漏斗胸(ろうときょう)治療の「NUSS(ナス)法」
漏斗胸とは
漏斗胸は、胸の真ん中あたりの胸骨が内側にへこんでいる状態で、
正面から見ると胸が「すり鉢状」に見える胸郭の変形です。
多くは子どものころから見られ、成長とともに目立ってくることがあります。
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症状と問題点
- 見た目のコンプレックス・姿勢の悪さ
- 重症例では、心臓や肺が圧迫され息切れしやすい・胸が苦しいなどの症状が出ることもある
- 運動能力や日常生活には支障が少ない例も多く、治療の目的・必要性は個人差が大きい
NUSS(ナス)法とは
NUSS法は、胸の側面に小さな切開を入れ、
胸の内側に金属バー(バー状のプレート)を通して胸骨を押し上げる手術方法です。
従来の胸骨切除や大きな切開を伴う手術に比べて、体への負担を抑えた方法とされています。
手術の流れ(イメージ)
- 全身麻酔下で、胸の両側に数cmの小切開を入れる。
- 胸腔鏡(内視鏡)などで胸の中を観察しながら、胸骨の裏側に金属バーを通す。
- バーを反転させて胸骨を前方に持ち上げ、へこみを矯正する。
- バーは数年程度体内に留置し、その後再手術で抜去するのが一般的。
メリットと注意点
- 大きく胸を切開しないため、従来法より手術痕が目立ちにくい。
- 成長期?若年者で、胸郭が柔らかい時期ほど矯正効果が得られやすいとされる。
- バーの位置によっては、痛み・違和感・曲がりなどが問題になることがある。
- 再び手術でバーを抜去する必要があり、2回の手術を前提とした治療である。
この記事の位置づけ
このページは、漏斗胸の外科治療であるNUSS(ナス)法の概要を紹介したものです。
治療が必要かどうか、どの方法がよいかは、変形の程度・症状・年齢・本人の希望などで変わります。
見た目の悩みも含めて、胸郭変形の治療に経験のある医療機関でよく相談し、
手術のメリットとリスクを理解したうえで選択することが大切です。
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関係医療機関
国立病院機構岩国医療センター
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