骨粗しょう症の背骨骨折治療「経皮的椎体形成術」
骨粗しょう症による圧迫骨折
骨粗しょう症が進行すると、背骨(椎体)が自分の体重だけでつぶれてしまう圧迫骨折が起こることがあります。
転倒などのきっかけがなくても、急に背中や腰の強い痛みが出てくることがあり、
繰り返すと背中が大きく曲がる・身長が縮むなどの原因になります。
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経皮的椎体形成術とは
経皮的椎体形成術は、つぶれて痛みの原因となっている椎体の中に、
医療用の骨セメント(樹脂)を注入して補強する治療です。
「経皮的」とあるように、皮膚を大きく切らず、細い針を使って椎体にアプローチします。
治療の流れ(イメージ)
- X線透視やCTで位置を確認しながら、背中から細い針を椎体の中に進める
- 椎体の変形や状態に応じて、必要に応じて内部を整えたうえで、骨セメントを注入
- セメントが固まることで、つぶれた椎体が補強され、痛みの軽減が期待される
期待される効果
- 強い痛みがあるケースで、比較的短期間に疼痛が改善することが期待される
- 長期の安静臥床を避け、早期の離床・リハビリを促しやすい
注意点・リスク
- すべての圧迫骨折が適応になるわけではなく、骨折の時期・形・痛みの状態を見極める必要がある
- 骨セメントが椎体の外へ漏れ出ると、神経や血管を圧迫するなどの合併症のリスクがある
- この治療で他の椎体の骨折リスクが完全になくなるわけではないため、骨粗しょう症そのものへの治療が重要
この記事の位置づけ
このページは、骨粗しょう症による背骨の圧迫骨折に対する経皮的椎体形成術の概要を紹介したものです。
実際の適応や方法は、施設や国ごとに違いがあります。
背中や腰の痛みが続く場合は、自己判断で放置せず、整形外科などで骨折の有無を確認し、
保存療法・手術療法を含めた選択肢について説明を受けることが大切です。
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関係医療機関
聖路加国際病院
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