪蓄積抑制、認知機能、血管機能、骨の形成などがあります。

テストステロンが低下すると、内臓脂肪がたまります。また脳の認知機能をつかさどる海馬の神経シナプスの数が減少します。これにより、認知力やストレス耐性が低下して、抑うつ症状を引き起こすと考えられています。

このように、加齢に伴ってテストステロンが減少すると、筋力低下、性機能低下、認知機能低下、抑うつ、内臓脂肪の増加などの症状が起こると考えられているのです。


男性ホルモン低下の原因

男性ホルモンは、30歳頃をピークに徐々に減少します。人によりその量や減少の程度には、大きな個人差があります。

男性ホルモン減少の原因については、「加齢」による多様な体の変化が考えられています。また「加齢」以外の要因として考えられているものに、「ストレス」があります。40代から60歳代にかけては、男性の社会的責任とストレスが公私共々高まる時期です。

強いストレスが加わると、体には「ストレスホルモン」が分泌されます。ストレスホルモンも男性ホルモンも、その分泌の命令を出すのは、脳です。

このストレスホルモン分泌の命令を出すとき、脳の中では、男性ホルモンの分泌が抑制されることがわかっています。

また、男性ホルモンが減少すると、脳のストレス耐性が低下すると考えられているため、ストレス→男性ホルモン低下→ストレス耐性の低下→ストレス→男性ホルモンの低下という悪循環が起こってしまう恐れがあります。

こうしてLOH症候群となって引き起こされるうつ症状は、うつ病の治療だけでは治らず、LOH症候群の治療が重要と考えられます。


LOH症候群の最新治療

治療法には漢方療法などもがありますが、主な治療は男性ホルモン補充療法です。

LOH症候群および徴候を有する40歳以上の男性で、血液中の遊離型テストステロンが低下している場合、男性ホルモン補充療法が受けられます。

前立腺がんのある方や多血症の方などでは、ホルモン補充療法の対象からは除外されます。そのほか、ホルモン補充に伴う副作用が起こることも考えられますので、必ず専門医の判断のもとで行ってください。



LOH症候群の予防方法

1.適当な運動で、血液中のテストステロン量を増やす

ゆっくりスクワットをしたり、いすに座ってひざを胸に近づけたりと、毎日テレビを見ながらできる程度の運動を3か月続けることで、効果が見られます。

2.脳で作るテストステロン

主に精巣で作られるテストステロンですが、最新の研究で、脳の中で合成されることがわかりました。テストステロンは、脳の中で認知機能に関わる重要な働きをしていると考えられています。

活発に脳を使うことで、脳のテストステロン合成を高められれば、認知力低下の予防やストレス耐性の維持が期待できると専門家は考えています。

3.たまねぎでテストステロンを増やす

たまねぎに含まれる含硫アミノ酸が、テストステロンの合成を誘導すると考えられています。

マウスに4か月間、たまねぎのエキスを与え続けたところ、血液中のテストステロン量が約2倍にアップするという研究報告があります。

たまねぎの中には、切って時間がたつと、含硫アミノ酸を分解してしまう酵素があります。その酵素は熱に弱いため、切ってすぐ加熱すれば、含硫アミノ酸の分解は最小限に抑えられます。テストステロンを増やす食べ方のポイントは、「切ってすぐ加熱すること」です。

そのほか、テストステロンの減少を防ぐには、ストレスをなるべくためない生活を送ること、睡眠を十分とることが重要です。1日7時間以上眠ると、男性ホルモンの低下を抑えることが出来るとされています。

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