骨粗しょう症の治療薬「塩酸ラロキシフェン」「ビスフォスフォネート製剤」
骨粗しょう症とは
骨粗しょう症は、骨の量(骨量)が減り、骨の中がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。
閉経後の女性や高齢者に多く、背骨の圧迫骨折や大腿骨頚部骨折などにつながると、
寝たきり・要介護の大きな原因になります。
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骨粗しょう症治療の基本
治療には、
- 食事・運動・日光浴などの生活習慣の改善
- カルシウム・ビタミンDなどの補充
- 骨を壊す働きを弱める薬や、骨を作る働きを高める薬
などを組み合わせる「総合的な対策」が大切です。
ここでは、とくに「塩酸ラロキシフェン」と「ビスフォスフォネート製剤」について説明します。
塩酸ラロキシフェンとは
塩酸ラロキシフェンは、女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きをするSERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター)という薬です。
- 骨ではエストロゲンの良い働きをまねて、骨の破壊(骨吸収)を抑える
- 子宮や乳腺に対しては、エストロゲンの刺激を強めにくいように設計されている
- 主に閉経後女性の骨粗しょう症に用いられる
ただし、血栓症(エコノミークラス症候群のような血栓)のリスクがわずかに高くなるとされ、
血栓ができやすい病気やリスクのある人には注意が必要です。
ビスフォスフォネート製剤とは
ビスフォスフォネート製剤は、骨を壊す細胞(破骨細胞)の働きを強く抑えることで、
骨量の減少を防ぎ、骨折リスクを下げる代表的な骨粗しょう症治療薬です。
- 週1回・月1回・数か月ごとに静注など、さまざまな投与方法がある
- 背骨や股関節の骨折予防効果が示されている製剤もある
服用時の注意点(内服薬の場合の一例)
- 起床後すぐコップ一杯以上の水で服用し、その後30分程度は横にならない
- その間は他の薬や飲食を避け、食道への刺激や吸収不良を防ぐ
- 長期使用では、ごくまれに顎骨壊死・非定型大腿骨骨折などの副作用が報告されており、定期的なチェックが大切
この記事の位置づけ
このページは、骨粗しょう症の代表的な薬である塩酸ラロキシフェンとビスフォスフォネート製剤について、考え方をまとめたものです。
どの薬が適しているかは、年齢・性別・既往歴・骨折の有無・他の病気などによって変わります。
実際の治療薬の選択や副作用対策については、必ず主治医と相談しながら進めてください。
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関係医療機関
北海道大学病院
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